福岡県・相島(あいのしま) ~歴史的文化に触れながら猫島を満喫する~
猫島探訪シリーズ第5弾。福岡県「相島(あいのしま)」。
福岡県に点在する猫島の一つであり、北九州市の「藍島(あいのしま)」と並んで紹介される事も多い、有名な猫島の一つです。
(※「相島」と「藍島」。読み方は二つとも同じ「あいのしま」であり、ともに福岡県に位置する為、かなり紛らわしいですが、島自体は別物であり、場所も違いますので、十分に注意しましょう)
九州で「猫島」を調べると、真っ先に出てくる事もあり、また釣り人の数も多く、福岡県でも人気の離島の一つとなっています。
今回は、その「相島」についてまとめてみたいと思います。
「藍島」については、こちらの記事を参照ください。
■『福岡県・藍島(あいのしま) ~福岡の猫島で猫と自然に癒される~』
■『猫島(宮城県・田代島)にて』
■『田代島(猫島)への旅 ~バス、船でアクセスする~』
■『愛猫家の聖地「猫島」 ~愛媛県青島~』
■『愛媛県・青島(猫島)への旅 ~移動の注意点と旅の行程~』
■『福岡県・藍島(あいのしま) ~福岡の猫島で猫と自然に癒される~』
■『馬島 ~福岡県・藍島に近いもう一つの穴場的な猫島~』
■『福岡県2つの猫島・『藍島』『馬島』への旅』
猫と歴史の島「相島」
「相島」は、福岡県の新宮町(しんぐうちょう)の北西約7.5km先の沖に浮かぶ島であり、人口300人超の有人島です。
万葉集や続古今集にも歌われており、国指定史跡「相島積石塚群」といった貴重な史跡も残る島でもあります。
そんな歴史あるこの「相島」ですが、これ以外にも島を訪れる人々を魅了してやまないものがあります。
それは猫が島内のアチコチに多く住みついている事。
全国に10ヵ所以上もある「猫島」と呼ばれる島の数々。その中でも名の知れた「猫島」の一つとして挙げられるが、この「相島」でもあるのです。
町を歩けば、至る所に猫たちの姿を見ることができ、まさに猫好き御用達の“猫の島”となっています。日差しの強い夏場は、島内に止められている車の下を覗き込むと、かなりの割合で猫たちが寝そべっている姿を目にすることができます。
子猫もアチコチで見かけることができました。
じゃれあう姿を見てると、本当にホッコリとしてくるものです。 中には目を怪我した(病気?)子猫もいました。
少しいたたまれない気持ちになってしまいますが、早く治るといいな、と思いながらその場を後に。 中には、海岸に平気でたたずむ猫の姿も。
どうも猫島の猫はあまり水が苦手ではないらしい?
今回もまた猫ギャラリーを作成してみましたので、是非ご覧ください。
手動での切り替えにしています。
記事の前半部でも説明した通り、この「相島」には「相島積石塚群」と呼ばれる国指定史跡もあります。
島の東側の海に進んでいくと、そこには、まるで要塞の跡地のように積み込まれた石の数々が特徴的な、「相島大塚(120号墳)」を見ることができます。
5世紀中頃までに造られた前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)で、相島積石塚群の中でも最大規模のもの。
そしてこの辺り一帯は、大小様々な石がゴロゴロ広がっている為、ここを歩く際は、足元に十分な注意が必要となります。
この相島積石塚群の脇の海岸からは、この相島の見所の一つである、「鼻栗瀬(通称:めがね岩)」を望む事ができます。
船でくぐって見たい気分になってきます。
また、相島の町並みもまた非常に風情があって、歩いていて楽しく感じるものです。 このように、猫以外にもしっかりと見所はありますので、時間に余裕があるようでしたら、島内を散策してみるのも面白いでしょう。
相島へのアクセス
この相島には、新宮町の新宮港から船で渡る必要があります。
新宮港へは、電車とバスでのアクセスが可能です。
まずは、電車で西鉄新宮(にしてつしんぐう)駅まで移動します。
博多からの場合、JR鹿児島本線の小倉方面行きの電車に乗り、千早駅まで移動します。
そして、西鉄貝塚線に乗り換え、終着の西鉄新宮駅まで移動します。
ローカルな雰囲気漂う駅です。
情緒あって良い感じです。
この新宮駅から相島渡船待合所までは、コミュニティバスで移動する事もできます。
新宮駅から渡船待合所までの所要時間は約12分。運賃は片道¥100と、非常に利用しやすくなっているのも嬉しいです。
時刻表はこちらの『西鉄駅新宮駅と相島への乗継案内』を参照ください。
■『福岡県 新宮町』
また、西鉄新宮駅から新宮港までは1.6kmほどしか離れていませんので、徒歩での移動も十分に可能です。
標識案内もありますので、迷う事なく辿り着く事ができます。
散策がてら新宮港までぶらりと移動してみるのも良いでしょう。
新宮港の渡船待合所。
ここで相島行きの乗船券を券売機にて購入します。
※帰りの乗船券は、相島の渡船待合所にて購入します。 桟橋へと続く通路にて、渡船前なのに猫を1匹発見。
人馴れしているのか、近づいても全く逃げようとしません。
相島から来た船が桟橋に到着。
相島からの帰りの乗客が降りきったところで、この船に乗り込みます。 以外にも新しく綺麗な船です。
この渡船「しんぐう」の定員は150人。
4月~9月までは1日に6往復、10月~3月までは1日に5往復が運航されていますので、せっかく新宮まで来たのに相島へ行く事ができない、という事態にはほとんど陥ることはないでしょう。
※ただし、4月と10月に渡船の整備を実施する為、定員70人の代船が運航される期間もありますので注意。
また、4月~9月の18:10、10月~3月の17:40新宮発の便に乗船すると、その日は相島から帰れなくなりますので、十分に注意しましょう。
渡船しんぐうの時刻表はこちらの『時刻表』を参照ください。
■『福岡県 新宮町』
新宮港から17分ほどで相島に到着します。
後は帰りの時間に間に合うよう、存分に相島を楽しみましょう。
勿論、民家や敷地内に勝手に立ち入ったり、ゴミを放置したりしないよう、最低限のマナーは遵守するように。
リンク
この記事へのコメントはありません。