垂水遺跡 ~幻想的な山形の隠れたパワースポットの名所~

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垂水遺跡(たるみずいせき)
前回紹介した「山寺千手院」の、奥の参道を登った場所にある霊境。

 

 

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大正時代頃まで山伏(やまぶし)の居住修行がされていた場所で、山寺(立石寺)を開いた慈覚大師(円仁)の修行宿跡ともされています。
巨大な岩の割れ目からは、水が滴っており、そしてその中間ほどの位置には、不動明王が拝されています。
また、左手の岩肌には千手観音様が線刻されていたと伝えられています。

山伏 = 山中で修行をする修験道の行者。

 

晴れた日の昼下がりであっても、木々や岩山に陽が遮られて、うっすらと暗く、ただ静けさだけが広がる空間となっています。
一人でいると、ちょっとした不気味さや恐怖感を覚えるかもしれませんが、同時に爽やかな風の音や、鳥や虫の鳴き声が響き渡り、たっぷりと森林浴も味わう事が出来る、癒しの空間でもあります。

この相反する感覚をほぼ同時に味わえる、非常に不思議な場所。
あまり参拝者がいないという事もあって、まさに“隠れた名所”という呼び名がピタリと当てはまります。

 

 

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そして、この垂水遺跡の中でも、ひと際存在感を放つのが、この洞穴の中に建つ木造の鳥居。

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塗装もされていない、木の姿そのままで造られた、非常にシンプルな鳥居となっていますが、周囲の特徴的な岩とマッチしており、むしろこのシンプルさ故に美しくもあるのです。

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鳥居のすぐ左上の方には、小さな祠もあります。
一応、このすぐ手前側まで登ることもできるようですが、あまりに神聖な空気が立ち込めている為、思わず躊躇ってしまいました。
鳥居のすぐ後ろ側までは登ってみたのですが。

しかし、登り口は、ちょっとした足場があるのみで、手すりも何もありません。
足を滑らせて転落しないように注意しましょう。

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何よりも特徴的なのは、周囲の岩の形状。

まるで蜂の巣であるかのような、或いは、海辺で見かける珊瑚の岩のような……。
この独特の穴の集まりは、岩に含まれる硫酸ナトリウムや塩化ナトリウム(食塩)などが、水に溶けだす事によって形成されたもの。
(雲形浸食と呼ばれるもの)
自然が創り出した山の中の芸術に、ただ目を奪われるばかりです。

ただ、人によっては、この穴の集合体とも言えるこの光景が気持ち悪いと感じてしまうかもしれません。
ですので、そういった類のものが苦手な方は、一応要注意です。

 

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この鳥居のある祠の左手側には、「古峰神社(こぶはらじんじゃ)」という石碑が建てられた祠もあります。

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こちらもまた芸術的な岩肌に囲まれており、訪れる人を圧倒させます。

 

 

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自然が造り出した芸術と、神仏の尊崇。
静寂な山の中に佇む、神聖な空気。
まさしく慈覚大師(円仁)の修行宿に相応しい場所となっています。

山寺(立石寺)からそう遠くないにも関わらず、ほとんど参拝者がいない為、勿体ないと思う反面、いっそこれからもこのまま“知る人ぞ知る”存在であってほしいという思いもあります。
簡単に有名な観光地化してほしくない、神聖さと幻想的な空気が広がる場所。

もしかしたら、山寺を登り切って、疲れてしまった為、ここの存在は知ってはいるものの、もはや行こうとは思わない。そんな方たちも少なからずいるでしょう。
しかし、可能であるなら、是非ともこの独特の光景と雰囲気を、その身体で感じ取ってほしいとも思える場所です。

 

 

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この垂水遺跡へは、「山寺千手院」の奥にある参道から登ってのアクセスとなります。

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山寺と違い、参道は獣道のような本当の山道となっており、人通りも滅多にない為、ここを歩く際は十分に注意しましょう。

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雨の日やその直後は、ぬかるみも多く発生しますので、汚れても平気な靴や服装をしておく事が推奨されます。
足場も不安定な箇所が所々ありますので、足元にも十分な注意が求められます。

とはいえ、麓から徒歩20分程度の場所と、そんなに遠くない場所にありますので、そこまで身構える必要はありません。
じっくりと落ち着きながら進めていくとよいでしょう。

ただし、辺りは蚊を始めとした虫も多いので、できれば虫よけスプレーや長袖シャツ等で対処したいところ。

 

 

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  リンク

『山形市公式ホームページ/市長のやまがた自慢「垂水遺跡」』

 

 

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