国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~7. 父島最後の山と海へ、出向前のカフェ巡り(5日目)~

 

小笠原諸島への旅シリーズ第7弾。
ついに最終日を迎えたこの日は、最後の父島散策、そして船出前の町の散策についてまとめます。

 

■小笠原諸島への旅シリーズ■

『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~1.小笠原への旅のススメ・ガイド~』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~2. 旅の準備/東京⇒父島への船旅(1~2日目)~』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~3. 父島半日バスツアー+諸々(2日目)~』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~4. ドルフィンスイム ―イルカと泳ぐ―(3日目)~』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~5. 母島弾丸ツアー ―4時間で母島最南端と島北部を往復する・その1― (4日目)~』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~6. 母島弾丸ツアー ―4時間で母島最南端と島北部を往復する・その2― (4日目)~』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~7. 父島最後の山と海へ、出航前のカフェ巡り (5日目)~ 』
『国内最遠の楽園、小笠原諸島への旅 ~8. 盛大に見送られる出航、感動のフィナーレ(5、6日目)~』

 

 

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1.中山峠展望台、小港海岸

 

 1-1.小港海岸までの散策

 

父島滞在4日目の朝を迎えます。
本当にあっという間の3泊4日の小笠原諸島の旅。
最終日とはいえ、この日もほぼノープランで迎えてしまいました。

台風は本土を直撃して北上していた頃。(思ったより凄い被害だったようで…)
この頃になると、もう海上の波もだいぶ落ち着いてきた事もあり、ドルフィンスイムの時に断念された『南島』への上陸をこの日に果たせないかと前日の夕方以降になって思いついたものの……。
結果は見事にどこのクルーズも予約でいっぱいになっていた模様。

やはり同じ事を考えていた人が多かったか……。
かといって、船の出向時間までずっとだらけて過ごすのも勿体ない。

そこで、INNこうもり亭のオーナーに、半日で行ける父島のお勧めスポットはないかと聞いてみたところ、宿の南西部にある『中山峠展望台』から見る景色がなかなか綺麗だとの情報をいただいたので、最終日の午前中は、そこに向かってみる事に。

 

『中山峠展望台』へ行くには、まず、その入り口である『小港海岸』に向かいます。
小港海岸へはバスが走っていますが、時間帯が微妙なものしかなかったので、散策も兼ねて徒歩で向かってみることにします。

 

 

INNこうもり亭から小港海岸まで、およそ2.6km。
そこまで労力は掛からんな。

荷物は、船の出向前にオーナーが港まで運んでくれるとの事でしたので、部屋の片づけと荷造りをしておいて、部屋を出ます。

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名残惜しいですが、さよなら、INNこうもり亭。

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そして小港海岸へ向けて歩き出します。

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道中はちょっとした坂道が連続しますが、アップダウンはさほどきつくないので、そこまで苦にはなりません。

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景色を楽しみながら、じっくりと小港海岸へと歩いていきます。

小港海岸直前の、川沿いの公園とその周辺の景色がなかなか良い感じです。

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 1-2.中山峠から

 

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そして小港海岸に到着。

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入り口からまっすぐ進むと、砂浜にたどり着きます。
中山峠展望台へは、入り口から左の方へと進んでいった先にあります。

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入り口に、『森林生態系保護地域』という看板と、行先を知らせる為の容器があります。
看板の下側には、島民、ガイド、調査・研究、観光、行政・仕事と、目的別に割り振られた石が、看板の上には行先別の緑の容器があります。

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今回、私は中山峠に行こうとしていますので、白色の丸っこい石を、中山峠と書かれた容器に入れます。

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そして、看板の左側の遊歩道を進んでいきます。

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暫く進んでいくと、河口に掛かる橋が見えてきますので、これを渡ります。

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この橋からは、もう海が見えています。
山と川、海、空のバランスが良い感じ。

 

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が、渡った直後に柵が立ちはだかります。

といっても、カギはかかってませんので、普通に開けて進んでいって問題ありません。
この柵は、ヤギの侵入を防ぐために設置されたもの。
貴重な生態系を保護する為の措置です。

柵を通り抜けたら、忘れずにきちんと閉めてから進みましょう。

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『中山峠展望台』という名が示す通り、小高い山の上に位置していますので、ちょっとした山登りをこなさなくてはなりません。

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初っ端からなかなかの段差の階段が連続します。

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中山峠は標高110mと、大した高さではないものの、いきなり山頂めがけて登り詰めるようなルートとなっています。
無理のないペースで進んでいきましょう。

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しかし、今回は海で泳ぎ、山に登りと、非常に大自然を満喫している感が味わえているな。
こんな事は本当に久しく忘れていた。

疲れよりも楽しさの方が圧倒的に勝っています。

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そして、入口の柵からおよそ15分ほどで中山峠に到着。

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なかなか綺麗な景色。

澄んだ青い海の色に、心が洗われるようです。

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母島最南端の『小富士』山頂から望む景色とどこか似ている。

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ここから南島も見る事が出来ます。

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今回は残念ながら上陸が果たせませんでしたが、もし次に来る機会があれば(絶対に来てやるが!)今度こそ上陸してみたい。
そう強く思ったものでした。

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反対側を見ると、島である事を忘れてしまうような山々が。

本当ならもっと先の方へと進んで『ジョンビーチ』も見てみたい。
しかし、そんな時間は残念ながら残されていませんので、暫くこの中山峠からの景色を満喫し、山を下る事にします。

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 1-3.小港海岸の夏時間

 

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小港海岸入口まで戻ってきましたが、二見港行きのバスの時間まではまだ結構残っている状況だったので、砂浜へと向かってみる事にします。

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この小港海岸もまた非常にゆったりとした時間が流れるような、落ち着いた雰囲気の砂浜となっています。

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このまま時間が過ぎるのを忘れてしまいたくなるような、のんびりしたくなる優しい波の音。青い空。

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贅沢な時間が漂います。

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暫くのんびりと休んでいると、シーカヤック体験の方々の姿が見えてきました。

あれも面白そうだ。
次はあれも体験してみたいかも。

というか、シーカヤックで南島上陸を果たしてみたい気もする。

そうこう考えている内に、バスの時間が近づいてきたので、入口の前にあるバス停まで向かいます。

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 1-4.東京最南端のバスに揺られて

 

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小港海岸バス停留所。
東京都最南端のバス停となっています。

ちょっと聞いただけだと大した事ないな、等と一瞬思ったりもするかもしれませんが、ここは東京都区内から遥か980kmも離れた南の島。

そんな島を走るバスに、しかも最南端のバス停から乗れるなんて非常に面白いと思……いませんか?

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数組の観光客の方々が降りていきました。まだ1週間滞在するのかな?
そんな方々とすれ違いながらバスに乗り込みます。

そして、最後の父島の自然を満喫した事を噛みしめながら二見港へ向けてバスは走り出します。

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2.出港前のカフェ巡り

 

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バスにて小港海岸から北上し、二見港前へと近づいてきました。

しかし、出航まではまだ3時間程度の時間が残っていたので、ちょっとしたカフェ巡りでも出来ないものかと考える。

まず行ってみたのは、『ハートロックカフェ』。

 

 

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ハートロックカフェは、『ハートロックヴィレッジ』という宿泊施設に併設されているお店で、「サメバーガー」が人気商品の一つとなっています。

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お店の入り口では、サメがハンバーガーを食べているユニークなオブジェが来客を歓迎します。
ここはせっかくなので、私もサメバーガーを注文してみる事に。

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出てきたハンバーガーがコチラ。
見た目も味も、よく見る“フィッシュバーガー”的な感じが。
美味しかったですがね。

しかし、オープンテラスの席で食べる料理というのは格別。

お店の周辺を木々が覆っていますので、思ったよりも寛げる場所となっています。

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宿泊施設のハートロックヴィレッジの外観もまたなかなか良い感じです。

■『ハートロックカフェ』の情報はコチラから ⇒ http://take-na.com/cafe/index.html

 

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まだ少し時間が余っているので、もう一つカフェに行ってみようと、辺りを軽く散策。
暫く西の方に歩いて行くと、牛の置物があるキッチンカーが入口という、隠れ家チックなカフェを発見。

店内入口は、このキッチンカーの奥に入っていった場所にあります。

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30’s』という名のお店で、サンドウィッチやケーキ、プリンといった軽食とドリンクが楽しめるカフェとなっています。

店内もなかなか落ち着いた雰囲気があって、静かなひと時を過ごせます。

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さっきサメバーガーを食べたばかりでしたが、まだ微妙に物足りなかったので、「きのこ、ベーコン、チーズサンドウィッチ」とアイスコーヒー、そして、もう一つ「太平ファームの卵と野瀬農園のバニラビーンズのプリン」というのが非常に気になったので、これらを注文。

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どちらも良かったですが、なかでもプリンが最高。

父島、大自然だけでなく、こういったカフェなどもまた侮れない存在。
行く場所が思いつかなかったり、考えたりするには、まずはカフェに寄ってみるのも良いでしょうね。

 

 

 

 

こうして、出航の時間がだんだん近づいてきました。

次回は、いよいよ小笠原諸島への旅シリーズの最終章となります。
待ち受けていたのは、感動のフィナーレ。

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リンク

 

『小笠原村/村営バス』
『ハートロックカフェ』

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