長崎県『神崎鼻』 ~本土西の最果ての雄大な景色を楽しむ~
長崎県、『神崎鼻(こうざきばな)』。
佐世保市小佐々町の西端部に位置する岬で、“日本本土最西端の地”( =“九州本島最西端”)として知られています。
『神崎鼻』の概要だけなら、すでに本土四極の記事にてまとめていますが、今回ようやく詳細をまとめようと思い立つに至りました。
やけに時間が掛かってしまったな…。
参照⇒ ■『本土の最果てへ… 日本本土四極への旅』
本土最西端、『神崎鼻』の絶景を楽しむ
平成元年に国土地理院による人工衛星を使用した位置測量を実施し、正式に本土最西端の地に認定されました。
神崎鼻公園の先端部には、本土最西端を示すモニュメントが建てられています。
これまたなかなかユニークなデザインをしています。
何をイメージしているのだろう?
モニュメントのすぐ向こうは、海と平戸島の雄大な景色が広がります。
モニュメントのすぐ向かい側には小高い丘があり、そこを登っていくと、岬周辺の景色を一望できる絶好の展望台があります。
複雑に入組んだリアス式海岸の先端部に位置するだけあって、展望台から見る海の景色は格別。
平戸島が海のすぐ向かい側に広がり、すっきりと晴れた日には、その脇の遥か向こう側に五島列島も望む事が可能。
私が訪れたこの日は台風通過直後の不安定な天気となっていましたが、この神崎鼻にいる間は運よく晴れてくれました。
おかげで青々とした空と海、島々の緑と、雄大な景色を存分に楽しむ事が出来たものです。
さすがに五島列島は見る事が出来ませんでしたが。
展望台のある広場には、日本本土四極の概要を示すモニュメントも設置されています。
ここに訪れたなら、これを機に本土四極の制覇を目指してみてはいかがでしょうか。
本土最南端の鹿児島県南大隈町『佐多岬』、本土最北端の北海道稚内市『宗谷岬』、本土最東端の北海道根室市『納沙布岬』。
これらの踏破をこなすのはなかなかの手間ではありますが、九州に2箇所、北海道に2箇所と、場所がそれほど散らばっていないのがちょっとした救いではあります。
ひょっとすると、見事に四端の場所が散らばっている本州四端を制覇するよりは、まだ楽な方かもしれません。
公共交通機関でのアクセス方法
この神崎鼻へは、バスにて最寄までアクセスする事が可能ですが、その最寄の停留所から3kmほど歩く必要があります。
バスもまた佐世保駅前にある佐世保バスセンターから1本では行けず、途中乗り換える必要が出てきますので、公共交通機関で訪れたい場合は、若干難易度が高くなりますので、注意が必要です。
※佐世保バスセンターから1本で行けるバスもありますが、あまりに本数が少なく、また夕方以降にしか走っていない為、おすすめは出来ません。
1.公共交通機関で最寄のバス停留所まで移動する
バスで移動したい場合、まずは佐世保駅前にある佐世保バスセンターにてバスに乗車し、「佐々バスセンター」まで移動します。
「佐々バスセンター」行きを始め、「平戸桟橋」行きバスも佐々バスセンターを経由しますので、本数は多く、ここまでの移動は比較的楽でしょう。
次に、佐々バスセンターにて、「江迎(楠泊)[口石別道]」行きのバスに乗り換え、「神崎入口」停留所にて下車します。
1時間おきにしか発車しませんので、乗り遅れに注意しましょう。
佐々バスセンターから神崎入口までの所要時間は約25分。運賃は片道580円となっています。
ちなみに、途中まで電車を利用しての移動も可能ではあります。
この場合、「松浦鉄道西九州線」で「江迎鹿町」駅まで移動し、同駅前のバス停留所より「佐々バスセンター」行きのバスに乗車し、「神崎入口」で下車する、という移動方法を取るのが良いでしょう。
この方法はあまりおすすめは出来ませんが、例えば日本最西端の駅「たびら平戸口」に訪れたその帰りに寄る、といった段取りの場合などに有効でしょうか。
「たびら平戸口」では、日本最西端の駅到達証明書も発行されていますので、興味ある方は要チェックです。
(ちなみに、私は神崎鼻への行きはこの方法で移動しています)
ここでバスの時間やバスルートの詳細等を確認しておくのも良いでしょう。
バスの時刻や運賃は、西肥バスのサイトを参照ください。
■『西肥バス』
■『西肥バス/時刻・運賃検索』 ←ここで停留所名から時刻表・運賃表を検索可能
2.神崎鼻まで徒歩で移動する
神崎入口にて下車したら、神崎鼻までのおよそ2kmほどの道のりは徒歩にて移動しなくてはなりません。
ただ、道中に坂道はあまりありませんので、それほど苦労する事はないと思われます。
移動前に、帰りのバスの時間をしっかり把握しておきましょう。
Googleマップで徒歩ルートを調べると、県道18号線を南下した後、鋭角に右折するようなルートとなりますが、実はちょっとしたショートカットが可能です。
「カトリック神崎教会」の看板が出ている丁字路のすぐ向かい側の脇の方に、右手側の方に下へと降りていく階段があります。
これだけでも5分は変わります。
けっこう狭い路地裏を通っていく事となりますが、(有)安栄水産の脇へと抜けますので、後は案内に従って歩いていくのみです。
神崎鼻の入口付近まで来ると、行き止まりのルートがあったりと、少しややこしいルートがあります。
案内板をしっかりと辿っていけば迷う事はないと思いますが、注意しましょう。 ここまで来ると、神崎鼻は目前です。
ちなみに、この神崎鼻周辺の港町もまた、なかなか情緒溢れる良い景観となっています。
時間があれば、周辺も散策してみると面白いかもしれません。
是非とも入手しておきたい訪問証明書
神崎鼻に訪れたなら、是非とも入手しておきたいのが『日本本土最西端訪問証明書』。
神崎鼻来訪の証明のみならず、他の本土最北端、最南端、最東端の証明書にも関わってくる内容となっており、4箇所の踏破を目指すなら忘れずに入手したいところです。
※理由は後述。
ただし、この証明書は神崎鼻公園内やその近辺では交付されていません。
入手するには、以下の3ヶ所の窓口にて、交付手続きを行います。
2.小佐々地区公民館
3.九十九島漁協
※リンク先をクリック(タッチ)すると、Googleマップが開きます
神崎鼻公園から最も近い場所に位置するのは、3.九十九島漁協。
約4.5kmほど東側に位置しています。
バスも近くを通りますが、本数が少なめですので、その気になればやや大変ですが、歩ける距離ではある…と思います。(私は歩きましたが)
徒歩1時間前後といったところ。
入口のドアに「訪問証明交付所」の案内が出ていますので、中に入って証明書の申請をしましょう。
無料です。
ちょっとした散策がてらこの景色を楽しんでみるのもありかもしれません。
ちなみに、神崎鼻のステッカーもあります。
興味あればこちらも貰っていきましょう。
もし、上記の3ヶ所に立ち寄る時間がない、或いは窓口が開いている時間に訪れることが出来ない場合は、証明書を送付してもらう事も可能となります。
この場合、神崎鼻に訪れた証明となる写真等を、郵送またはEメールにて指定先へ送付する事により、発行してもらえます。
郵便番号、住所、氏名、電話番号、訪問日を明記の上、訪問の証明となる写真等を同封、または添付ファイルにて以下の送付先まで送るようにしましょう。
●送付先●
1.郵送の場合
〒857-8585
長崎県佐世保市八幡町1-10
佐世保市役所観光課日本本土西端到達証明書担当宛て
2.Eメールの場合
kankou@city.sasebo.lg.jp
ちなみにこの証明書、他の本土最北端、最南端、最東端の地と連携しており、これらの証明書を全て集めると、『本土四極踏破証明書』が完成する、という仕掛けが施されています。
詳細はこちらの記事でまとめていますので、興味ある方は是非目を通してみてください。
参照⇒ ■『本土の最果てへ… 日本本土四極への旅』
リンク
■『佐世保市役所/神崎鼻公園のご紹介』
■『ながさき旅ネット/神崎鼻公園』
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