東海道新幹線 富士山が見えるポイント徹底調査!

 

東京駅~新大阪駅を結ぶ東海道新幹線
日本の交通のみならず、経済としても大動脈的なインフラとして、今なお発展を続けています。
そんな東海道新幹線の魅力の一つに、車窓からダイナミックな富士山が見られる事が挙げられるでしょう。
日本を象徴する美しい山を隣に見ながら、ゆったりとくつろぐ事が出来る優雅なひと時。
とはいえ、新幹線のどの辺りで見る事ができるのか?知らない間に通過してしまうのは嫌だ、なんて思う方も多いはず。
そこで今回は、東海道新幹線の、富士山が見えるポイントについて(ざっくりと)まとめようと思います。

2019年5月6日 改訂

 

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1.日本三大都市を結ぶ交通機関の要、東海道新幹線

 


(作図:Mijah) ※手作業で線を描いてますので、若干のズレがあります…

ご存知の方も多いと思いますが、2019年現在、日本国内には9種類の新幹線が走っています。
あれ、そんなに多かったっけ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
(ちなみに、山形新幹線と秋田新幹線は、在来線区間を直通する為、「ミニ新幹線」とも呼ばれます)

東海道新幹線は、東京駅~新大阪駅間を結ぶ新幹線で、日本三大都市を結ぶ路線でもありますので、まさに交通網の要と言うべき存在。
そして、そんな重要な区間である東海道新幹線でこそ、富士山を存分に見る事が出来るのです。

東北新幹線、上越新幹線区間でも富士山を見られるポイントはありますが、今回は東海道新幹線に絞って話を進めます

 

(作図:Mijah) ※手作業で線を描いてますので、若干のズレがあります…

日頃あまり地図を見る機会がなかったり、出張や旅行に行ったりしない方の中には、「富士山ってどの辺りにあるんだっけ?」とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
富士山があるのは、静岡県と山梨県のちょうど境目。伊豆半島の北部に位置します

東海道新幹線からだとどこでも見えるというわけではなく、見える場所は限られています。
詳細について説明していきましょう。

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2.どの座席で富士山が見える?

 

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結論から言うと、E席窓側で富士山を見る事が出来ます
東海道新幹線の座席は、グリーン車以外は3列シートと2列シートに分かれていますが、E席は、2列席の窓側となります。
自由席、指定席、号車番号に関係なく、また、上り(東京方面)だろうが、下り(名古屋、新大阪方面)だろうが、E席です。
とにかく富士山が見たければ、E席に座る事だけ覚えておけば間違いありません
(天候だけはどうしようもありませんが…)

※グリーン車はD席となりますので注意!

こういった事もあってか、新幹線の座席はE席から早々と埋まっていく傾向が強いです。
どうしてもE席で富士山を見たければ、早めの予約をお勧めします。

ちなみに、A席でも唯一富士山を見る事が出来るポイントがありますが、結構離れている上に、ほんの数十秒しか見る事が出来ませんので、注意しましょう。

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3.富士山はいつでも見る事が出来る?見やすい時期を調査

 

残念ながらせっかくE席を確保できても、天候次第では雲に隠れて全く見えない場合もあります。
こればっかりは運が絡んできます。
しかし、富士山が見えやすい時期というのは、ある程度の傾向があります。
そこをおさえておけば、富士山が見える可能性を高める事が出来るでしょう。

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こちらの図は、富士市がまとめた、過去28年間(平成3年~平成30年)の富士山が見えた日の記録。
この事から、富士山が見える確率が高い時期は、10月~2月頃
富士山が見える確率が最も低いのは、6月~8月頃

つまり、冬季に見える確率が高いというのが、このデータから導き出されます。
しかも、28年分のデータですので、年別で見れば、6月~8月で富士山全体が見える日は、ほんの数日あるかないかという事となります。

富士山全体を綺麗に見たいのであれば、冬季が狙い目と結論付けられます
といっても、夏季であってもある程度雲に隠れたりはしますが、全く見えない日ばかりとは限りません
やはり、運が左右します。

詳細はこちらを参照ください。

『富士じかん/富士山観測の記録』
『富士山観測の記録 (平成30年実績)』 ※PDF

 

そして、いよいよ核心。
一体どの辺りで富士山を見る事が出来るのか?
可視ポイントについて、ざっくりとではありますが、以下にまとめてみました。

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4.富士山はどの辺りで見える?ビューポイントのまとめ

 

shinkansen-fuji05(作図:Mijah)

こちらは、富士山が見えたポイントを私なりにまとめた図です。

富士山が見えるポイントは、何も山の付近のみに限りません。
割といろんな場所で見る事が出来る場合もあるのです。

特に空気が澄み渡る冬ともなれば、かなり離れた場所からでも、その姿を確認する事が可能となります。
遠く小さく見える富士山が、どんどん近づくにつれ徐々にその姿を大きくしていき、新富士駅付近で一気にダイナミックな雄姿を現す。
これぞ東海道新幹線の旅の醍醐味の一つ。

それでは、各ビューポイントについて、出来る限りの詳細をまとめていくことにします。


 ◆東海道新幹線・富士山ビューポイント◆


日東電工㈱(豊橋駅南東部):西側の可視限界点?

①浜名湖付近~天竜川付近
②天竜川付近~掛川駅付近まで所々
③掛川駅付近
④大井川周辺
⑤JR安部川駅付近 唯一A席から富士山が見えるポイント
⑥静岡駅~JR清水駅近辺
⑦富士川~JR東田子の浦駅北部付近 富士山ベストビューポイント
⑧JR沼津駅北部~三島駅付近
⑨酒匂川(小田原駅北東部)~JR国府津駅北部トンネル
⑩平塚市金目川付近~相模川付近
⑪相模川付近~相鉄西谷駅付近まで所々
⑫新横浜駅~川崎市まで所々

西大井駅周辺:東側の可視限界点?


もし、「ここでも見えるよ」という情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、遠慮なくご一報いただけますと幸いです。

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5.ビューポイント詳細

 

 

 5-1.西側可視限界点~浜松市西部

 

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 日東電工㈱・西側可視限界点

 

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まずは、西側の(恐らく)富士山が見える限界ポイント
豊橋駅の南東部に位置する日東電工㈱豊橋事業所付近。

本当に空気が澄んだ晴れた日には、建物のはるか向こう側にうっすらと富士山の姿を確認する事が出来ます。
ここから富士山を見る事が出来たら、ラッキーデイと思っても良いかも?

恐らくはここが西側から見える限界地点と思われますが、もし、ここよりもっと西側でも見る事が出来るよ、という情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご一報願います。

 

 ビューポイント1-1.浜名湖西部

 

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浜名湖の西部辺りでも富士山の姿を捉えられるポイントがあります。
ただし、ほんの数秒で山に隠れてしまいますので、見逃さないよう注意しましょう。
本当に一瞬しか見えません。

 

 ビューポイント1-2.浜名湖付近~天竜川付近

 

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浜名湖辺りから、次第にはっきりと富士山の姿を捉えられるようになります。
特に浜名湖は、水と富士山の姿を新幹線上から見る事の出来る唯一のポイント。
新幹線における準ベストビューポイントといっても良いかもしれません。

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ただし、富士山までに雲が掛かってる場合も多いので、こちらも見えれば運が良い方と言えます。

 

 5-2.浜松~掛川周辺部

 

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 ビューポイント3.掛川駅付近

 

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掛川駅付近では、掛川城天守閣と富士山のコラボを楽しむ事が出来ます。
と言っても、電線などの障害物も多く、城も富士山も小さくしか見えないので、ベストビューとまでは言えないのがやや惜しいところ。

 

 ビューポイント4.大井川周辺

 

大井川周辺でも富士山の姿を捉える事が可能です。

写真撮り忘れ…

 

 5-3.安部川駅付近

 

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 ビューポイント5.JR安部川駅付近

 

こちらは、唯一新幹線座席Aから富士山を見る事ができる貴重なポイント
というのも、この区間のみ富士山の西側に位置し、かつ線路がほぼ北向きで障害物も少ない場所となるので、A席から見る事が可能となるのです。

ただし、ほんの数秒程度しか見る事が出来ませんので、少しでもA席から見たい場合は、見逃さないように注意しましょう。

写真撮り忘れ…

 

 5-4.静岡駅~三島駅部

 

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 ビューポイント6.静岡駅~JR清水駅付近

 

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ややきつい角度から窓を見る事となりますが、静岡駅近辺からも富士山の姿を捉える事が可能。
割とはっきりと全体像を見る事が出来ます。
こちらは意外と知られていないビューポイントの一つ

 

 ビューポイント7.富士川~JR東田子の浦駅北部

 

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この一帯は富士山の目の前を通過する区間となりますので、東海道新幹線で最も綺麗に富士山の姿を見る事が出来るベストビューポイント
もし他のビューポイントが曇ってて見えなかったとしても、ここに来たら割と雲が切れてて富士山が見える場合もありますので、簡単に見逃さないようにしましょう。その逆の場合もありますが。(特に春~夏にかけては、ピンポイントで富士山が曇ってる場合が多い)

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東海道新幹線で最も有名な富士山撮影ポイントと言えるでしょう。

 

 ビューポイント8.JR沼津駅北部~三島駅周辺

 

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三島駅近辺からは、山や建物等に隠れがちではありますが、富士山をやや大きめに見る事が出来ます。
ここから小田原駅まで、暫く富士山を見る事が出来なくなります。

 

 5-5.小田原駅~東側可視限界点

 

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 ビューポイント9.酒匂川(小田原駅北東部)~JR国府津駅北部トンネル

 

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こちらは小田原駅付近の酒匂川~その東側のトンネル間で見る事が出来る富士山。
すぐにまた見えなくなってしまいますので、見逃したくない方は注意しましょう。
まだ割とはっきりと見えます。

 

 ビューポイント10.平塚市金目川付近~相模川付近

 

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こちらは神奈川県平塚市西側を流れる金目川~相模川間までの富士山。
意外と目立った障害物もないので、この区間でもほぼ全体像を捉える事が可能。

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ある意味で第2のベストビューポイントと言っても良いでしょう。
数分間にわたって見る事が出来ます。

 

 ビューポイント12.相模川付近~相鉄西谷駅付近

 

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建物等に隠れがちですが、この区間でもちらほらと富士山の姿を見る事が出来ます。
(カメラの偏光フィルターのせいで写真の色合いがおかしな事に…)
快晴の日にしか見えませんので、ここで見える日は少なめ。

ちなみに、新横浜駅でも辛うじて富士山を見える時もあります。
空気が澄んだ晴れた日には、探して見るのも良いでしょう。

 

 西大井駅・東側可視限界点

 

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名古屋方面からだと最後に、東京発だと最初に見る事が可能なポイント。
恐らくは、ここが東海道新幹線における東側の富士山が見える場所の限界ポイント

とはいえ、澄み渡った快晴の日にしか見る事が出来ませんので、ここで見えたらその日はラッキーデイと思っても良いかも?

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6.最後に ~便利さの中に見出す道中の楽しみ~

 

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ここまで、東海道新幹線と富士山が見える場所について説明してきました。(分かり難い箇所もあるかと思いますが…)
東海道新幹線と富士山、交通と自然という、何れも日本における象徴的な役割を果たす、魅了し続けるもの。
次々と交通網が発達していくにあたって、便利さばかりを追求するあまり、道中の楽しみがなくなってきたとも言われています。

しかし、そんな中でも今回のように、どこからどこまで富士山を見る事が出来るのか?と、好奇心を追求する余地がまだ残っているものです。
便利さに見出す道中の楽しみ。
新幹線の旅を楽しむ為の参考に少しでもなっていただけたなら、幸いです。

 

 



リンク

 

『富士じかん/富士山観測の記録』

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