伊根の舟屋 ~海上に浮かぶ町のような幻想光景~
天橋立からバスで約1時間。丹後半島北東部の町、「伊根町(いねちょう)」に訪れる。
1時間弱もバスに乗っていたというのに、運賃は片道わずか400円。破格です。
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この伊根町、舟の収蔵庫と住居を兼ねた伝統的な舟屋という建造物が230軒ほども建ち並んでおり、「伊根の舟屋」で知られています。
1階がガレージや作業場に、2階が住居や物置などになっているその独特な家屋の群れは、対岸から眺めているとまるで水に浮かぶ町のような、どこかファンタジックな気分にさえなれます。
日本海に面していながら、湾が南側に開けているという特徴的な地形をしており、この地形のおかげか、海は非常に穏やかで波音があまりなく、台風が来ても被害はそんなにないらしい。
どうやら南に突き出した陸続きの亀島と湾の入り口に浮かぶ青島が防波堤の役割を果たしているらしく、潮の満ち引きも50~60cm程度と、それほど差がないのも大きな理由になっているのだろう。
何はなくとも、この穏やかな海、舟屋群、山、舟と全てにおいて情緒溢れる景観をしており、ただそこに居るだけで癒されるような気分になります。沖縄出身者の私といえども、この独特な海の景色にはただ魅了されるばかり。
昼休み中の労働者の方たちに混ざってこっちも昼寝してみたくなる気分だ。
伊根の中心部からちょっと南西方面に行くと、「伊根湾めぐり遊覧船」に乗船することもできます(大人680円)。
舟屋が立ち並ぶ伊根湾を約25分かけて周遊する遊覧船で、独特の景色を見ながらカモメたちに餌を与えて楽しむことも可能(群がってくるのはカモメだけではありませんが)。
朝は一時雨も降り出してどうなるものかと思いましたが、見事に晴れてくれて本当に良かった(若干日焼けしてしまいましたが)。
ここはまた絶対もう一度訪れたい場所の一つに入った。
伊根町へのアクセス
伊根の舟屋への公共交通機関を使ってのアクセスは、まずJR京都駅に向かい、京都駅から宮津駅か天橋立駅まで特急で移動し、そこからバスに乗車するのが良いでしょう。
バスの路線名は「伊根線」、「蒲入線」、「経ヶ岬線」の何れか。行き先はそれぞれ「伊根郵便局前」、「蒲入」、「宇川温泉 よし野の里」行きとなっており、どれに乗っても伊根に辿り着くことができます。
降りる停留所は「伊根」が良いでしょう。路線によっては「伊根の里公園前」で下車し、すぐ近くの「道の駅 舟屋の里公園」でレンタサイクルを借りて町中を駆け回るのも面白いです。
ただし、「よし野の里」行きのバスは「伊根の里公園前」を通らずに隣の町まで行ってしまうので、バスの行き先には十分に注意しましょう。
■伊根方面バス時刻表 ※PDFファイル
いつまでも心に留めておきたい景色とはこういったものを言うんだろうな。
そんな事を思いながらも、この町を後にする。
またちょっとだけ天橋立を散策しながら、次の目的地である舞鶴市へと旅立つ。
リンク
■伊根町観光協会
■伊根の舟屋めぐり
■丹後海陸交通株式会社
■伊根方面バス時刻表 ※PDFファイル
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