電柱が海に沈む不思議な光景 ~熊本県・長部田海床路~

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熊本県宇土市の住吉町にある、「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」。
ここには、他にない珍しい光景が広がります。

 

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海の向こうへと続く路と電柱。
それが満潮時になると路が沈み、電柱だけが海に立ち並ぶ不思議な光景を目にする事ができます。

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この地域は遠浅の海となっており、船を岸に着ける事ができない為、このように干潟の上に道路を通しました。
干満の差が大きく、満ち潮時に道路が水没してしまい、このように電柱だけが取り残されているように見えるのです。

霞んでいない晴れた日には、海の向こう側に長崎県の普賢岳を見ることができ、夕暮れ時には幻想性を一層引き立ててくれます。

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干潮時には、貝や海苔を収穫する為に、漁師がトラックでこの路を走っていきます。
しかし、関係者以外の一般の方は、この路を車で通る事ができません。

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ただし、徒歩で歩く事は可能です。

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打ち寄せる波と立ち並ぶ電柱を傍らに進んでいく路。
他では味わう事のできない珍しい体験をする事ができます。

 

 

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満ち潮時には、写真のように道が沈み、電柱のみが取り残されたような光景を目にする事ができます。
晴れていれば素晴らしい光景となっていた事でしょうが、このような曇り空でもまた、実に印象深いものです。

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どことなくもの悲しさを感じさせるような……。
重くどんよりとした雰囲気を感じながらも、心を惹き付ける魅力的な光景。

 

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ちょっと古い写真(5年前に撮影)ですが、空気が澄み渡っている日は、このように海の向こうに普賢岳を望む事も可能です。
壮麗さと珍しさが合さった、唯一無二の光景。

 

 

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そして、ここの景色が最も印象深く残るのは、何といっても夕暮れ時。

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海、電柱、路。
何れも夕暮れにぴったりな組み合わせの要素を持ちますが、この3つが混ざり合うと、それはあまりに感慨深いものとなります。
心にまで差し込んでくるような、オレンジの陽光。

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慌しく振り回される日々も忘れさせるような、染み渡ってくる淡い光の筋に、どんな思いを馳せる事でしょう。

 

 

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この長部田海床路へは、列車やバスでの移動も可能です
JR宇土駅にて三角線へと乗り換え、「住吉駅」にて下車します。熊本駅からだと、乗り換え無しで直行する事も可能。
ただし、本数は少なめですので、乗り遅れ等には十分注意しましょう。

住吉駅下車後、西側(列車の進行方向側)に2kmほど歩いていくと、右手側に見えてきます。

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ちなみにここ、大分むぎ焼酎 二階堂のCMでも話題になった場所でもあります。
CM自体の出来も素晴らしい。

 

 

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千葉県木更津市にも似たような光景を見ることができる場所があります。
こちらもいずれ詳細な記事をまとめたいと思います。

 

『長部田海床路(ながべたかいしょうろ)』

 

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   リンク

 

『熊本通信/長部田海床路』
『ゆる~っとぶら~っとうと物語』

 

 

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