あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day2・南から北へ!二つの大東島を楽しむ~

 

沖縄・東の果ての孤島、大東島の旅シリーズ第5弾
前回南大東島2日目の続きです。残りの島内周遊を終え、いよいよ北大東島へと移動します。
まるでプールのように澄み渡った海、北大東島への短い空の旅、廃墟の天の川…。
今回も見どころ満載の周遊ルートをお楽しみください。

 

■大東島への旅シリーズ■

あなたの知らない沖縄がそこにある 絶海の浪漫孤島・大東島  ~1・大東島へ行こう!島の概要と旅の計画編~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day1・レンタサイクルで周遊する(前編)~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day1・レンタサイクルで周遊する(後編)~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day2・南大東島の文化と歴史に触れる周遊の旅~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day2・南から北へ!二つの大東島を楽しむ~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day3・北大東島の絶景と文化に触れる旅~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day3・北大東島の始まりの地と沖縄の果てへ/旅の完結~

 

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1.南大東島最後の自転車周遊

 

1-1.まるでプール!澄み渡る青の港『亀池港』

 

 

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西港』、『ボロジノパーク』を後にして、次に向かったのは、南大東島の最南端の港、『亀池港』。
フェリー“だいとう”が寄港する島内三ヵ所の港の一つ。

何よりも際立つのは、絵に描いたような海の青さ。

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まるでプールのように澄み切った青さ。
何て事ない港の海なのに、この綺麗な青。

岸壁の荒々しさからは想像もつかないような、海の芸術的光景がそこに広がります。

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綺麗な海というのは、何も砂浜だけで見られるものではない。

そんな事を見せつけているかのような…。
アンバランスなのに丁度良いバランスのようでもある、この“大東ブルー”とも呼ばれる海。

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まさか、港の海でここまでくぎ付けにされてしまうとは、本当に思ってもみなかった事。

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すぐ反対側では、太平洋の荒々しい波が岸壁に打ち寄せ続けています。

大東ブルーの広がる同じ港で見られる光景とは思えない、ダイナミックな波。

絶海の孤島で、防波堤もないが為に、大きく叩き付ける波の群れ。

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大東島の景色には、本当に驚かされっぱなしです。
予想を超えてくる絶景の数々には、誰もが圧倒されます。

想定外の素晴らしい絶景の港に、存分に魅了された後は、この日の早朝、見事に朝日を見損ねた場所、『海軍棒』へ再度向かう事にします。

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1-2.『海軍棒』のダイナミックな海景

 

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海軍棒』。

南大東空港のすぐ南東側に位置する海岸で、かつて海軍が島の測量をする為の標を建てた事に由来する名称となっています。

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朝見た時は気づかなかったものでしたが、この海軍棒もまた、なかなかの壮麗な景色となっています。

島の南西側にある『塩屋プール』と同じように、この海軍棒にも、岩をくり抜いて造った天然のプール『海軍棒プール』があります。

大東島には砂浜が一切存在しない為、このプールで海水浴を楽しむのです。

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丁度プールの岩が防波堤の役目を果たしている為、ダイナミックな波が打ち寄せ続ける割に、プール内は穏やかです。
目の前で大きく炸裂する波とのギャップがまた面白い。

この日の朝は雲に遮られてしまいましたが、この海軍棒から見る朝日はさぞ素晴らしいものでしょう。

沖縄の東の果ての島。
その島から見るさらなる東の海の向こう側から、ゆっくりとオレンジの光を差し込みながら上っていく太陽。

また訪れるチャンスがあったら、次こそは綺麗な朝日を見てみたい。

 

そう思っている内に、ついに島内周遊の時間も終わりに近づいてきました。

海軍棒を後にし、自転車を返却し…。

と、その前にもう一つ行ってみたい場所があった!

南大東島の中心街のすぐ北側にある『大東神社』。
なぜか無性にそこに行ってみたかったので、急いでそこに向かう事にします。

まだ時間は少しありそうだ。

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1-3.大東島の発展を見守り続ける『大東神社』

 

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『海軍棒』から急いで島の中心街へと戻り、そしてそのまま向かった『大東神社』。

なぜか無性に行ってみたい衝動に駆られた神社。

1900年に八丈島から移住してきた人たちによって開拓が進められた大東島。
信仰心が強い八丈島の人々は、すぐにこの神社を創建し、天照大神を祀りました。

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沖縄の遥かな孤島で、天照大神が御祭神の神社があるとは、何とも不思議な気分になるものです。

旅の安全と楽しみをここで願ってみるのも良いかもしれません。

南大東島の毎年9月22日、23日の恒例の祭事である『南大東村豊年祭』は、この神社を中心に行われます。
また、境内には土俵もあり、祭りの時には江戸相撲と沖縄角力が奉納されるようです。

この際、力士たちが円形になって歌いながら踊りもするようです。
八丈島から伝わった踊りでもなく、さらに別の場所から伝わったものであるとか。

色々不思議な魅力が詰まってそうな祭りです。

神社の周囲は森となっていますので、夜になるとダイトウオオコウモリが見られるスポットでもあるようです。

興味がある方は是非チェックしてみましょう。


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全くの余談ですが、大東神社のすぐ南側にある『南大東小中学校』の前には、この島唯一の信号機があります
敢えて信号に引っかかって、ただ一回の信号待ちを経験してみるのも悪くない……か?

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2.北大東島へ ~日本一短い飛行路線の旅~

 

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『大東神社』参詣を済ませたら、いよいよ自転車を『ふるさと文化センター』に返却し、『ホテルよしざと』に戻って空港への送迎を待つことにします。

予想以上に楽しめた南大東島の周遊も終わり。
次なる目的地、北大東島に向けて移動を開始します。

また絶対に来るぞ!
そう決心しながら空港に向けて送迎車が出発します。
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南大東空港に到着。

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北大東空港行きの飛行機が来るまでの待ち時間で、何か向こうの宿で食べられるようなものはないかと売店を見てみたところ、「大東寿司」が販売されているのを発見!

是非また味わってみたかった大東寿司。
空港でも販売されているのは嬉しい限り。
1箱購入していきます。

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南大東空港は、かなり小さな空港です。
待合室もかなり狭い。

やや窮屈な空間での待ち時間となりますが、これもまた離島空港の楽しみの一つと言える……か?

 

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そして、いよいよ北大東空港行きの飛行機へと乗り込みます。

プロペラ機、普通よく見かける飛行機と違って、乗り込む際、妙に気分が高揚してくる。
…のは私だけだろうか?

北大東空港までの飛行時間は、離陸後…10分!

圧倒的短さ!
ちょっと電車で出掛けてきます、といった気分の短さです。

空港での待ち時間の方が、圧倒的に長い…。

 

多くの方は「それ船で良いのでは?」とお思いの事かと思いますが、南北大東島は、絶海の孤島である為、絶えず島の周囲を荒波が打ち寄せ続けています。

岸壁が島の周囲を取り囲んでいる為、船だと満足に着岸するのが困難となります。
(なので、フェリー“だいとう”は、わざわざ人もゴンドラに乗せてクレーンで吊り上げて上陸させている)

島の沖はすぐに水深が深くなっている為、防波堤を建造するのも困難。
そして、着岸が厳しい環境もあって、船もクレーンで引き揚げなければいけない状況でもあるので、そもそも島間の連絡船を泊めておく事すら困難。

最近でこそ、堀込式の大きな漁港が出来たものの、安全安心に旅客を輸送するのは、飛行機が最適となっている状況です。

橋を架けられないの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、南北大東島間、距離だけ見るとそんなに離れてはいませんが、何とその島間の水深は1500mを優に超えるほどの深さとなっています。
よって、橋を架ける事も出来ません。

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Google Earthで確認しても、ポイントの場所で水深1700mを超える

 

そんな背景もあって、国内では最も運行距離が短い飛行路線となっています。

束の間の南北大東島間の空の旅。
文明の素晴らしさを実感しながら移動する事が出来るでしょう。

…恐らく、ね。

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3.北大東島到着 民宿『二六荘』にて

 

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10分という、飛行機の移動らしからぬ短い旅路の末、北大東島に到着します。

二つ目の遥かなる果ての島の大地を踏み締める。
何と感慨深い一瞬だろう。

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南大東空港と同様、小規模な離島の空港ですので、到着口までは駐機場を歩いて移動します。
でもこの方が普段あまり経験出来ない事でもありますので、旅している実感が湧いてきますね。

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この日の宿泊先は、民宿『二六荘』
民宿に泊まるのは20年振りくらい、かな?

北大東島には、もう一か所『ハマユウ荘』というホテルもありますが、私が問い合わせた2か月前の時点で、すでに満室という状況でした。

二六荘なら空きがあったので、すぐに予約を入れ、宿泊先を確保する流れとなりました。
(ここも空きがなかったら、どこかの公園でキャンプ(野宿)するしかない…か?)

送迎のサービスはありますので、予約時に一緒にお願いしておきましょう

小さな島といえども、空港から二六荘までは片道4km以上も離れていますので、歩くとなかなか大変です。

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送迎車に乗り込み、二六荘へと移動します。

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この時もう一人の方が乗車していましたが、民宿の方(オーナーさん?)と顔馴染みなのか、妙に会話が弾んでました。
道中、農作業をしていたおばあさんにも声を掛ける場面も。

でも、これはこれで良い。
島のゆるい空気感があって。お互い変に気を遣わずに済むというもの。

 

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そして、空港から10分ほど経とうかという頃、二六荘に到着します。

食堂が受付も兼ねていますので、そこでチェックイン手続きを済ませます。

二六荘は、三食の食事付きプランもあり、それでも1泊6000円程度と、リーズナブルとなっています。
(昼は弁当になる模様)

が、私は今回、食事は全て外で済ませようと思い、素泊まりにしました、
これで1泊3600円程度
けっこう安めとなります。

すぐ近くに居酒屋もあるので、夕食は何とかなるだろう。
朝も普段はあまり食べないので、なしでも特に問題なし。

といった考えでしたが、後で誤算が生じる事となります…。

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ちなみに、二六荘の食堂兼受付のすぐ隣には、浅沼商店という売店も併設されています。
飲み物やインスタントラーメン等の軽食類、お菓子や食材、生活雑貨などを取り揃えています。

夜8時には閉まりますので、必要と思ったものは早めに購入しておきましょう。

 

そして、宿泊する部屋へと案内されます。

宿泊場所は、食堂・売店から少し北側に離れた場所にあります。

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宿泊所の入口。
どちらかと言うと、古い共同アパートのような…。

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民宿らしく(最近の民宿はあまり分かりませんが…)、トイレ、シャワーは共同。冷蔵庫も共同となっています。
大浴場ではなく、シャワールームです。
湯舟はありません。

洗面所ももちろん、共同。

また、バスタオルもフェイスタオルもありませんので、自分で用意しておく必要があります。
忘れても安心!売店でしっかりと販売されておりますので、そこで調達しましょう。

シャンプーやボディソープ、石鹸は用意されています。

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また、廊下を歩くと、けっこう足音が響きますので、あまりドスドスと音を立てて歩くのも好ましくありません。(民宿でなかろうと守りたいマナーですが)

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さすがに寝泊まりする部屋は個室になっていますので、安心を。
和室…というか、故郷のおじいちゃん、おばあちゃんの家に行って寝泊まりする部屋、みたいな印象の部屋だ。

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布団は用意されていますが、自分で敷いて寝る事になります。

エアコンやテレビ、コンセントやテーブル等、必要最低限の設備は整っています。

こう説明すると、何だか民宿って面倒くさそうとお思いになられるかもしれませんが、寝泊まりするだけなら、正直言ってカプセルホテルより快適と言って良いでしょう。

風呂、トイレ、冷蔵庫が共用なのは、いちいち部屋を出ないといけない事もあって確かに少々面倒ではありますが、その程度のものです。

 

あと、部屋には殺虫剤も完備してあります。
一応、安心…か。

何に使うかって?
そりゃもちろん、ヤツですよ。ゴキ対策

沖縄のGはでかくてイキが良いので、遭遇したら、たまりませんぞ~。

今回、私は遭遇しませんでしたが。

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4.夕暮れの軽い自転車周遊

 

この二六荘では、自転車を借りる事も出来ます
チェックイン時に自転車を使いたいと言えば、部屋に案内される際に自転車も借りる事が出来ます。

電動アシスト付きではありませんが、これで北大東島の移動手段を確保。

ただ、この北大東島も、南と同様、すり鉢状の地形となっている為、海側に行くほど小高くなり、そして海沿いで一気に下るようになっています。

今回も例にもれずママチャリタイプなので、今回も移動は大変そう…。
何もないよりは圧倒的にマシですが。

部屋に荷物を置いて、少しゆっくりしたところで、ちょうど陽が沈もうとする時間に差し掛かっていました。

さっそく、借りた自転車に乗って辺りを軽く周遊してみます。

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夕陽に照らされた離島の道を走るのも、実に心地良い。

そして、この日も海に沈む夕陽が見てみたくなったので、『西港』に向けて走ります。

 

西港』は、名称通り北大東島の西の海岸に位置する港で、民宿二六荘のすぐ近くでもあります。

ちょうど良い陽の傾き加減となっていました。

港に向けて下っていく坂道を、斜陽が照らし出す。

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この西港からの夕陽もなかなか良いものです。

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ちょっと目を左側に移せば、海の向こうには南大東島が浮かぶ。
ついさっきまでいた所だ。

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二日間も夕陽が見る事が出来て、本当に良かった。
日中はあまりの暑さに嫌気がさす事すらありますが、こうして綺麗な陽光が見られるのはありがたい。

海の向こうへと去り行く陽を見届け、宿へと戻ります。

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5.部屋での夕食 ~居酒屋で食事をとろうとして失敗する~

 

宿に戻ったら、夕食をどこで食べようか考えます。

二六荘と、先ほど夕陽を見た『西港』のほぼ中間辺りに、『トロっこ』という居酒屋がある事は調査済み。

他にも良いところはなさそうか調べてみましたが、徒歩圏内では他になさそうなので、とりあえず『トロっこ』に向かう事にします。

酒を飲む気満々なので、さすがに徒歩で移動します。
徒歩2、3分ほどの近場なのが救い。

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店は『魚市場』のすぐ裏側に位置しており、石造りの外観が美しい建物となっています。

燐鉱石の採掘が盛んであった北大東島は、その遺構が『西港』近辺に複数残っています。
そして、その一つである「東洋製糖北大東出張所」を復元し、『りんこう交流館』という資料館として蘇らせました。

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『トロっこ』は、その建物の一角にあります。

看板など出ていませんので、分かり難いですが、建物中央部のドアを入っていったところにあります。

大東島近海で獲れた海の幸はもちろん、一般的な居酒屋メニューも取り揃えているとの情報でしたが…。

私が店に入ったところ、

「この後、予約のお客様で満席となっています」

と言われてしまう。

居酒屋ぁぁぁぁぁっっ!!

小さな島の居酒屋だと侮っていたか…。
まさか、予約客で入れないとは予想だにせず…。

おいおい、夕食どうすれば…。
と思いましたが、二六荘併設の浅沼商店がまだ営業時間であったので、そこで調達する事にします。

そして、もう一つ思い出した事が。
そう、南大東空港で“大東寿司”を買って、まだ食べていなかった事に気付きます。

これで、売店でインスタントラーメンやお菓子等買っていけば、十分満足出来るな。

折角の沖縄なので、インスタントの“沖縄そば”と、オリオンビール(マンゴービアカクテル)を購入していきます。
ついでにお菓子や他の飲み物もいくつか買っていく。

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何だ、これで十分楽しめるな
(相変わらず我ながら変な組合せだ)

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大東寿司、空港で売ってるものだからと言って、なかなか侮れない美味しさです。
何より醤油要らずなのが、こんな時、実に素晴らしい!

沖縄そばは、インスタントなので味はそれなりですが、たまにはこういったものも悪くない。

居酒屋は空振りしたものの、何だかんだで楽しめる夕食でした。

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6.廃墟の天の川を楽しむ

 

夕食をとり、暫くしたら、また星空が見たくなってきました。
この北大東島でも、十分綺麗な星空を期待する事が出来るだろう。

そして、兼ねてよりやってみたかった事の一つ。

それは“廃墟と天の川を一緒に撮る”事。

先ほど行った『西港』には、『燐鉱石貯蔵庫跡』という、かつての採掘施設の跡地があるので、そこで星空を撮れないか、と考える。

夜8時過ぎ。
もうすっかり暗くなった夜中、カメラと三脚を持って宿を出ます。

 

南大東島と同様、辺りは民家がちらほらあれど、非常に暗くなっています。

ちょっと港の方に行けば、もうすっかり周囲は真っ暗となります。
スマホのライトでは少し心許ない明るさではあるものの、これがあるとないとでは全く違ってきます。

有効活用しましょう。
(バッテリー残量には注意)

二六荘から『燐鉱石貯蔵庫跡』までは、徒歩5分程度と、けっこう近い場所にあるのが救いです。

 

そして、『燐鉱石貯蔵庫跡』に到着。

ベストポジションを求めて辺りを歩き回ろうとしますが…。
草むらが思いの外、辺り一帯を覆っている事に気付く。

何も見えない真っ暗な夜中というのが、この場合は悪条件となる。
スマホ程度の明かりでは、足元と周囲の状況がよく分からない…。
たまに足を取られてバランスを崩しかけそうにもなったので、これではあまり奥まで行けないな…。

何とか歩けそうな範囲で良い場所がないか探し回ります。

 

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そして、撮れたのがコチラ。

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…撮った時は気付けませんでしたが、なぜかピンボケしまくっている…。
いくつかはピントがしっかり合っていれば、なかなかの出来の写真もあったのですが…。

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少し残念。

 

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そして、場所を少し移して、貯蔵庫跡の間を通る坂道から撮ったのがコチラ。

今度はいい感じに撮影できていました。

思い描いていたものとは程遠いものの、これはこれで良いものが撮れたと思います。

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しかし、肉眼でここまでハッキリ天の川を見られるのは、本当に素晴らしい

カメラだからこそ、ここまで綺麗に天の川の姿を捉える事が出来ますが、肉眼でも星の輝きがしっかり分かります。
うっすら見えるのではなく、本当にハッキリ見えます。

最初は一瞬、雲がかかっていると思ったレベルに。

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周囲に光源が一切ない、遥かなる絶海の孤島だからこそ見る事ができる、贅沢に煌めく星の流れ。

南大東島もそうでしたが、この星を見る事が出来ただけでも本当にここまで来た甲斐があったものだと、心から思ったものです。

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本当にこのまま横になって眠ってみたい。
いっそ野宿も悪くないか?等と一瞬思ってしまうくらい。

存分に星空を眺めたら、二六荘へと戻っていきます。
こうして、大東島二日目の旅も、大きな満足感と共に過ぎていきます。

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7.2日目・南大東島周遊のまとめ

 

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2日目の南大東島の周遊ルートは、このようになりました。

A(上側)は朝陽を見る為に『海軍棒』まで移動したルート、B(下側)は『大池展望台』を始めに島内を周遊したルート。

トータルで実に46kmも走った事になります。
電動アシストの力もあったとは言え、これはなかなかの移動距離と言えるでしょう。

というか、一つの島でここまでの距離を走り回る事になるとは思いもしなかった。
1日目以上に走り回っている。

さらに、北大東島での夕陽の移動は除外しているので、実際はさらにプラス3~4kmといったところ。

しかし、ここまでできるのは、初めて訪れる島だからこそでもあるだろう。
非効率的なルートだっとはいえ、本当に楽しむ事が出来た。

 

次回は、いよいよ最終日。
南大東島に続く絶景を求めて、北大東島の周遊へと繰り出します。

遺跡のような佇まいの、日中の『燐鉱石貯蔵庫跡』を始め、素晴らしい見どころ満載の周遊旅の様子をお伝えいたします。

 

大東島の動画も作成しています。是非合わせてお楽しみください!

 


リンク

 

『ホテルよしざと』
『南大東島ホームページ』
『南大東村観光協会』

『二六荘 -島の観光』
『北大東島観光ナビ』

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