足摺海底館/海洋館 ~高知県南西のおもちゃのようなレトロ海中展望台に魅了されて~

 

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足摺海底館(あしずりかいていかん)
高知県土佐清水市にある海中展望塔で、国内初の海中公園に指定された竜串・見残しエリアのシンボル的存在とも言える海底館です。

私がこの足摺海底館に興味を持ったきっかけは、漫画家panpanyaの作品・『足摺水族館』のコラムで紹介されているのを知ってから。
まるでフィクションの世界に出てくるような風貌で、国内に本当にこんな場所があるのか?と、ちょっとした衝撃を受けたものです。
それから「いつか必ず行ってみたい」と思うようになり、数年越しの念願を果たす事となったのでした。

ちなみに、panpanyaの作品は、他の漫画とは一線を画しています。
雑なように見えて緻密に描き込まれた絵、日常の物事の着眼点があまりにも鋭く、ユニークかつユーモラスな話の数々など、興味深く、飽きさせません。
是非一読いただきたいお勧めの作品群です。

 

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懐かしのSF作品を再現したかのような海中展望台に魅了されて

 

 

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四国の南西側、竜串海岸の海上にそびえ立つ足摺海底館。
全国に6ヵ所ある海中展望塔の一つであり、“普段着のままで、自然の海を散歩できる”というコンセプトのもと建設されました。

海底館がオープンしたのは、1972年1月1日。
日本で4番目に完成した海中展望台となりました。

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まるでひと昔前のSF作品の世界に出てきそうな…。
あるいは、昔のおもちゃをそのまま再現して海に建てたような…。
赤と白のカラーリング。円柱状の塔に十字型の展望台。

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竜串海岸のダイナミックな岩々と海、そして晴れ渡った空に実に映える、インパクトある佇まい。

レトロフューチャーという言葉が合うような、一度見たら忘れられない光景。
この外観を見ただけでも、気分が高揚してくるというものです。

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赤く眩い階段を上り、緑の長い通路を渡って、海底館へと入り込みます。

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入口では、当日の海中の透視度(水の澄み具合)が表示されています。
私が訪れたこの日は、前日まで天候が優れない日が続いていた翌日で、風も強かった事もあり、水中の澄み具合がいまいちの状況でした。

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しかし、「昨日の今日ではなかなか… 自然にはかないません」と、実に残念そうな言葉が。
ただ、ここまで来て引き返すという選択肢はありません。

迷わず入場料900円を支払い、中へと進んでいきます。
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静寂な天然水族館を楽しむ

 

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水中へと誘う螺旋階段を下りていきます。
このちょっとした不気味さ漂う薄暗さが、何ともGood。

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そして、ついに海底部へと辿り着きます。

階段を降りる最中に見えてくる、丸い窓から差し込む、青く薄い光の揺らぎに目を奪われてしまいます。

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窓の向こうには、自然の海が広がります。

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人工的に造られた水族館の水槽ではなく、本当に果てしなく広がるような広い海の一部が、そこには見えています。

“大自然の水族館”とも言えるでしょうか。

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確かに水中は濁ってはいましたが、それでも魚の群れの数は、そうとうなものでした。

波に揺られながら悠々と泳ぐ魚たちの姿。
十分過ぎるほど満喫できるというものです。

まるで霧の中を泳いでいるように……見えないか?

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1フロアのみで、規模こそ決して大きいわけではなく、人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれません。

しかし、天然の水族館とも言うべきリアルな海の中の様子、そして群がる魚たちの姿というのは、見ていてなかなか飽きのくるものではありません。
静寂な青い世界の揺らめきを、是非心行くまで堪能ください。

 

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海底館までの道中もまた目が離せません。

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海底館のある竜串海岸一帯の地層は「化石漣痕(かせきれんこん)」と呼ばれており、国の天然記念物に指定される、地質学的にも貴重な一帯となっています。

長い年月をかけた浸食、地震による隆起などで形成されており、実に面白い形をした岩石の数々が広がります。

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海底館の向かいには、千尋岬という半島があり、そこには「見残し海岸」があります。

弘法大師・空海が、その規模の大きさに全てを見て回る事が出来なかった事から、「見残し海岸」と呼ばれるようになったと言われています。

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入り口施設から海底館までの約500mの道のり。
ゆっくり岩の観察をしながら歩いていくと面白いでしょう。
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四国最大級の水族館『足摺海洋館』

 

 

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ちなみに、足摺海底館の近くには、水族館である『足摺海洋館』もあります。

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「土佐の海と黒潮の魚たち」をコンセプトに、周辺の沿岸海域を泳ぐ魚を始めとする、200種3000匹もの海の生物を飼育展示しています。

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円柱型の大水槽を中心に、ナマコやヤドカリ等を触れる事ができるタッチングプール、ウツボやクラゲなど、多種多様な生物を楽しめる小水槽など、実に様々。

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マンボウの水槽もあります。
そういえば、マンボウが泳ぐ姿って、あまり見た事がなかったような。

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アザラシやウミガメを飼育した多目的水槽など、あらゆる角度から楽しませてくれます。

海底館と共に是非訪れてみましょう。

そしてこの足摺海洋館、2020年2月に一旦閉館し、同年7月にリニューアルオープンするとの事。

四国最大級の水族館、足摺海洋館。
その新しく生まれ変わる際の愛称は「SATOUMI」となるようです。
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バスでのアクセス

 

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この足摺海底館へは、バスでのアクセスが可能です。

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土佐くろしお鉄道の「中村駅」または「宿毛(すくも)駅」から高知西南交通の路線バスに乗車し、「海底館前」にて下車します。

ただし、本数はかなり少なめであり、時刻表も分かり難い表記になっていますので、移動の際は十分に注意しましょう。

足摺岬方面ではありますが、岬行きのバスであっても、海底館前を経由しないルートもあります
バスに乗車する場所、そして海底館前を経由する時間をしっかり確認しておきましょう。

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私の場合、宿毛駅からバスで移動するルートで移動してみました。

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海底館前までおよそ1時間ほどのバスの旅。
海沿いを走っていきますので、道中の景色もなかなかのものです。

興味があれば、バスでの移動も手段の一つとしては十分です。

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今回、この足摺海底館に訪れた時の四国旅の様子は、コチラで詳細をまとめています。
是非、合わせて読んでみてください。

『列車と路線バスで行く四国太平洋沿岸横断の旅 #2・1日目、高知市~足摺岬への道中』

 

 


リンク

 

『海中天然ミュージアム 足摺海底館』
『足摺海底館(海中展望塔) 土佐清水市』
『高知西南交通(バス)』

『足摺海洋館/公式ホームページ』
『足摺海洋館 土佐清水市』

 

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