あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day1・レンタサイクルで周遊する(前編)~

沖縄最東端、絶海の孤島『大東島』。
前回は大東島の概要についてまとめましたが、今回から実際に私が南北大東島を周遊した様子についてまとめていきます。
出来れば行きか帰りはフェリーを利用してみたかったものですが、今回の予定に合わなかったので、断念。全ルートを飛行機で移動する手段を取る事にしました。

1泊2日、南大東島、北大東島を巡る旅の始まり。

今回は、初日の周遊の様子、前編をまとめます。

 

 

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0.南大東島、北大東島への飛行機移動の計画のおさらい

 

那覇空港から南大東空港へは、RAC(琉球エアーコミューター)のみの運航。
同島へは毎日同時刻の便が出ていますが、火、水、木のみ、午後1時10分発の便が追加されます。

前回もまとめていますが、今回も南北大東島への飛行機の時刻表を整理してみましょう。

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一応、北大東島には毎日運航がされているものの、午後からの1便しかなく、特殊な三角ルートをとる形となっています。

出来れば、午前の早い段階で南大東島へ向かい、余す事なく周遊を満喫したい。

という事で、午前9時40分の便に乗る事は確定。

そして、問題なのが南大東島、北大東島間の移動

南大東島から北大東島へは、直行便が火、水、木の3日間しか出ていません
一旦那覇空港に引き返してから、北大東島へ向かう手もあるにはありますが、これだと往復運賃が余計に掛かってしまう…。

効率よく、かつ、南北大東島を悔いのないようにたっぷりと周遊するには、月曜日か火曜日の午前の便で南大東島に飛んでそこで1泊し、翌日の午後に北大東島へと飛んでさらにそこで1泊、そして3日目の午後の便で那覇空港に戻ってくる、という手順に絞られます。

私は実家が那覇市内にあるので、午前発の便に十分間に合わせる事が可能でしたが、本土から大東島へ行きたい場合は、早朝便で午前9時頃までに到着する便で移動して乗り継ぎするか(羽田、福岡空港発なら可能)、午後からの便で行くか、或いは前日に那覇市内で宿泊してから行くのが良いでしょう。

これが決まれば、後は実践あるのみです。

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1.初日、那覇空港からプロペラ機での移動

 

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大東島を巡る旅の初日。
午前9時45分発の飛行機に間に合わせるべく、那覇空港へと向かいます。

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那覇空港から南北大東島へは、プロペラ機での移動となります。
那覇空港の場合、プロペラ機のある駐機場へは、待合所からバスでの移動となります。

バスの移動、かつプロペラ機での飛行。
通常の飛行機移動より遥かに旅に出てる感が出てワクワクして…きませんか?

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駐機場のプロペラ機に到着後、機内へと乗り込みます。

やはり機内もそれなりの狭さ。
いつも手荷物として機内に持ち込んでいるスーツケース等であっても、大きさによってはこのプロペラ機の収納スペースに収まらない恐れもありますので、注意しましょう

もし入らない場合は、貨物室に預けてもらいましょう。

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そして、いよいよ南大東島へ向けて飛行機が飛び立ちます。

 

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那覇空港から南大東空港への移動時間は、約1時間。

到着したら行ってみたい事、やってみたい事など、少し整理しておくと良いでしょう。

私はこの期におよんで、ほぼノープラン…。

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2.南大東島着 ~空港からホテルまでの送迎~

 

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午前10時45分頃、いよいよ南大東空港に到着。

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離島の空港なので、やはり小さな建物となっています。
しかし、これが非日常感を味わえて良いのです。

今回、南大東島での宿泊先は、『ホテルよしざと』にしました。
予約の際、空港までの送迎を希望するか尋ねてきますので、お願いしておきましょう。

 

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到着口付近でホテルの方が待機していますので、声を掛けます。

人数が揃うと、送迎車でホテルまで案内してくれます。

南大東島は、小さな島ではあるものの、島の周囲は20kmを越えていますので、徒歩でとなるとかなりの広さとなります。

空港からホテルのある島の中心街までは、意外と距離がありますので、『ホテルよしざと』に限らず、宿泊先の送迎が出ているなら、迷わず利用する事をおすすめします。

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車で5分ほど走っていると、島の中心街に差し掛かってきます。
中心街と言えども、小さな島の町なので、規模はそれなり。

でも、それが良い。

このホテルの送迎車、乗り込んでいるのは観光での利用客のみではなく、島で働く為に利用する客もいます。
ホテルには直行せず、まずは仕事に向かう方たちを先に送ってからホテルへと向かいます。

良いサービスだ。

 

 

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そして、少し狭めの路地へと入り込み、ホテルに到着。

到着後、さっそくチェックインを済ませて、部屋を利用する事が可能となります。

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部屋はいたって普通のビジネスホテル的な内装。
ちょっと古さを隠しきれていませんが、十分整った部屋となっています。

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ちなみに、シャワーはあるものの、浴槽はありません。
これも沖縄らしいと言えばらしい、か。

(年中温暖な沖縄では、湯舟につかる習慣があまりありません。お風呂=シャワーといったところ)

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3.レンタサイクルを借りる ~ママチャリ編~ マジでキツイので非推奨!

 

とりあえずここで荷物を島内周遊の必要最小限にまとめ直して、どこに行くか少し考えます。

…と、ここで移動手段をどうするかも考えなくてはなりません。

島の規模は小さめと言えども、さすがに徒歩での周遊は時間が足りません。
レンタカーもありはしますが、そんなに急いで回っても、面白さは半減だろうな~、と個人的に思うところ。

ここはレンタサイクルでじっくりと周遊するのが最適だろう、と考える。

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ホテルでレンタサイクルが借りられないか聞いてみたところ、変速機付きのママチャリならある、との事。
しかし、

大東島は島全体がすり鉢状になっているので、海側に行くほど坂道が多くなる

という説明を受けます。
そして、

ホテルから10分ほど歩いた場所に『ふるさと文化センター』があるので、そこでなら電動アシスト付きの自転車を借りる事ができる

と教えていただきました。

ただし、借りる前に電話で予約したほうが良い、との事で、電話番号も教えていただきました。

 

しかし、いざそこに電話してみるものの…。

……出ない…!

3,4回ほど掛け直しましたが、一向に電話に出る気配がない…!

あれ?まだ受付時間中のはずだが…。

ん~、これが離島特有の超のんびり気質…か??

 

しかたがないので、ホテルのママチャリでとりあえず行動をする事にします。

すり鉢状と言えども、そこまでキツイ坂道ってないんじゃないか?
と、秘かに思ってたりしていたわけですが……後にそんな能天気な考えは見事に粉砕される事になります。

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4.最初の昼食をとる ~大東そばと大東寿司を求めて~

 

ホテルで自転車を借りて、いよいよ南大東島の周遊を開始します!

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ひとまず、ホテルの周辺を軽く走ってみます。

なかなか趣のある町並み。
この風景を子供たちが駆け回る。

のどかでゆったりとした時間がそこには流れています。

 

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と、今の時間を確認してみたら、午前11時半を回ったところ。
まずは昼食をとらないとな、と思ったところで、ホテルのすぐ目の前に『大東そば』という、南大東島で人気のお店があるので、そこに行く事にします。

ところが…!

 

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入口のドアに「営業許可申請の為、暫くお休み致します。」という張り紙が…!

何という事…!!

張り紙には続いて「大東そばの提供に関しましては、「いちごいちえ」で行っております。」という案内文があったので、とりあえず『いちごいちえ』に行く事にします。

『いちごいちえ』は、『大東そば』の北東側に自転車で3分ほどの近い場所にあります。

 

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けっこう綺麗な店構え。
店内も広めです。

この島ならではの料理もいくつかありましたが、やはりまずは「大東そば」と「大東寿司」はおさえておきたいところ。
ちょうどその両方を楽しめる『そばセット』がありましたので、それを注文します。

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さっぱりとした良いお味で…!
大東寿司も思ったより美味しかったな。

3個じゃ満足できない…!
追加で注文すれば良かったか。

出来れば、ですけど。

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余談ですが、この大東寿司、何と八丈島の島寿司がルーツとなっています。
大東島の開拓にあたって、八丈島から移住してきた方が多くいた為、その際に定着したものです。

遠い海の向こうから伝わった逸品、是非お試しください。

腹を満たしたところで、まずは当てもなく島内を走ってみる事にします。

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5.南大東島周遊 ~ママチャリで各スポットを駆け回る~

 

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『いちごいちえ』のすぐ隣には池が広がります。

南大東島の中央部に点在する池の数々。

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月見公園』から見る水と緑の風景も悪くはありません。

 

 

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ちなみに、南大東島中央部は、大池を始め、権蔵池など多数の池があります。

これら多くの池は、“ドリーネ”と呼ばれる陥没孔に水が溜まって出来たもの。
大東島は海底火山とサンゴ礁の隆起によって形成された島であり、地盤は石灰地質となっています。
石灰岩は水に溶けやすい性質であり、地下水等によって浸食された空洞が崩落し、“ドリーネ”という穴を造るようになるのです。

その為、池のふち側からいきなり水深の深い場所もあったりします。

何てことない池に見えても、そこから奥深い地質学を学ぶ事が出来る、貴重な場所でもあるのです。

 

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道中、こんな可愛らしい島の美化運動(か?)の標語が。
こんな島にもポイ捨てする人が多いんだろうか。

観光で訪れた場合、出したゴミはキチンと後始末するようにしましょう。

 

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道中の一面に広がるサトウキビ畑。
この風景の中を自転車で駆け抜けるのも、面白いものです。

 

 

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次に向かったのは、島の数か所に残されている『シュガートレイン線路跡』。

1900年(明治33年)、八丈島出身の玉置半右衛門を筆頭に開拓が進められた大東島。
島の産業発展として根付いたのがサトウキビであり、当初は水路等を利用して搬送がされていましたが、更なる発展向上を求めて造られたのが、『さとうきび運搬用列車』。通称シュガートレイン

南大東島の産業発展に大きく貢献しましたが、1983年(昭和58年)を最後にトラック輸送へ変わり、シュガートレインは廃止となりました。

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車体やレールの大部分は撤去されてしまいましたが、このようにレールが一部残されている場所も点在します。

サトウキビ畑を背景に、かつての走る列車の姿に思いを馳せるノスタルジー。

しかし、レールの幅が随分狭い。
何も知らなかったら、「ここに門か何かあったのか?」としか思えないような。

まだ現役だったなら、今頃、南大東島の観光PRに大々的に使えるのでは??等とも思ったものです。
沖縄で唯一の鉄道として。

しかし、これも時の流れ、というものか。

 

 

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ちょっと時系列が入れ替わりますが、今回の周遊の合間に立ち寄った『ふるさと文化センター』では、かつて使用されていたシュガートレインの車体が展示されています。

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いかにも貨物専用な車体、子供たちが喜びそうなデザインの車体まで。
やはり観光イベントとして使われていたんだろうか。

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今では錆びだらけの姿になっていて、もの悲しいような、これはこれで味があるような…。
このまま老朽化が進んで解体、なんて事にならないように、是非メンテナンスをしてほしいものですが、難しいか?

 

 

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シュガートレイン線路跡を見た後は、島の南側に『日の丸山展望台』という、島のほぼ全体を見渡す事が出来る場所があるようなので、そこに向かってみる事にします。

展望台のある場所なので、ちょっとした山の上にあるのは分かってはいたものの…自転車となるとやはり坂道の上りが辛い…!

ホテルで借りた自転車、3段変速ではあるものの、ママチャリなので、坂道では本当に苦労する。
ましてや夏の暑い時期となると、なおさらの辛さ。

どんどん汗もかいて、体の水分が奪われていく…!

自転車で島内を周遊するなら、水分の準備、それもペットボトル3,4本は必須です

ただ、ありがたい事に、島のあちこちで自販機を見かける事が多いので、もし水分補給に不安を感じたら、こまめに購入するようにしましょう。

 

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そして、ようやく『日の丸山展望台』に到着。

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島全体を見渡せる貴重なスポット。
坂道を駆け上がってきて、さらに階段を上る事になりますが、展望台の高さ自体はあまりありませんので、これくらいなら大丈夫。…でしょう。

 

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展望台の上から見渡す景色。

意外と遠くまで見渡す事が出来て、なかなかの光景です。

こうして見ると、南大東島の意外な広さを実感する事が出来ると思います。

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そして、やはり平坦なように見えて、島の中央部に向かうにつれて徐々に窪んでいるのも分かると思います。
“ドリーネ”によって形成された地形。
地下は鍾乳洞がいくつもあり、スポンジ状の大地となっています。
(秋吉台を始めとする“カルスト”地質の典型)

開拓時は、いくつもあったドリーネの窪地を埋め立てな2がら進めていったようです。

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ただの“絶海の孤島”だけではない、奥深い島である事を思い知る事になるでしょう。
…多分。

 

展望台からの眺望を楽しみ、次なる目的地へ向けて出発します。
話が長くなりますので、ここからの様子は、後編でまとめる事にします。

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次は“大東カルスト”(勝手に命名)を存分に体感する事が出来る場所、『星野洞』から始まります。

 

 

大東島の動画も作成しています。是非合わせてお楽しみください!

 


リンク

 

『ホテルよしざと』
『南大東島ホームページ』
『南大東村観光協会』

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