毘沙ノ鼻(びしゃのはな) ~本州最西端の地~

本州最後の夕日が見れる場所、毘沙の鼻

 

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本州最西端の地「毘沙ノ鼻(びしゃのはな)」。
山口県下関市吉母(よしも)に位置しており、青森県の大間崎まで続く長い本州の最端。

 

公共交通機関を利用してのアクセス方法はコチラを参照ください
『毘沙ノ鼻へのアクセス ~列車・バス・徒歩で本州最西端へ~』

 

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展望台は海抜120mほどの高さにあり、そこから眺める蓋井島(ふたおいじま)と響灘(ひびきなだ/北の日本海に続く海域)の雄大でありながら、どこかなだらかさをも感じさせる青い海の光景に目を惹かれます。

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展望台の脇には、「本州最西端の地」と記された灯台を模したモニュメントが建てられており、これが他の本州三端とはまた違う独特の光景となっています。
灯台のモニュメントはあっても、本物の灯台は周辺には見当たらず。
そういえば、本州四端の中では唯一近くに灯台が見当たらない場所でもあるかもしれません。

 

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展望台前の広場には「長門なる 沖つ借島(かりしま) 奥まへて 吾が思ふ君は 千歳にもがも」と詠まれた歌碑が建てられています。
天平10年(738年)、長門守巨曽倍対馬(ながとのかみ こそべのつしま)が都で催された橘家の宴席で、右大臣(うだいじん)※1である橘諸兄(たちばなもろえ)に詠んだとされる歌であり、「長門の国のある沖つ借島の名のように、心の奥に深く思っているあなた様は、千年も長生きしてほしいものです」と長寿を願った歌であるようです。

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歌にある「沖つ借島」が、この展望台から見える蓋井島であるらしく、その伝承を重んじてこの本州最西端の地に歌碑を建てたと解説されています。
ちなみにこの歌は万葉集に載っています。

※1 = 右大臣(うだいじん) : 朝廷の最高機関、太政官の職の一つの事

 

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そして、この岬からの夕日は「本州本土で最も遅い夕暮れ」、「本州最後の夕日が見れる場所」としても知られています。
マイカーやレンタカー利用予定で時間がある方は、この夕暮れ時を狙って行ってみるのも良いでしょう。
ただし、入場可能な時間は5月~8月は08:00~20:00、9月~4月は08:00~18:00となっているようです。
閉門時間には注意しましょう。

 

ちなみに、展望台は海抜120mという山の中に位置していることもあって若干東側にずれています
厳密な最西端の地は海沿いの岩場となっており、そこにも石碑がちゃんと建てられているようですが、そこに行くには吉母管理場の事務所で許可を得る必要があり、また険しい岩場の先に石碑がある事もあって、一般者の見学は困難な状況となっているようです。

 

本州最西端到達証明書

 

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そして、この毘沙ノ鼻に到達したら、その記念として「本州最西端到達証明書」を発行してもらう事ができます。
結構しっかりとした証明書となっており、シリアルナンバーも入っています。
「本州最東端訪問証明書」(岩手県宮古市とどヶ崎)もなかなかのものでしたが、コチラもまた良いです。
1通¥100

この証明書、注意すべきは下関駅か新下関駅構内の観光案内所でしか発行してもらえない事です。(毘沙ノ鼻現地や周辺では発行している場所はありません)
興味がある方は、下関駅または新下関駅から帰る際は、忘れずに発行してもらいましょう。

下関駅や新下関駅に寄る時間がないという場合であっても、何と証明書を郵送してくれるサービスまであります
この場合は、送付先の住所・氏名・毘沙ノ鼻の到達日を便箋などに記入し、発行枚数に応じた切手を同封して郵便で申し込めば、証明書を郵送してくれるというもの。
毘沙ノ鼻には行ったが証明書を購入し忘れた、という場合もこれで安心です。
(という事は、別に毘沙ノ鼻に寄らずともこの証明書を発行してもらう事ができるという事でもあります。しかし、実際に踏破するのとしないのとでは、発行された時の気分がまるで違うものになるとは思いますが。)

◆詳細はコチラを参照ください。
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/kanko/frame/service_saiseitan.html

 


毘沙ノ鼻へのアクセス

 

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毘沙ノ鼻のすぐ近くに駐車場がありますので、マイカーやレンタカーを利用すれば簡単にアクセスする事ができます。

下関市日本海側の国道191号線から県道245号線を通り、「海の家 アクア」を目指します。
後は道なりに進んで行けば、進行方向左手側に毘沙ノ鼻の駐車場が見えてきます。

 

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駐車場から200mほど遊歩道を歩いていくと、毘沙ノ鼻の展望台に到着します。

 

タクシーを利用する場合は、山陰本線の「吉見(よしみ)駅」駅前にタクシーの営業所がありますので、そこでタクシーに乗るのが良いでしょう。
ただし、片道¥3,000弱ほどの運賃が見込まれる為、往復で¥6,500~¥7,000程度は掛かるとみて良いでしょうか。
帰りのみ「吉母(よしも)港」バス停前で降ろしてもらい、バスで下関まで帰るようにすれば少しは運賃が抑えられると思いますが、何れにしても結構な金額となる事でしょう。

 

公共交通機関(列車、バス)の場合、到達難易度が高めとなります
一応列車やバスでも近辺までの移動は可能ですが、最寄の停留所か駅から結構な距離を歩かないといけなくなる為です。

毘沙ノ鼻への公共交通機関でのアクセス方法は主に2つ。
1つ目は、JR山陰本線の「梅ヶ峠(うめがとう)駅」まで列車移動し、そこから徒歩で移動する方法。
2つ目は、下関駅からバスで「吉母(よしも)港」まで移動し、そこから徒歩で移動する方法。

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何れも徒歩移動は免れませんが、それぞれの徒歩移動距離は「吉母港」からだと約3.5km、「梅ヶ峠駅」からだと6km弱となっている為、バスでの移動の方がまだ楽です。

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ただし、毘沙ノ鼻直前の1.5kmほどは、結構急な勾配の坂道を上って行かないといけないので、注意が必要です。

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しかも梅ヶ峠駅からだと、吉母エリアに行くまでにちょっとした小高い山道を超えていく必要が出てきますので、やはりここはバスでの移動が最適となるでしょう。

 

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しかし、梅ヶ峠駅は本州最西端の駅となっているので、興味がある方はそこに寄るついでに徒歩で毘沙ノ鼻を目指してみるのも良いかもしれません。
ただしこの駅、見た目は極ありふれた一地方の無人駅の佇まいとなっており、記念品やスタンプ等はおろか、本州最西端を示す看板すら存在しない為、「本州四端の駅も制覇してみたい」という思い入れのある方以外は強いて寄る必要性は全くないといっても良いでしょう。

と、こんな事を言っておきながら私自身はまず梅ヶ峠駅まで列車移動し、そこから毘沙ノ鼻まで徒歩で向かい、帰りは吉母港バス停から下関駅まで戻る、という段取りで移動してきましたので、この様子について詳細をまとめてみようと思います。

 

 


   リンク

『毘沙ノ鼻-下関市』
『本州最西端到達証明書』
『本州四端踏破ラリー』

 

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