光の芸術が降り注ぐ場所 「那須ステンドグラス美術館」
イギリスのコッツウォルズ地方※1の建物をモチーフにしたという、その美術館の外観は、まるでアンティークショップなどで見かける、陶器の建物をそのまま実物大にしてしまったかのよう。
その名の通り、ステンドグラスをメインとした展示がされている美術館となっていますが、ただステンドグラスを並べただけではなく、実際に礼拝堂まで作って、その使われ方を再現してしまっているのが、この美術館のすごいところ。
※1:コッツウォルズ = 「羊の丘」という意味の、イングランド(イギリスを構成する4つの国の一つ)中央部に広がる、標高300m以上に達する丘陵地帯。「はちみつ色」の黄色い“ライムストーン”で造られた家々が並ぶ、最もイギリスらしい田舎とも言われる地方。
ステンドグラスの起源となる時代や場所については、現時点では断定が困難な状況にあるようですが、古代ローマ時代にはすでに使用されていたとされており、現存する世界最古の焼き付けされたステンドグラスは、ドイツのロルシュ修道院から発掘されたキリストの頭部と見られるガラス片(9~10世紀頃)となっています。美術館内は思った以上に広く、何と3つの礼拝堂を迷宮のように繋げたかのような構成をしています。 1800年代~1900年代に、イギリスで作られたアンティークステンドグラスを中心に、1886年イギリス製のパイプオルガン、100年以上も前のドイツポリフォン製のオルゴール等、アンティーク品が随所に展示されています。 パイプオルガンの音色が優しく響き渡る館内は、あまりに厳格でありながら、心安らぐひと時を提供してくれます。
礼拝堂にて、ゆっくりと時間を忘れて気分を落ち着けるのも良し、映画でしか見る事が出来ないような幻想的な光景にただ心奪われるも良し。 美術館最初の見どころは、セント・ガブリエル礼拝堂の正面ステンドグラスでしょうか。
陽光が七色になって床に降り注ぐという、ポストカードの世界がそのまま眼前に現れます。
一番の見どころは、やはりこの美術館最大の礼拝堂となっている、セント・ラファエル礼拝堂。
セント・ラファエル礼拝堂正面の、バラのステンドグラスから差し込む陽光は、あまりにも神聖な空間を作り出し、訪れる人々の心を照らし出してくれる事でしょう。
あるいは、同礼拝堂の左側に並ぶアンティークステンドグラスが一斉に輝きだす、開館時間直後の朝9時も捨てがたいもの。
ちなみに、このステンドグラス美術館、通常は館内撮影禁止となっています。
毎年2月中旬頃、期間限定で撮影解禁となりますが、それ以外は撮影不可ですので、注意しましょう。
(今回、私はその撮影解禁時期を狙って訪問しています)
■『那須ステンドグラス美術館』■
開館時間:4月~10月/09:00~17:30 11月~3月/09:00~16:30
入館料:大人・1,300円、中高生・800円、小学生・500円、幼児・無料
シニア・1,000円、障がい者・700円
電話:0287-76-7111
黒磯駅から路線バスを利用する場合【那須湯本行き】所要時間 : 約18分 (「守子坂」のバス停下車後徒歩25分)/料金 : 670円 (小人340円)
【りんどう湖経由那須ハイランド行き】所要時間 : 約28分(「ステンドグラス美術館前」下車)/料金 : 750円 (小人380円)
開館時間:4月~10月/09:00~17:30 11月~3月/09:00~16:30
入館料:大人・1,300円、中高生・800円、小学生・500円、幼児・無料
シニア・1,000円、障がい者・700円
電話:0287-76-7111
黒磯駅から路線バスを利用する場合【那須湯本行き】所要時間 : 約18分 (「守子坂」のバス停下車後徒歩25分)/料金 : 670円 (小人340円)
【りんどう湖経由那須ハイランド行き】所要時間 : 約28分(「ステンドグラス美術館前」下車)/料金 : 750円 (小人380円)
また、美術館内には、ステンドグラスランプも多数展示されています。
館内ショップにて、いくつか購入可能なものもありますので、気になる方はあます事無く見ておきましょう。
リンク
■『那須ステンドグラス美術館』
■『Staind Glass Museum』
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