都井岬 ~馬、灯台、絶壁の神社…多彩な魅力が満載の岬を周遊する~

都井岬(といみさき)
宮崎県串間市の、南側に突き出た半島のほぼ全域が広大な牧場と言うべき岬で、海と山、野生の馬たち、灯台、そして神社と、見所が満載の場所となっています。
今回は、そんな都井岬についてまとめてみたいと思います。

 

 

 

 

 

御崎馬たちの姿にほっこりする

 

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この都井岬の特徴と言えば、やはり何と言っても野生の馬たちの姿をそこらで見るのが出来る事。

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都井岬は、そのほぼ全域が広大な牧場(御崎牧場)となっており、常に馬たちが放牧された状態となっています。
道中であっても、たまに馬たちに出くわしたりしますので、車で訪れる場合、岬周辺ではあまりスピードを出さないように注意しましょう。

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この馬たちは“御崎馬(みさきうま 「岬馬」とも)”と呼ばれる種類で、昭和28年(1953年)に純粋な日本在来馬として国の天然記念物に指定された、野生の馬。
江戸時代の元禄10年(1697年)、軍馬や農耕馬の生産を目的に、現在の串間市を中心に7箇所の藩営牧場が造られました。その中の一つであった都井村御崎牧が、現在の御崎牧場に当たります。
御崎馬は、牧場開設当初から、ほとんど手が加えられていない粗放な管理しか行われておらず、それが現在に至るまで続いている為、風貌や習性が野生状態を思わせる状態になりました。
これが「都井の野生馬」と呼ばれる所以と言われています。

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しかし、海と草地と馬という組み合わせは、なぜこうも心が安らいでくるのだろうか。
あまりにも爽やかな気分に浸ることが出来ます。

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ある程度近づいても、襲ってきたりはしませんが、不用意に近づきすぎたり、触ったりしないように注意しましょう。
特に後ろからいきなり近づくのは厳禁!
非常に鋭い後ろ蹴りが待ち受けています。
直撃すれば怪我だけでは済まなくなる恐れもあります。絶対にやめましょう。

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太平洋と宮崎の山々が見渡せる都井岬灯台

 

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都井岬には灯台もありますが、バスで訪れた場合、アクセスにやや苦労します。

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バスで都井岬にアクセスした場合、「都井岬ビジターセンター うまの館」という施設の近くが最終の停留所となりますが、都井岬灯台からはかなり離れた場所でもあります。

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さらに、写真で見ても分かるとおり、都井岬灯台は思ったよりも高台に位置しています。
海抜255m程の場所に建てられており、ビジターセンター付近から約100mほど上っていなくてはならなくなります。

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バスで訪れた場合、灯台に行くにはやや大変な道のりとなりますが、片道1.9km程度と、無茶な距離ではありませんので、時間や体力に問題がなければ、徒歩移動に挑戦して

みるのも良いでしょう。

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バス停留所付近から、だいたい35~40分程度、調子が良ければ二十数分で到着できます。

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都井岬灯台は昭和4年(1929年)5月16日に起工し、同年12月22日に完成しました。当初は1300カンデラの石油ランプが使用されていましたが、昭和19年7月に電化され、300万カンデラの光を放つ、東洋一の光源を持つ灯台となりました。

 

カンデラ(candera) = ラテン語の「ろうそく」に由来する、明るさを示す単位の一つ。

 

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岬の山頂に建つ白い灯台。
木々の緑と海、空の青の組み合わせが印象的な美しさを誇ります。

 

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また、さすがは海抜255mの場所にあるだけあって、灯台から眺める景色は実に素晴らしいものがあります。

広大な太平洋と、宮崎の山々。
息を呑むパノラマが広がります。

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灯台受付のすぐ隣には、資料室もあり、灯台について学ぶことが出来ます。

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実際に使われていた灯台のレンズ。
面白さと美しさが備わります。

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灯台から見渡す絶景は、苦労して歩くだけの価値があります。
車だと難なく辿り着ける場所ではありますが、バス移動の場合でも、時間があれば是非訪れてみたい場所です。

 

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■都井岬灯台■

参観場料:大人200円(中学生以上)、子供無料
参観時間:09:00~16:30 無休

台風等の危険時には参観できません。

 

 

神秘的な絶壁の社殿、御崎神社

 

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御崎神社(みさきじんじゃ)

都井岬の先端部に奉祀(ほうし)されている神社です。

何と言っても、この神社の凄いところは、社殿のある場所。

 

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絶壁の真ん中です。

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さすがに社殿までは行くことが出来ませんが、拝殿までは階段を下って行く事が出来ます。

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夕陽に紅く照らし出される朱の社殿があまりにも神秘的。
写真は分かり難いですが、月もすぐ真横に上っており、この組み合わせは夢のような幻想性すら感じさせます。

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この社殿が創建されたのは、和銅1年(708年)と伝えられており、「上津綿津見神(うわつわだつみのかみ)」「中津綿津見神(なかつわだつみのかみ)」「底津綿津見神(そこつわだつみのかみ)」の海の三神(三神合せてワダツミと呼ばれます)が御祭神となっています。

海上安全、航海安全、そして縁結びの御利益があるとされています。

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暗礁が多い都井岬の沖合いでは、しばしば船が座礁、遭難する難所となっていました。

沖合いを行きかう船の乗組員が、航海中の安全をこの御崎神社で祈ったところ、船が暗礁のある危険な方向に進もうとすると、その方向から突然大きな音がしたり、怪しい

火が飛んできたりして、危険を知らせてくれたという言い伝えもあります。

祈りが届いたのか、御崎神社のこのお告げが、航海の安全を守ってくれたと言われているそうです。

 

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そして、もう一つ特徴的なのが、約三千本ものソテツが辺り一帯を覆いつくす場所でもあるという事。

この御崎神社一帯は、亜熱帯樹林であるソテツ自生地の北限として知られており、昭和27年には国の特別天然記念物に指定されました。

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ゴツゴツとした岩の数々と群生するソテツ。
その合間を縫うように階段を上り下りするのは、これだけでも面白いもの。

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こちらもまた、ビジターセンターからそこそこ離れた場所に位置しており、都井岬灯台とは反対に、海抜数メートル程度の低い場所まで下っていく事になります。

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しかも、灯台へ向かう道とは違い、こちらは薄暗く、道もやや荒れた状態となっています。
ちょっとした不気味さを感じるかもしれません。

バスで訪れる場合、灯台と神社の両方を踏破するのはかなりの労力を要する事となりますが、何れも見逃すには惜しい場所。
時間と体力が許されるなら、是非とも訪れておきたい場所です。

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車だと、神社入口の鳥居の前まで移動する事が出来ますが、前述した通り、拝殿まではソテツに覆われた階段を下りていかなくてはなりません。
動きやすい靴などで訪れましょう。
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アクセス

 

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この都井岬へは、JR日南線の「串間駅」からバスでのアクセスが可能。

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コミュニティバスという、非常に小さな乗り合いバスのようですが、運賃は片道200円と、非常にリーズナブルです。

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ただし、前述した通り、バスは都井岬のビジターセンターという施設の近くまでしか走らない為、都井岬灯台や御崎神社へ行きたい場合、徒歩で行く必要が出てきます。
歩きやすい格好で行きましょう。
夏場はタオルや水分補給などの準備も忘れずに。

 

 

まとめ

 

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御崎馬、灯台、絶壁の神社と、あらゆる面で魅了してくれる都井岬。
見所の多い宮崎県南部の中でも、1箇所で実に多彩な楽しみが出来る素晴らしい場所となっています。
宮崎観光の一つに、是非忘れずに訪れたい場所です。

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リンク

 

『都井岬/串間市観光物産協会サイト』

 

 

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