琵琶湖・沖島 ~淡水湖唯一の猫島・1匹の猫との冒険~

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猫島シリーズ第7弾、『沖島(おきしま)』。
琵琶湖の沖合1.5kmに浮かぶ島で、“淡水湖に浮かぶ国内唯一の有人島”として知られています。
沖ノ島」とも呼ばれています。

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島の人口は約250人。
島の南西部に集落があり、小学校や郵便局も設置されている等、思ったよりも規模は大きめです。

そして、この沖島には猫が多数生息している事から、全国に点在する『猫島』の一つに挙げられる事も。

 

 

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味のある沖島の風景

 

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この沖島には車が一台も走っておらず、島内での主な交通手段は自転車、それも3輪車が主流となっています。
なぜ3輪車なのかと言うと、荷物を運びながら島の狭い道を移動するのに便利であるから。

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当然、島内には信号機といったものが存在しません。

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また、島の大部分を山が占めていますので、民家も密集するような形で建ち並びます。

しかし、これはこれで実に味のある風景というもの。

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琵琶湖という湖に浮かぶ島ではありますが、立派な漁港となっています。
晴れ渡った空が見事に映えます。

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しかし、ここが湖であると忘れてしまいそうな光景。

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湖周囲の山々も綺麗に見えて、まるで瀬戸内海の島に来ているかのような錯覚に陥ります。

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島の東の端には、民宿もあります。

休日の穏やかな日にここで過ごしたら、さぞ気持ちの良い事だろう。

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島の猫を求めて ~1匹の猫に案内される~

 

この沖島、「猫島」という通称がある事でも知られており、動画などで猫が多く集まる光景を見る事が出来ます。

しかし、時間帯によるのか、実際に私が訪れた時は、猫の姿をあまり見かける事が出来ず。
歩き回っていたらたまに猫の姿を見かけはしましたが、最終的にはトータルで8匹ほど見かけたかな?という程度でした。
もっと早朝に行くべきだったのか?

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とはいえ、少し気になっていた、島の東側にある「厳島神社」を目指して、歩きながら猫の姿を探してみる事に。

 

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暫く歩いていると、畑の方から1匹の猫が私の方に向かってやってきました。

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雌のようですが、身重なのか、お腹まわりが丸くなっていました。

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ちょっとだけ私の相手をしてくれた後、寝付いてしまいました。

ここでこの猫と別れて、さらに奥へと向けて進んでいきます。

 

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歩いていると、またしても1匹の猫が私のもとへとやってきました。

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今度はやけに人懐っこい。

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私が歩こうとすると、その猫もついて来るのでした。

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まるで「ついて来い」と言わんばかりに、私の前に出て歩き出します。
ついて行っては、追い越し、追い越されを繰り返しながら進んでいきます。

これは……楽しい。

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時折木陰で休みながらも、私が先に進もうとすると、すぐについて来ます。
まるで島の案内でもしてくれているかのような…。
ここまでついて来る猫も、私にとっては初めての体験。
あまりの愉快さを味わいながら散策をします。

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しかし、本当に懐っこいな。
食べ物も何も持っていなかったというのに。

 

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また暫く歩いていると、朱色の鳥居が見えてきました。
どうやら厳島神社へと辿り着いた模様。

本当にここまでの案内人を、この猫が代わりにかってくれたかのような。

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鳥居の前で暫く私と遊んでくれました。
甘噛みはまだ良いが、爪を立てられると痛いぞ…。

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神社のお社は、階段を上った先にあります。

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ここでもやはり猫はついて来る。

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そしてお社が見えてきました。

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賽銭箱が竹製、それも竹の形まんまというユニークさ。

私の参拝を待っていてくれました。

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階段を降りると、疲れたのか、少しだけ眠りこけていました。

 

ふと鳥居の向こう側を見ると、湖に向けて金網製の桟橋が伸びていましたので、そこに行ってみる事に。

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こんな所までついて来ちゃいました。

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結構歩きにくそうなのに、わざわざ…。

感謝するべき…なのか?

いや、するべきだな。
私の為にここまで。

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もうこうなったら、そのまま私が飼ってやりたいくらいだ。
勿論、そんな事は出来ませんが。

もう少し遊んでいたいが、あまり時間を掛けすぎる事も出来ない。

 

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そして、神社のふもとから暫く歩くと、まるで魔法が解けたかのように、その猫は私の前からあっという間に姿を消してしまいました。
ササッとどこかへ行ってしまいました。
しかし、おかげで猫との不思議で楽しい時間を過ごす事が出来ました。
感謝しながら集落の方へと戻っていきます。

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次なる猫を求めて歩き回る

 

集落の方に戻ってきたら、また再び猫の姿を求めて歩き回ります。

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あちこちでたまに姿を見かけるものの、数匹、数十匹が群れている姿を見る事は叶わず。

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とは言え、のどかな風景の中に見る、猫たちが寛ぐ姿というのは、見ていて本当に和みます。
集団を見る事が出来なかったのは残念でしたが、これはこれで散策していて面白いものです。

何よりも、神社までの案内をしてくれた猫に会えただけでも、今回の沖島に来訪した価値は十分過ぎるほどあったというもの。
二度とない機会だったのかもしれないのですから。

 

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琵琶湖に浮かぶ有人島で体験した、貴重な猫たちとの時間。
あまり数は多くなかったものの、現時点ではこの沖島こそ、最も印象に残った猫島となっています。

予想外の収穫に満足しながら、沖島を後にします。
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沖島へのアクセス

 

 

この沖島へは、近江八幡(おうみはちまん)市の「堀切港」より、船で移動します。

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こちらへは、近江八幡駅駅前からバスで移動する事も可能です。
マイクロバスとなっています。

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近江八幡駅(北口)より、『長命寺経由・休暇村』行きのバスに乗車し、「堀切港」にて下車します。
港までの所要時間は、35分程度。

ただし、運行本数はあまりありませんので、乗り遅れに注意しましょう。
特に平日は午前中の2本しか走っていません

 

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また、車でアクセスする場合、来島者用の駐車場が決まっています。
沖島島民専用の駐車スペースもありますので、そちらには駐車しないように注意しましょう。

詳細は公式サイトで確認しましょう。
⇒■『おきしま倶楽部/沖島へのアクセス』

 

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堀切港
ここから船で沖島へと渡ります。

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港から沖島まで、船で15分ほどの距離です。
この日は琵琶湖西側に広がる比良山地も綺麗に見えていて、なかなかの光景。

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港には待合所がありますが、こちらには乗船券の販売所や券売機はありません。
乗船券は、船内で購入する事になります。

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沖島までの運賃は、往復で1,000円。
2枚分かれて発券されますので、1枚は帰りまでなくさないように注意しましょう。
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山々に囲まれた琵琶湖での渡航は、まるで瀬戸内海を渡る船に乗っているかのよう。

不思議な魅力を味わいながらの旅が、沖島にはあります。

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リンク

 

『おきしま倶楽部』
『沖島|滋賀県観光情報[公式観光サイト]』
『ようこそ沖島へ/沖島漁業協同組合』
『おきしま倶楽部/沖島へのアクセス』

 

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