土合駅 ~秘境の中のダンジョン駅を攻略する~

 

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久々の風変わりな駅・個性的な駅シリーズ第6弾土合(どあい)駅
群馬県北部に位置するJR東日本・上越線の駅。
越後山脈のほぼ中央部という山岳地帯の駅であり、「関東の駅百選」にも選定されています。

 

◆風変わりな駅・個性的な駅シリーズ◆

『関口(せきぐち)駅 ~ローソンにしか見えない駅~』
『筒石(つついし)駅 ~トンネルの中の駅~』
『海芝浦駅 ~ホームから外に出られない駅~』
『国道駅 ~戦前の面影を色濃く残す駅~』
『亀嵩(かめだけ)駅 ~駅長自ら出雲そばを提供する珍しいそば屋駅~』

 

なお、今回の内容は動画をYouTubeにもアップしていますので、是非合わせてご覧ください!

 

 

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日本一のモグラ駅・土合駅の概要

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この駅の最大の特徴は、何といっても地下深い場所に下り(長岡方面)ホームがある事。
下り列車でこの駅に訪れた場合、地上まで462段もの階段を上らなくてはならない、過酷な構造をした駅となっているのです。
エレベーターはもちろん、エスカレーターもありません。

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駅舎から地下ホームまでの距離は約481m。
駅舎と地下ホームとの高低差、70.7m。

10分ほど階段を下りないと地下に辿り着けない事から、「日本一のモグラ駅」という愛称で親しまれています。

その一方で、上り(水上・高崎方面)ホームは地上に設置されており、非常に対照的な構造となっています。
地上ホームは、駅舎を出てすぐの場所にあるので、難なく辿り着く事が出来ます。

なぜこのような構造になったのか?

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土合駅をはさんだ湯檜曽(ゆびそ)駅と土樽(つちたる)駅間は、高低差の激しい区間であり、1931年に開業した上り線は、トンネルやループ線を駆使する事によって、路線を結びました。

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土木技術が発達した1960年代、上越線複線化にあたり、同区間をトンネル1本(新清水トンネル)で結ぶ事が出来るようになり、路線の短縮に成功しました。
こうして上下線を分けるにあたって、下りホームを新清水トンネル内に設置した事により、上下ホーム間が大きく離れた駅が誕生する事となったのです。

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地下ホームから地上出口までの行程 ~ダンジョン駅攻略~

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新潟(長岡)方面の電車で訪れた場合、土合駅の地下ホームで下車する事となります。

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長い地下トンネルの真っただ中に造られた、地下迷宮のようなホーム。

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ホーム線路の反対側の奥の方に、地上へとのびる階段があります。

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地上出口に行く方法はただ一つ。
この階段をひたすら上るのみ。

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階段の横には、水が流れ落ちてくるだけの斜面が並びます。
ここにエスカレーターを設置する案もあったようですが、現在に至るまで実現されていません。

山の中の駅であり、さらにこのような構造の駅である事から、そこまで利用客もいない状況。
もうエスカレーターが設置される事なんてないんだろうな…。

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一段一段の高さは大した事ないものの、これが462段も続くとなると、それなりに大変。

また、途中水が流れている場所もありますので、足を滑らさないように注意が必要です。

健常者なら早くて5分ほど、ゆっくり目でも10分ほどで上りきる事が出来るでしょう。

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上りきった後に階段を振り返って見ると、奥へと吸い込まれそうな光景が。
駅なのにこれほどの達成感を味わえるのは、稀有な例であると言えるでしょう。

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462段の階段を上りきったとはいえ、ここが出口ではありません。
ここからさらに通路の奥へと進んでいきます。

改札口まで、約143m。さらに階段もまだ24段残っています。

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しかし、ここまで来たら後は楽なもの(?)。
ひたすら真っすぐ伸びる通路を直進していきます。

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一本道とはいえ、まるで迷宮のような雰囲気を醸し出しています。
この空気感が好きな方は、たまらない場所ではないでしょうか。

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突き当りを右に折れると、ついに改札口が見えてきます。

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とはいえ、無人駅なので、駅員さんがいるわけでもないので、そのままドアを開けて外へと出ます。

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秘境の中のダンジョン駅を楽しむ

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ついに土合駅の外へと出る事が出来ました。

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改札に辿り着くまで、こんなに苦労する駅は他にありません。
秘境の中の迷宮のような無人駅。

しかし、ただそれだけでも十分な存在感を放つ駅です。

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周辺に雪が残っていれば、なおのことダンジョンっぽさが際立ちます。

 

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紅葉の時期に訪れると、神秘的な光景となります。

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渓流をまたぐようにのびる駅の通路、そして三角形の個性的な駅舎。
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地下ホームと打って変わって、地上ホームへは極簡単に移動する事が出来ます。

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改札口のドアをくぐって右に進み、突き当りを左に行くと、そこが地上ホーム入り口となります。

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地上ホームは、田舎でよく見かけるような、いかにも無人駅といった佇まい。

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しかし、山に囲まれているだけあって、自然の美しさを存分に味わえるホームでもあります。

 

 

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ところで、この鉄棒みたいなものって、何だろう?

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土合駅を楽しむにあたっての注意事項

 

こういった特徴の駅という事もあり、足腰の弱い方や体調が優れない方は、この駅で下車しない方が良いでしょう。

既述した通り、エレベーターはおろか、エスカレーターもありませんので、地上に出るには必ず計486段の階段を上る必要があります。

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もし、途中でバテ気味になったとしても、数か所にベンチが設置されていますので、ゆっくり休みながら上り下りするようにしましょう。

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また、列車のダイヤもかなりスカスカな状態となっています。
もし間違えて下車した場合、階段の上り下りで時間に間に合わなかった場合、最悪4時間もこの駅で足止めをされる事になりますので、注意が必要です。

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事前に切符を持っていない状態でこの駅から電車に乗車する場合、改札口にて「乗車駅証明書」を忘れずに発行しておきましょう。

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アクセス

 

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この土合駅へは、JR上越線以外にも、バスで駅前まで移動する事が可能です。

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上越新幹線の上毛高原駅を下車し、1番バス乗り場にて水上・谷川岳ロープウェイ行きバスに乗車し、土合駅前で下車します。

そしてこのバスは、上越線の水上駅を経由します。
高崎~水上間は、割とダイヤがありますので水上駅まで電車で移動し、そこからバスに乗り換える手もあります。

あまり時間がない場合は、このように電車とバスをうまく利用する事で、土合駅へのアクセスが容易となります。
電車での移動にこだわりがない場合は、バス移動も検討してみましょう。

関越交通株式会社のサイトの参照ください⇒https://kan-etsu.net/publics/index/20/

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バス待合所のちょっとした廃墟的な佇まい、そして、中にはなぜかオフィスでよく見かけるような近代的な椅子が転がる、不思議な光景が。
これはこれで良い感じ、か?

 

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リンク

 

『駅の情報(土合駅):JR東日本』
『関越交通株式会社』

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