ほろのべトナカイ観光牧場+赤鼻のトナカイ小雑学

サンタクロースのソリを引きながらやってくる、ロマンチックなトナカイ
おとぎ話のようなイメージがあるトナカイですが、実際の姿はどうなっているのでしょうか?気になる方は多いのではないでしょうか。
実は我が国日本でも、トナカイを飼育している場所があります。
それが北海道の幌延町にある『トナカイ観光牧場』。
ここでは、実際にトナカイたちの姿を見るだけでなく、エサを与えて触れ合う事もできる、非常に珍しい場所となっています。
今回は、このトナカイ観光牧場、そしてトナカイとはどんな動物なのかについてまとめていきます。

 

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1.トナカイ観光牧場~愛くるしいトナカイと触れ合う

 

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北海道道北にある幌延町
その中心部にある幌延駅から北東に4kmほど離れた場所に、『トナカイ観光牧場』があります。

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本来、国内にトナカイは生息しておらず、ユーラシア大陸北部やアメリカ大陸北部に生息する動物です。

この幌延町にトナカイの牧場が置かれた当初は、観光周知ではなく、食用としての肉、角、革の生産販売の為の、家畜としての飼育に利用されていました。
岐阜県出身者がフィンランドでトナカイの飼育実習をし、北海道で飼育適地を探し、町内の有志と会社を設立してトナカイを輸入したのが始まりでした。

国内では珍しいトナカイの飼育という事もあり、ニュースや口コミで観光目当てに訪れる人が増え続け、1999年12月25日、現在の場所に『ほろのべトナカイ観光牧場』がオープンする事となります。

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角がある事から、どう猛で危険なイメージもあるかもしれませんが、実は非常に大人しい動物です。
主にコケ類や植物の葉などを食べる草食(寄りのやや雑食)動物で、人を襲う事はまずありません。

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観光牧場では、200円でトナカイのエサが販売されていますので、是非トナカイへのエサやりを体験してみましょう。

手のひらにエサを乗せて、柵に近づくと、隙間からニュッと口を出してエサを食べてくれます。

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愛くるしい真ん丸の目、芸術的な形状をした角を間近で楽しむ事ができます。

 

 

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冬季は、ソリに乗ってトナカイに引いてもらう事もできます。
サンタクロースになった気分に浸る事ができるかもしれませんね。

※ただし、写真は根室でのイベント時のもの

 

 

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時期によっては、ヤギ等の動物を飼育している事もありますので、年を通して楽しむ事ができるでしょう。

そして、レストランも併設されていますので、トナカイとの触れ合いを楽しんだら、食事をする事もできます。
トナカイ肉の料理はないようですが、ハンバーグやとんかつ、カレー等、様々なメニューが揃っていますので、十分に食事を楽しめるでしょう。

カフェメニューもありますので、軽食にも最適です。

営業案内

◆ほろのべトナカイ観光牧場◆

■入場料:無料
■電話:01632-5-2050
■営業時間:9時~17時
■レストラン営業時間:ランチタイム11時~14時(ラストオーダー14時)、喫茶14時~16時(ラストオーダー16時)
■定休日:月曜日 (月曜日が祝日の場合は、翌日休業)、年末年始(12/31、1/1~1/5) 悪天候により臨時休業する場合あり
■トナカイえさ:1袋200円
■トナカイソリ (冬季のみ):大人510円、小学生200円 小学生未満無料
10時~16時受付
天候により運行不可の場合ありの為、事前の確認をおすすめします


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2.トナカイってどんな動物?

 

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ここからはトナカイについて、もう少し踏み込んだ話をまとめていきます。

トナカイはタイガやツンドラ地帯にかけて分布している動物。
鯨偶蹄目(クジラウシ目)シカ科トナカイ属であり、最北部に生息しているシカの仲間ということになります。

英語では『Reindeer (レインディア)』と言い、北アメリカ大陸では『Caribou (カリブー)』と呼ばれています。

厳しい寒さにも耐える分厚い体毛を持っており、冬は角や蹄で雪を掘り起こして、ハナゴケ等の地衣類を食べています。(『カリブー』は「穴を掘るもの」という意味がある)

日本で呼ばれている「トナカイ」は、アイヌ語の『tunakay (トゥナカイ)』から来ており、『馴鹿(じゅんろく)』という漢字が当てられています。

犬とともに古くから狩猟民によって家畜化されてきた動物で、「馴鹿」とはつまり「人に馴れた (=家畜化可能な) 鹿」という事になり、人とトナカイの関わり合いを示しているとも言えるでしょう。

ただし、2015年時点において、過去3世代(21~27年ほど)の間に北極圏周辺における個体数が40%も減少した事から、2016年にはレッドリストで危急種(絶滅危惧II類(VU))に評価されてしまいました。

 

タイガ = 北半球の亜寒帯に分布する針葉樹林帯。もともとはシベリア地方の針葉樹林帯の事を指していました。

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3.トナカイの鼻は本当に赤い?

 

クリスマスでお馴染みのトナカイですが、ところでトナカイの鼻、どうなっているか実際に見たことはありますか?
♪真っ赤なお鼻の トナカイさんは~♪という歌い出しで有名なクリスマス・ソングの定番『赤鼻のトナカイ』があるほどですから、赤色の鼻をしているのでは?
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

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しかし、実際は写真の通り。

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そう、赤くないのです。

それに鹿と違って、鼻先まで黒っぽい毛で覆われています。
個体差で白い毛が生えたトナカイもおり、毛細血管が集中している事もあって、光の具合で赤色に見える、という事はあるかもしれませんが、
♪ぴかぴかのお前の鼻が役に立つのさ♪と歌われているような“ぴかぴか”の“赤い鼻”というイメージは当てはまりそうにありません。

では、トナカイ = 鼻が赤い、というイメージはどこから来たのか?

そもそも『赤鼻のトナカイ』では、なぜトナカイの鼻が赤いのか?

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3-1.もともとサンタクロースのトナカイの鼻は赤くなかった

 

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現在のクリスマスにおけるサンタクロースとトナカイの描写は、『クリスマスのまえのよる “‘Twas the Night Before Christmas”』という詩が元になっています。

クレメント・クラーク・ムーアが1823年12月23日に、アメリカ、ニューヨーク州トロイで発行されている「センティネル」という新聞に『A Visit from St. Nicholas (Twas the Night Before Christmas)』というタイトルで掲載したことから広まっていき、定着していきました。

この詩で初めて8頭のトナカイに引かれたソリに乗って空を飛んでやって来る事や、サンタが煙突から入ってくること、ふくよかでにこやかなサンタ像など、お馴染みの描写がされています。

しかし、8頭のトナカイこそ登場するものの、「赤い鼻をしている」という描写は一切されていません。
1頭ずつ名前が付けられていますが、作中ではサンタを乗せたソリを引いて飛ぶ以外の描写がないのです。

つまり、この詩が広まった時点では“赤鼻のトナカイ”は存在していなかったことになります。

なお、余談ではありますが、サンタクロースが赤い服を着ている描写もなく、1922年に有名なイラストレーター、ジェシー・ウィルコックス・スミスが手掛けた挿絵でも赤くありません。(黒に近いダークブラウン)
現在の赤い服を着たサンタ像が定着したのは、1930年代にあの世界的に有名な炭酸飲料会社のコマーシャルに使われてからの事です。

そして、これまた余談ですが、8頭のトナカイたちにはそれぞれ名前があります。

ダッシャー
ダンサー
プランサー
ヴィクセン
コメット
キューピッド
ドナー
ブリッツェン

と、実に個性豊かな名前となっています。
もっとも、みんな一緒に走っている事以外の描写は全くされていませんが…。

 

新聞掲載時は作者名がなく、ムーアの友人が持ち込んだものであったため、ムーア作となりましたが、作者に関してはムーアの友人リヴィングストン・ジュニア・ヘンリー作である、という説もあります。

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3-2.妻の病気がきっかけで生み出された赤鼻のトナカイ

 

ご存知の方も多いと思われますが、赤い鼻を持つトナカイは、童話『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』に登場するルドルフという名前で知られています。

ルドルフの生みの親は、コピーライター、ロバート・ルイス・メイ。

メイが務めていたモンゴメリー・ワード社の上司が、買い物客の為に陽気なクリスマスの本を書くようメイに依頼し、主人公を動物にする事を提案しました。

当時、メイは妻のイヴリンと娘のバーバラの3人で暮らしていましたが、妻のイヴリンは深刻な癌におかされていました。
なぜ母親は他の家庭のようにクリスマスの準備をしてくれないのかと娘に問われ、「他と違う事は悪い事ではない」という事を伝える為に、赤鼻のトナカイ、ルドルフを生み出し、9頭目のトナカイとして活躍させたのです。

自身の少年期の出来事を踏まえて話が創り上げられた、娘の為のルドルフの詩。
1939年にこの詩を完成させ、その年のクリスマスに配布。
買い物客たちはこの詩を気に入り、一気に広まっていくことになります。

やがて絵本となり、人形アニメーションも制作され、また『赤鼻のトナカイ』という定番ソングも誕生。
これらの大ヒットにより、一躍有名なキャラクターとなります。

娘に聞かせたように、笑いもののルドルフは、世界的な人気もののトナカイへと成長していったのです。

当時、まだ地味な存在であったというトナカイを冬の象徴とも言うべき動物にした功績は大きいですが、代わりに他の8頭のトナカイたちの鼻も赤くなったり、トナカイ = 赤い鼻、というイメージまでもが定着してしまったようです。

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4.サンタクロース率いるトナカイはオス?メス?

 

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ところで、サンタクロース率いるトナカイたちは、オスなのでしょうか?メスなのでしょうか?
気になったことはありませんか?

角もあるし、サンタクロースと大きなプレゼントを引きながら世界中を駆け回るという重労働をしているのだから、オスなのでは?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

トナカイの生態をちょっと調べてみると、一つの結論が導き出されます。

鹿と違い、トナカイはオス、メス共に角があります。

また、角の生え替わりの為に、毎年1回落角しますが、オスとメスで時期が異なります。

オスは12月中旬以降に落角し、妊娠していないメスの場合は3月頃、妊娠している場合は、出産数日後に落角します。

よって、クリスマスにサンタクロースが率いるトナカイたちは、メスであるという事になります。

 

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しかし、となると一つの疑問が生じます。

落角の時期の違いにより、サンタが率いるトナカイたちはメスであろうことは前述の通りですが、では赤鼻のルドルフは?

ルドルフはオスのトナカイだったはず。時期が合いません。

実は、オスであっても冬に落角しない場合があるのです。

それは、去勢されたオス
オスであっても去勢されれば冬に落角しなくなるので、サンタクロースが率いるトナカイたちは、実は去勢されたオスである、という説もあるのです。

男としては、あまり想像したくない話ではありますね…。

もっとも、サンタクロースと彼が率いるトナカイたちは空を飛んでやってくる、という話の内容からして、架空の存在であることは間違いありませんので、架空である以上は落角という概念も存在しないのかもしれませんが。

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5.最後に

 

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12月になると、必ずと言っていいほどサンタクロースとともに歌やイラストで触れるトナカイ。
しかし、その実態を知っている方は意外と多くはありません。

今回は、そんなトナカイについて駆け足でまとめてきましたが、百聞は一見に如かず。
是非、北海道道北の観光に、『ほろのべトナカイ観光牧場』へ足を運んでみましょう。

 

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ちなみに、トナカイ観光牧場からさらに北の方へ行くと、『大規模草地牧場』という、北海道らしい雄大な牧場を目にする事ができます。
是非こちらにもついでに立ち寄ってみましょう。

関連:■『大規模草地牧場 ~北海道・豊富町が誇る心地良い風景~』

 

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リンク

 

『ほろのべトナカイ観光牧場』

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