琵琶湖・沖島 ~淡水湖唯一の猫島・1匹の猫との冒険~

okishima01
猫島シリーズ第7弾、『沖島(おきしま)』。
琵琶湖の沖合1.5kmに浮かぶ島で、“淡水湖に浮かぶ国内唯一の有人島”として知られています。
沖ノ島」とも呼ばれています。

okishima02
okishima03
島の人口は約250人。
島の南西部に集落があり、小学校や郵便局も設置されている等、思ったよりも規模は大きめです。

そして、この沖島には猫が多数生息している事から、全国に点在する『猫島』の一つに挙げられる事も。

 

 

.

 

味のある沖島の風景

 

okishima04
okishima05
この沖島には車が一台も走っておらず、島内での主な交通手段は自転車、それも3輪車が主流となっています。
なぜ3輪車なのかと言うと、荷物を運びながら島の狭い道を移動するのに便利であるから。

okishima06
当然、島内には信号機といったものが存在しません。

okishima07

okishima08
okishima09
また、島の大部分を山が占めていますので、民家も密集するような形で建ち並びます。

しかし、これはこれで実に味のある風景というもの。

okishima10

okishima11
okishima12
琵琶湖という湖に浮かぶ島ではありますが、立派な漁港となっています。
晴れ渡った空が見事に映えます。

okishima13
しかし、ここが湖であると忘れてしまいそうな光景。

okishima14
okishima15
okishima16
okishima17
okishima18
湖周囲の山々も綺麗に見えて、まるで瀬戸内海の島に来ているかのような錯覚に陥ります。

okishima19
okishima20
島の東の端には、民宿もあります。

休日の穏やかな日にここで過ごしたら、さぞ気持ちの良い事だろう。

.

 

島の猫を求めて ~1匹の猫に案内される~

 

この沖島、「猫島」という通称がある事でも知られており、動画などで猫が多く集まる光景を見る事が出来ます。

しかし、時間帯によるのか、実際に私が訪れた時は、猫の姿をあまり見かける事が出来ず。
歩き回っていたらたまに猫の姿を見かけはしましたが、最終的にはトータルで8匹ほど見かけたかな?という程度でした。
もっと早朝に行くべきだったのか?

okishima21
とはいえ、少し気になっていた、島の東側にある「厳島神社」を目指して、歩きながら猫の姿を探してみる事に。

 

okishima22
暫く歩いていると、畑の方から1匹の猫が私の方に向かってやってきました。

okishima23
雌のようですが、身重なのか、お腹まわりが丸くなっていました。

okishima24
okishima25
ちょっとだけ私の相手をしてくれた後、寝付いてしまいました。

ここでこの猫と別れて、さらに奥へと向けて進んでいきます。

 

okishima26
歩いていると、またしても1匹の猫が私のもとへとやってきました。

okishima27
今度はやけに人懐っこい。

okishima28
okishima29
私が歩こうとすると、その猫もついて来るのでした。

okishima30
okishima31
まるで「ついて来い」と言わんばかりに、私の前に出て歩き出します。
ついて行っては、追い越し、追い越されを繰り返しながら進んでいきます。

これは……楽しい。

okishima32
時折木陰で休みながらも、私が先に進もうとすると、すぐについて来ます。
まるで島の案内でもしてくれているかのような…。
ここまでついて来る猫も、私にとっては初めての体験。
あまりの愉快さを味わいながら散策をします。

okishima33
okishima34
しかし、本当に懐っこいな。
食べ物も何も持っていなかったというのに。

 

okishima35
また暫く歩いていると、朱色の鳥居が見えてきました。
どうやら厳島神社へと辿り着いた模様。

本当にここまでの案内人を、この猫が代わりにかってくれたかのような。

okishima36

okishima37
okishima38
鳥居の前で暫く私と遊んでくれました。
甘噛みはまだ良いが、爪を立てられると痛いぞ…。

okishima39
神社のお社は、階段を上った先にあります。

okishima40
ここでもやはり猫はついて来る。

okishima41
そしてお社が見えてきました。

okishima42
okishima43
賽銭箱が竹製、それも竹の形まんまというユニークさ。

私の参拝を待っていてくれました。

okishima44
okishima45
階段を降りると、疲れたのか、少しだけ眠りこけていました。

 

ふと鳥居の向こう側を見ると、湖に向けて金網製の桟橋が伸びていましたので、そこに行ってみる事に。

okishima46
こんな所までついて来ちゃいました。

okishima47
okishima48
結構歩きにくそうなのに、わざわざ…。

感謝するべき…なのか?

いや、するべきだな。
私の為にここまで。

okishima49
もうこうなったら、そのまま私が飼ってやりたいくらいだ。
勿論、そんな事は出来ませんが。

もう少し遊んでいたいが、あまり時間を掛けすぎる事も出来ない。

 

okishima50
そして、神社のふもとから暫く歩くと、まるで魔法が解けたかのように、その猫は私の前からあっという間に姿を消してしまいました。
ササッとどこかへ行ってしまいました。
しかし、おかげで猫との不思議で楽しい時間を過ごす事が出来ました。
感謝しながら集落の方へと戻っていきます。

.

 

次なる猫を求めて歩き回る

 

集落の方に戻ってきたら、また再び猫の姿を求めて歩き回ります。

okishima51
okishima52
あちこちでたまに姿を見かけるものの、数匹、数十匹が群れている姿を見る事は叶わず。

okishima53
okishima54
とは言え、のどかな風景の中に見る、猫たちが寛ぐ姿というのは、見ていて本当に和みます。
集団を見る事が出来なかったのは残念でしたが、これはこれで散策していて面白いものです。

何よりも、神社までの案内をしてくれた猫に会えただけでも、今回の沖島に来訪した価値は十分過ぎるほどあったというもの。
二度とない機会だったのかもしれないのですから。

 

okishima55
okishima56
琵琶湖に浮かぶ有人島で体験した、貴重な猫たちとの時間。
あまり数は多くなかったものの、現時点ではこの沖島こそ、最も印象に残った猫島となっています。

予想外の収穫に満足しながら、沖島を後にします。
okishima57.

 

 

沖島へのアクセス

 

 

この沖島へは、近江八幡(おうみはちまん)市の「堀切港」より、船で移動します。

okishima58
こちらへは、近江八幡駅駅前からバスで移動する事も可能です。
マイクロバスとなっています。

okishima59
近江八幡駅(北口)より、『長命寺経由・休暇村』行きのバスに乗車し、「堀切港」にて下車します。
港までの所要時間は、35分程度。

ただし、運行本数はあまりありませんので、乗り遅れに注意しましょう。
特に平日は午前中の2本しか走っていません

 

okishima60
また、車でアクセスする場合、来島者用の駐車場が決まっています。
沖島島民専用の駐車スペースもありますので、そちらには駐車しないように注意しましょう。

詳細は公式サイトで確認しましょう。
⇒■『おきしま倶楽部/沖島へのアクセス』

 

okishima61
堀切港
ここから船で沖島へと渡ります。

okishima62
港から沖島まで、船で15分ほどの距離です。
この日は琵琶湖西側に広がる比良山地も綺麗に見えていて、なかなかの光景。

okishima63
港には待合所がありますが、こちらには乗船券の販売所や券売機はありません。
乗船券は、船内で購入する事になります。

okishima64
okishima65
沖島までの運賃は、往復で1,000円。
2枚分かれて発券されますので、1枚は帰りまでなくさないように注意しましょう。
okishima66
okishima67

 

okishima68
山々に囲まれた琵琶湖での渡航は、まるで瀬戸内海を渡る船に乗っているかのよう。

不思議な魅力を味わいながらの旅が、沖島にはあります。

okishima69

 

 


リンク

 

『おきしま倶楽部』
『沖島|滋賀県観光情報[公式観光サイト]』
『ようこそ沖島へ/沖島漁業協同組合』
『おきしま倶楽部/沖島へのアクセス』

 

にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ ←クリックしていただけると大きな励みになります

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

「さぁ行こう」そう思った時が旅の始まり。あなたはどんな旅がしたいですか。
人それぞれ個性があるように、旅もまた千差万別。あなたに合う旅を見つける手助けができるような、そんなサイトを目指して……。
ABOUT

最新記事

ブログ統計情報

  • 1,735,123 PV