臥龍桜(がりゅうざくら) ~飛騨一ノ宮の龍の如き大桜~

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臥龍桜(がりゅうざくら)
岐阜県高山市の飛騨一ノ宮(ひだいちのみや)駅の脇にある、「江戸彼岸」という品種の大桜です。

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樹の形が、龍の臥した※1姿に似ているとのことから、大憧寺(だいどうじ)の第20代道仙和尚(どうせんおしょう)が、「臥龍桜」と命名したとされています。
樹齢はおよそ1,100年余り。枝張りは30mを超え、樹高も20mに及ぶ大樹で、国指定天然記念物でもあります。

※1: 臥す(ふす) = 横になって寝る、といった意味

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大きな桜のすぐ脇にもう1本の桜があるように見えますが、この小さな桜は、元々、大きな方の桜の枝が地に垂れて発根したもの。
そして、この2本の桜を繋げるように枝が伸び、ちょうどこの部分が龍の首に見える箇所でもあったそうです。

しかし、昭和34年の伊勢湾台風の際、惜しくもこの龍の首の枝が折れてしまったとのことですが、頭部に当たる小さな方の桜が独立した1本となり、原型を留めています。

その後も平成3年の台風19号により、大きな枝が4本も折れる被害を受けてしまいましたが、20年間にも渡る改善事業の甲斐あって、樹勢を取り戻す事に成功しています。

 

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昔から「大憧寺の大桜」として親しまれてきたこの臥龍桜。
元々この桜の周囲は田んぼに囲まれた場所であったそうですが、平成元年、立村100年事業にて臥龍公園として整備されます。

しかし、現在も人々に驚きと感動を与える大桜として親しまれている事に変わりはありません。

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空を覆い隠すかのごとき広がりを見せる大桜。
眼前を桜一色に染めてしまう美しさに酔いしれると同時に、植物の生命力の凄まじさをも思い知る事ができる桜として、観る人の記憶に残される事でしょう。
■臥龍桜■
例年の見頃:4月中旬~4月下旬

品種:エドヒガン
樹齢:1,100年
樹高:20m
枝張り:南北38m
根回り:8.4m
胸高径:7.6m

 

アクセス

臥龍桜はJR飛騨一ノ宮駅のすぐ隣にありますが、普通列車しか停車せず、本数もかなり少なめです
しかし、高山駅近くの濃飛バスセンターからバスでの移動も可能garyuuzakura12
高山濃飛バスセンターは、高山駅のすぐ北側に位置しています。
1番乗り場から「下呂バスセンター」行き、または「久々野支所前」行きのバスにてアクセスします。garyuuzakura13
運賃は、高山濃飛バスセンター~飛騨一ノ宮間で、片道¥250。ただし、バスの本数もそれほど多くはありませんので、やはり時刻には十分に注意しましょう。
特に土日祝日は運休となる時間帯も多くなりますgaryuuzakura14
バスを下車する停留所名も、JRの駅と同じく「飛騨一ノ宮となっていますので、分かり易いでしょう。
ただし、JRの飛騨一ノ宮駅から500mほど南東側に離れた場所に停留所がありますので、注意。停留所に降り立ったら、まずはJR飛騨一ノ宮駅に向かって移動します。

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道中、宮川を渡って暫く直進すると、JR飛騨一ノ宮駅に突き当たりますので、駅構内を反対側に抜けると、臥龍桜が見えてきます。
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Googleマップでルートを調べると、駅を西側に迂回しながら向かうように表示されると思いますが、実際は、駅構内を通って、臥龍桜側に抜ける事が可能です。
ですので、実際は停留所から臥龍桜までの徒歩での所要時間は、6~7分程度といったところです。

『濃飛バス/路線バス』
高山~下呂線バス時刻表 ※PDFファイル
高山~下呂線バス路線図

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列車利用の場合、高山駅から一駅でアクセス可能であり、飛騨一ノ宮駅のすぐ隣に臥龍桜もあって、非常に楽ではありますが、本数がかなり少なめですので、注意が必要です。

特急は停車しませんので、乗り間違いに注意!

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高山駅時刻表

 

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時間が余ったなら、周囲を散策してみるのも面白いでしょう。
臥龍桜の南側を流れる宮川もまた綺麗なものです。
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また、飛騨一ノ宮駅の南東側には「飛騨一ノ宮水無神社」がありますが、この神社の前を流れる川沿いもまた綺麗なものです。

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もちろん、神社も見逃せませんので、是非とも臥龍桜と一緒に訪れていただきたい場所です。


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撮影日:2016年4月15日

 


   リンク

『飛騨一之宮観光協会/臥龍桜』
『ぎふの旅ガイド/臥龍桜』

『濃飛バス/路線バス』
高山~下呂線バス時刻表 ※PDFファイル
高山~下呂線バス路線図

高山駅時刻表

 

 

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