山陰地方への旅 ~計算外のアクシデントも旅の醍醐味(?)~

ゆっくりだらだらと島根・鳥取での旅ネタをお伝えしましたが、今回はその山陰2県までの列車での旅についてまとめたいと思います。
今回はちょっとしたアクシデントのネタ付きです。

こちらに詳細をまとめていますが、JR長距離切符は有効期限内かつ後戻りしない限り何度でも途中下車が可能という特徴を利用し、合間に1泊入れつつゆっくり普通列車で島根まで移動をしました。

『意外と知られていないJR長距離切符のお得な利用方法』


 

山陰2県への旅計画

今回の山陰地方への旅の動機、それは私が今まで山陰地方に行ったことがなかった事と、駅がそば屋を兼ねている風変わりな亀嵩駅に行ってみたかった事、そして鳥取砂丘を一度でも体験してみたかった事。
今年のゴールデンウィークは前半、後半に仕事が入っていたため、3連休しか取れなかったので、あまり遠出はできない事も加味し、山陰地方なら鈍行でも3日間で十分に往復が可能である事から、山陰への旅を決行。
(初日は仕事終了後からすぐに移動を開始したので、実質は3.5日間か)

本当なら鳥取→島根と回って亀嵩駅に寄りつつ広島に南下し、山陽本線をまたひたすら上って戻ってくる、という一筆書き移動法も考えてはいたんですが、時間的に先に亀嵩駅に行って鳥取に戻ってくる、というルートを取った方が合理的であると考えたため、山陰本線を往復する形で移動を計画。

大阪⇒豊岡(途中下車1泊)⇒亀嵩⇒松江(2泊目)⇒出雲大社⇒松江城⇒鳥取砂丘(鳥取にて3泊目)⇒大阪

という順序で山陰を旅する事に。
乗車券も、行きは大阪→亀嵩で購入し、帰りは松江→大阪というように購入し、後は途中下車しながら主な目的地を回っていくように計画。

しかし、鳥取からの帰りにアクシデントが発生したので、最終日の予定を大幅に変更せざるを得ない状態に陥ってしまいました(詳細は後述)。


実際に行動した内容

1日目(4/30)
山陰旅39
大阪から移動を開始。
午後もだいぶ回っており、この日はどんなに移動できても鳥取までが限界。
しかし、ゴールデンウィーク中という事もあって鳥取市内は高いホテルしか空きがなかった為、この日は豊岡駅(兵庫県)にて途中下車し、そこで1泊する事に。

山陰旅01
まずは大阪駅にて福知山行きの電車に乗り込み、福知山駅まで向かう事に。

山陰旅02

山陰旅03

そして福知山にて山陰本線の豊岡行きの列車に乗り換え。
豊岡駅にて途中下車し、宿泊。

 
2日目(5/1)

山陰旅04
07:42、豊岡駅より亀嵩駅に向けて移動を再開。
鳥取行きの列車に乗り込み、ひたすら山陰本線を下っていきます。

山陰旅05

山陰旅06

山陰旅07
日本海側に出てからの車窓からの眺めも良い感じです。

山陰旅08
およそ2時間後に鳥取駅に到着し、米子行きの列車に乗り継ぎ。
約1時間40分後に米子駅にて西出雲行きの列車に乗り継ぎと、次々に乗り継ぎながら目的地へと向かいます。

山陰旅09

山陰旅10

米子駅を出発して約30分後、松江駅に到着。ここで20分ほど待ち時間が発生する事と、この日は松江駅近くのホテルに宿泊予定だったので、ここで一度途中下車し、ホテルに荷物を預けることに。
そしてすぐに列車に戻り、移動開始。

山陰旅11
約20分後、宍道(しんじ)駅に到着。ここで木次(きすき)線に乗り換える事になりますが、次の木次線の列車は約50分待ちとなっていたので、ここでもまた途中下車し、駅周辺を散策してみることに。

山陰旅12

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山陰旅20
古い町並みも良い感じですが、宍道湖の眺めもやはり素晴らしいものがあります。
風がけっこう強かったので、海のように波が強かったですが。
簡単に散策して宍道駅へ戻り、木次線の列車へと乗り込み、亀嵩駅へ。
木次線の列車に揺られる事およそ1時間半。ようやく亀嵩駅に到着。

→亀嵩駅での詳細はこちらを参照ください←

亀嵩駅兼そば屋を堪能した後、再び木次線に乗り込んで松江市に戻る。
宍道湖の夕景を堪能し、この日は松江市内で2泊目を迎えます。

→宍道湖の夕景に詳細はこちらを参照ください←

ちなみにこの日の列車のトータル移動時間502分(8時間22分)。青春18きっぷを使わずにここまで移動したのはこれが初めてだな。


 
3日目(5/2)

山陰旅21

山陰旅22

この日はまず出雲大社に向かうべく、朝7時前にはホテルを出発し、一畑電車の松江しんじ湖温泉駅まで徒歩で移動。
道中の宍道湖では多くの方が釣りをしていました。

山陰旅23

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07:24、松江しんじ湖温泉駅を出発。

山陰旅25

山陰旅26

宍道湖湖畔を通る電車ですので、車窓からの眺めも素晴らしいです。

山陰旅27
川跡にて乗り換えて出雲大社前駅へ。

山陰旅28

山陰旅29

山陰旅30

この出雲大社前駅、なかなか良い感じの駅です。
ステンドグラスからの光が意外と良い感じです。

山陰旅31

→出雲大社の詳細はこちらを参照ください←

そして再び一畑電車に乗って松江市へと戻り、次に松江城へと向かう。

→松江城および興雲閣(こううんかく)の詳細はこちらを参照ください←
山陰旅32
ちなみに、この日の山陰地方は晴れでしたが、翌日は雨の予報となっていたので、できたらこの日の内に鳥取県へ移動し、鳥取砂丘を満喫しておきたいと考え、14:25松江駅発の“特急スーパーまつかぜ10号・鳥取行き”に乗り込み、鳥取駅へと急ぐ(自由席特急券¥1,300)。
ちなみに、この時点で松江から大阪行き(行きの逆ルート)乗車券は購入済み。

山陰旅33

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15:52 鳥取駅に到着。
ホテルに荷物を預け、鳥取砂丘行きのバスに乗り込み、鳥取砂丘を満喫。
特急券が余分な出費となってしまいましたが、やはり鳥取砂丘は晴れた日に楽しみたい場所だと思いますので、結果的にはこれで良かったものと思う事に。

→鳥取砂丘の詳細はこちらを参照ください←

この日一日の内に出雲大社、松江城、鳥取砂丘を堪能するという、結構濃密な一日を過ごして3泊目を過ごす。
 
4日目(5/3・最終日)

朝6時半頃起床しましたが、ここでアクシデントが発生
朝から全国的に非常に強い風が吹き荒れており、列車の多くが運転見合わせや運休、大幅な遅れが発生する状況となっていました。
鳥取県も例外ではなく、朝から普通列車が運転見合わせとなっており、特急ですら1時間以上遅れる事態に

山陰旅36
確かに天気は崩れるとは前もって知っており、この日はあまり野外では満足に行動できないなと思い、どこか店か美術館とかである程度楽しめないか……と思っていたのですが、その考えはあまりにも甘かった事を思い知らされる羽目に。
まさか、ここまでの事態になろうとは…。完全に計算外。

山陰旅37
しかも最悪な事に、山陰本線の香住~浜坂間が強風で運転見合わせとなっており、いつ運転が再開されるか全く分からない状態に。
モロに私が今日ここを通って帰ろうとしていたルートだ。
運転が再開されるまで鳥取にて待つ選択肢もありましたが、翌日に仕事を控えているため、最悪帰ることができない事態はどうしても避けたいところ。
ということで、この日の鳥取満喫ツアーは中止して、朝早くから帰路に着くことを考える事に。

ここで大阪を通る“特急はまかぜ”は、鳥取駅への到着が大幅に遅れているものの、運転はしているようなので、どうにかこれに乗って大阪へ戻る事に。
山陰本線を通って大阪に戻るルートでしたが、“特急はまかぜ”は因美線を通って山陽本線に抜け、大阪へと向かうルートをとっているため、乗車券もこれに合わせるように変更してもらう(松江から鳥取まではすでに移動してしまっている為、この分の差額を引いて一度返金してもらって、乗車券を再度購入する、という段取りで進めてもらいました)。

強風吹き荒れるホームで遅れている特急を待っていましたが、本当に台風でも近づいているのか?と思ってしまうレベルの風の強さでした。
こりゃ運休が出ても仕方ないな…。

山陰旅38
そして遅れること約80分。ようやく特急が鳥取駅に到着。
しかし、この強風で80分遅れで済んだのは、むしろ良い方だろうか。
この後も速度を落としたり、数分間停止したりしてゆ~っくりと特急は進んで行き、本来なら11:19大阪着のところが12:55頃に到着することに。
しかし、何とか戻ってくることができて心底ホッとしたところです。

ちなみに、山陰本線はその後運転が再開されましたが、午後を回ってからまたしても運転見合わせ状態となっていた模様。
もし今回、ルート変更をせずにそのまま山陰本線を上る列車で移動をしようとしていたら、下手すると本当に帰れなくなっていたのかもしれません。

このように、旅先でのアクシデントというのは非常にやっかいなものではありますが、だからこそ落ち着いて状況を整理し、迂回ルートを探すなり、別の交通手段を考えたりといった判断を下すのが重要となってきます。
こうした事態に陥った時のためにも、一度はこういったアクシデントは経験しておいた方が良い…のかもしれませんが、できるならやはり物事は計画通りに進むに越したことはないなと思ったりもしたもの。

こういった事もあって、鳥取県は物足りない状態で帰らざるを得ない状態となってしまいました。
しかし、いつかまた絶対行ってみたいと思っています。
その気になったら、名古屋からでも鈍行のみで1日で移動が可能なので。

とはいえ、何だかんだ言っても終わってみればアクシデントも込みで楽しめたものだと思います。
(おかげで出費が嵩みましたが)


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