境内階段を電車が通過する珍スポット 山形県・山寺千手院

 

 

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山形県にある「山寺千手院(やまでらせんじゅいん)」。
正式には「宝珠山 立石寺 千手院 (ほうじゅさん りっしゃくじ せんじゅいん)」と言います。

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過去に何度も災害にあってきた寺院である為、創建の由来については不明ですが、現在の御堂は、宝暦2年(1752年)に京都・清水寺の講中(こうじゅう)の方々の基金によって再建されたもの。
本尊は慈覚大師(円仁)作とされている木像の千手観音菩薩立像との事ですが、過去の火災で焼け焦げてしまった為、秘仏として安置されています。
代わりに、現在は高さ1mほどの金色の千手観音立像が祀られています。

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あまり名が知れていない為なのか?
前回お伝えした山形県山寺の登山口から、そう遠くない位置(850mほど北東部に進んだ場所)にありながら、参拝者の姿をほとんど見る事が出来ません。
山形を代表する観光スポットのすぐ隣に位置しながら、人通りもない、非常に閑静な場所となっています。
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山寺』についての詳細は、コチラを参照ください。
『山形県・山寺(立石寺) ~芭蕉の名句を生出した名所寺院~』

 

 

しかしながらこの千手院。ここでしかお目に掛かれない非常に珍しい光景を目にする事が出来る、珍スポットでもあります

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寺院入り口。
階段の前には、立派な鳥居が建てられています。

寺院でありながら、鳥居があるというのも、あまりない組合せ。

しかしこの鳥居。平成16年という近年になって建てられたもの。
その脇には、この鳥居の説明がされた石碑があります。

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どうやらこの鳥居、納税で日本一になったという斎藤一人氏が奉納した鳥居であり、その名も「ついてる鳥居」。
恋愛運をよくしたい人は、鳥居の右側に抱きついて「ついてる」を十回、金運大吉にしたい人は、鳥居の左側に抱きついて「ついてる」を十回となえると、御利益があるというもの。
ただし、よくばって一度に両方やるのは駄目であるようです。

興味ある方は、どちらかやってみてはどうでしょうか。
人通りも交通量も滅多にない為、人目を気にせずにやれるチャンスはいくらでもあります

 

しかし、ここの非常に珍しい光景は、もっと別の所にあります。

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それは、境内へと向かう階段の途中を、電車が通過する事

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最初の階段を登ると、いきなり現れる線路。
踏切もなく、本当にいきなり目の前に線路が出てきて、ビックリする方もいるようです。

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一応、「キケン!!列車に注意」の立て札がありますが、そんなに目立つ場所に立てられているわけでもありませんので、見逃す場合も多々あります。

この線路、JR仙山線の線路であり、当然ながら現役バリバリの路線です。
という事は勿論、この線路を電車が走るという事になるのです。

 

電車が通過する様子を、動画で撮影してみました。

もっと上手く撮る事もできたなぁなどと今更ながら思ったりしましたが、これだけでもここの珍しい光景を感じ取る事ができるのではないでしょうか。

踏切がない為、ここを通過する際に、一応電車が警笛を鳴らしはしますが、何も知らない方は、まさかこんな境内を電車が走っているとは思いもせずに、そのまま階段を進んでしまう恐れもあります。
また、線路自体の高さも意外とありますので、つまづいて転倒する危険もあります。
本当に注意しましょう。

実際に、驚いている参拝者の姿もありました。

危険な場所ではあるものの、非常に珍しい光景でもありますので、これはこれで是非ともそのままの姿で残してもらいたいと思うところ。

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私が訪れた時は、線路脇にコスモスが咲き誇っていました。
コスモスと列車という組み合わせもまた乙なものです。

 

 

 

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この千手院へは、山寺から徒歩での移動も十分に可能です。
山寺登山口入り口でもある、根本中堂の階段前の道路を、JR仙山線の高架橋をくぐりぬけ、さらに奥へと進んでいきます。

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いきなり人がいなくなりますので、ちょっとした不安を感じてしまうかもしれませんが、あまり迷う心配はないルートです。

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途中、道の分岐がありますが、しっかりと案内板もありますので、それに従って進んでいきます。

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山寺登山口入り口から徒歩12分程度で到着します。

山寺駅から歩くにしても、トータルで1.3kmほどと、さほど離れた場所にありません。
体力や体調に問題がなければ、山寺の登山を楽しむついでの立ち寄りも、十分に可能でしょう。

 

 

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そして、この千手院には、もう一つの隠れた名所「垂水遺跡」へと続く参道が奥の方にあります。
次回は、「垂水遺跡」についてまとめてみたいと思います。

 


  リンク

『山形市観光協会 公式ウェブサイト/山寺千手院』
『山形県観光情報ポータル やまがたへの旅/山寺観音 宝珠山千手院』

 

 

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