青春18きっぷで行く下関・鹿児島への旅4 ~3日目・本土最南端の地「佐多岬」へ~
「青春18きっぷ」で行く下関・鹿児島への旅3日目。
この日は鹿児島県大隅(おおすみ)半島にある本土最南端の地「佐多岬」へ。
この佐多岬は一応バスで近辺まで移動する事は可能ですが、
1・火、木曜のみの運行
2・1日1往復しか運行していない為、日帰りができない
3・終点の田尻バス停近辺から3km以上は坂道を歩かないといけない
というように大きな制限を課せられます。※1、※2
時間が限られており、何としても今日中には鹿児島市内に戻らないといけない為、今回ばかりはレンタカーを利用する事にしました。
まずは鹿児島市内から「鹿児島中央駅―鹿屋間直行バス」にて鹿屋市まで移動し、そこでレンタカーを借りて「佐多岬」を目指す。そして、17:30頃までに戻ってきて、最終の直行バスに乗って鹿児島市内へと戻る、という段取りで行動する事に。
※1 = バスで「佐多岬」最寄まで行くには、2通りの移動方法があります。「垂水(たるみ)港」(「鹿児島中央駅―鹿屋間直行バス」にて移動可能)からそのまま「ふれあいセンター」まで移動する路線と、同路線のバスにて「佐多」まで移動し、そこで「佐多地区コミュニティバス」に乗り換えて「田尻」まで行く路線。ただし、何れも日帰り往復は不可能であり、さらに「佐多地区コミュニティバス」は火、木曜のみの運行となっていますので注意。
※2 = 「ふれあいセンター(ホテル佐多岬)」から移動しようとすると、5km以上は歩かないといけない為、さらに難易度は高まります。しかし、「佐多地区コミュニティバス」が火、木曜のみの運行である為、行きか帰りのどちらかは「ふれあいセンター」で乗るか降りるかとなります。
バス移動は、ちょっとした体力と時間、資金が許されるならば可能です。
バス移動に興味がある方、詳細は下記を参照ください。
■『鹿屋市の公共交通機関』
■『鹿屋市南部・肝属郡バス路線図』
■『垂水~垂水港~鹿屋 ⇒ 根占~佐多~大泊 (時刻表)』 ※PDFファイル
■『大泊~佐多~根占 ⇒ 鹿屋~垂水港~垂水 (時刻表)』 ※PDFファイル
■『広報 南大隅』 ※PDFファイル(12ページ目参照)
3日目の行程
1.直行バスで鹿屋市まで移動する
鹿屋行きのバスは朝の第1便でも08:43以降の発車となる為、この日の朝だけは少しだけゆっくりできました。
08:00過ぎにホテルを出発。
まだ時間があったので、鹿屋行きの直行バスの始発停留所である「金生町(きんせいちょう)」(山形屋前)まで移動する事に。
08:15、ホテルのすぐ前にある「高見馬場」より鹿児島駅行きの路面電車に乗り込む。
10分もしない内に山形屋前の「朝日通」に到着。
路面電車の運賃はどこで乗り降りしても一律¥170。
「朝日通り」から鹿児島中央方面に少し戻った方向に「金生町」停留所があります。
結構広めです。
4番乗り場で鹿屋行きの直通バスを待ちます。
ちなみに「鹿児島中央駅―鹿屋間直行バス」については、コチラで詳細をまとめていますので、参照してみてください。
08:43、鹿屋行き直行バスが到着。これに乗り込んで鹿屋市内まで移動します。
このバスは鹿児島中央駅前からでも乗車する事はできますが、鹿児島中央駅からだと乗客数が多くなる可能性が高くなります。
時間ギリギリに行くと補助席を使うことになるか、最悪は満席で乗車できないという事態も起こり得ます。
余裕を持って待機しておくのが無難。
09:10前後、垂水港行きのフェリー内へバスは入っていきます。
そのまま垂水港へ向けて鹿児島湾を横断します。
所要時間は40分程度。
朝食にフェリー内の食堂にて「さつま揚げそば」を注文する。(うどんが名物のようですが、なぜかそばの方が食べたかった)
なかなか悪くない味です。
約40分後、垂水港に到着。
バスはフェリーを降りて、鹿屋市へと進んでいきます。
11:00前後に鹿屋市内の「寿中央」停留所を降ります。
この日借りたレンタカーは「トヨタレンタカー」であったので、この停留所で降りる事に。
停留所から800mほど歩く必要がありますが。
2.「佐多岬」へ
11:15頃、レンタカーの手続きを終え、いよいよ「佐多岬」へ向けて出発します。
ここから「佐多岬」までは1時間40分程度は掛かります。
また、佐多岬の最寄の駐車場からさらに30分程度は徒歩で移動しなければならない為、往復移動の時間配分には十分に注意が必要です。
1時間20分掛かるかどうかというところで「佐多岬ロードパーク」に到着します。
ここからは山道に入り、急勾配や急カーブの連続となります。
ルートによっては、車1台しか通れないような狭いトンネルまで出てきます。
運転には十分注意しましょう。
ちなみにここ、かつては有料道路であったらしく、自転車や徒歩での移動は不可能であったのですが、現在は無料かつ自転車、徒歩でも移動ができるようになっています。
駐車場近くまで進んでいくと、北緯31度線のモニュメントが見えてきます。
このモニュメント、かつて200mほど北にずれた位置に建てられていたとかで現在の位置に移設され、モニュメントのデザインも変更されています。
2013年頃に発覚したらしいので、ここ3年内での出来事と思われます。
北緯31度線モニュメントからすぐの場所に「佐多岬」最寄の駐車場があります。
ここから先へは徒歩でしか進めません。
駐車場のすぐ前にトンネルがありますので、そこを通り抜けて遊歩道を歩いていきます。
ちょっとした山道を歩く事になりますので、動きやすい格好をしておく事をお勧めします。
佐多岬の展望台までは、駐車場から徒歩で約30分程度。
この日もかなりの炎天下であった為、ちょっと歩いただけでも汗が吹き出てきます。
夏場にここを訪れる際は、こまめな水分補給を忘れずに。
そしてついに本土最南端「佐多岬」に到着。
展望台から観る海原はまさに壮大。
しかし、かなりの暑さであった為、あまりゆっくりと眺める事ができなかったのが残念。
一通り海と岬の景色を見て、駐車場へと戻る。
そういえば“東シナ海”と“太平洋”の境目はどこなんだろう?というちょっとした疑問がよぎる…が、気にせずに戻っていきます。
13:45前後、佐多岬前の駐車場に戻り、帰路へと着きます。
「佐多岬ロードパーク」を戻る際、佐多岬の到達証明書を購入すべく、「ホテル佐多岬」へ立ち寄ります。
フロントにて「佐多岬到達証明書」とステッカーを購入。
証明書は名前まで入れてくれます。
3.鹿児島市への帰り
証明書を購入後、来た道をひたすら戻っていきます。
佐多岬ロードパークを後にして5分ほど走ると、「宗谷岬まで2700km」といった感じの看板が見えてきます。
車だけで行こうとすると、何日かかるだろうか?
鹿屋まで約60km。
鹿児島湾沿いを通る道中の景色はなかなか見ものですが、きちんと写真に撮る余裕がなかったのがちょっと残念なところか。
16:00過ぎ、鹿屋市内へと戻ってきましたが、次の鹿児島中央方面の直行バスまで2時間弱の時間があった為、鹿屋航空基地へ立ち寄る。
鹿屋航空基地での様子はコチラに詳細をまとめていますので、興味がある方は参照してみてください。
ここは2度目の訪問ではありますが、やはり飽きないな。
航空機好きならなお更だろう。
17:30前頃にレンタカーを返却。
「寿中央」停留所へ移動し、鹿児島中央方面の直行バスを待つ。
ここに来てポツポツと雨が降り始める。
18:00前に直行バスが到着。
これに乗り込んで鹿児島市内へと戻っていきます。
移動を始めてちょっと経つと雨が本降りになってきました。よかった、待っている時に降らなくて。
19:00前後、再びバスでのフェリー移動開始。
鴨池港までの40分、船に揺られながら薄暮の鹿児島湾を横断していきます。
20:05頃、鹿児島中央駅に到着。
ここで下車し、食事をするべく周囲を軽く散策。
しかし、あまり「これだ」と思いつくようなものが浮かばず、結局前回も訪れた「とんかつ川久」にて上黒豚ロースカツを注文する。
もうすでに美味いとわかっている分、安心感はあるか。
そして鹿児島中央駅前より路面電車に乗り、高見馬場にて下車。
ホテルに戻ります。
これにて3日目は終了。
明日は始発で鹿児島中央からの帰路をとります。
全然余韻に浸る時間がない、というのが青春18きっぷでの長距離移動の弱点か。
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◆3日目の旅費◆
高見馬場 ⇒路面電車⇒ 朝日通り:¥170
金生町 ⇒鹿児島中央駅―鹿屋間直行バス⇒ 寿中央:¥1,500
レンタカー:¥6,210
寿中央 ⇒鹿児島中央駅―鹿屋間直行バス⇒ 鹿児島中央:¥1,500
鹿児島中央 ⇒路面電車⇒ 高見馬場:¥170
ホテル:ホテル法華クラブ鹿児島(2泊目)
合計:¥9,550
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リンク
■『本物。の旅かごしま/佐多岬展望公園』
■『ホテル佐多岬』
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