秋・紅葉の白龍園 ~限定公開故の極上の時間を味わえる庭園~
一日100人限定で入場が可能となる、京都の日本庭園「白龍園(はくりゅうえん)」。
この白龍園は、一日の入場人数が限定されているだけでなく、公開時期もまた現時点では春か秋の2季のみとなっており、なかなかレア度の高いスポットとなっています。
以前、春の限定公開時の桜の白龍園について詳細をまとめましたが、紅葉の秋、深紅に染まる白龍園もまた見事なものです。
私個人の感想としては、むしろ秋の紅葉の時期こそが、この白龍園の真価を発揮する時。
絵画のごとき彩りをみせる庭園。
赤々とした木々の合間から除かせる柔らかな陽光。
人数制限が設けられているが故の、喧騒から放たれた静かな空間が広がる極上のひと時。
庭園入口から近い階段のすぐ上に立つもみじが一際その紅葉を輝かせます。
見事の一言に尽きます。
庭園の至るところに苔が生えていますが、この苔もまたしっかりと手入れが行き届いているため、園内の緑と赤の鮮やかさを引き立たせています。
この庭園の歴史は意外にも浅く、1962年に白龍園を運営する青野株式会社の創業者である故青野正一氏が霊域安養寺山(つつじ山)一帯を入手し、その生涯をかけて荒れ果てていた地を蘇らせました。
それが現在の白龍園の始まりとなっています。
わずか半世紀ほどしか経過していないにも関わらず、優雅に四季の彩りを映し出すこの庭園。
見事と言う他にありません。
入場人数、公開時期ともに限定となっているこの白龍園。
しかし、限定であるからこそ、至高のひと時が約束されるものとも言えます。
気軽に行けるとは言い難いものの、是非とも機会を見つけて訪れたい、京都の新しい名所です。
白龍園のチケット購入方法
前回もチケットの購入方法についてまとめていますが、今回も詳細を記載しておきたいと思います。
まず、白龍園の入場券は、白龍園現地では販売されていません。
叡山(えいざん)電鉄の出町柳駅インフォメーションでのみ購入が可能となります。
また、前売り券も販売されておらず、出町柳駅にて文字通り先着100人までが購入可能となっています。
その出町柳駅での販売開始時間も朝9時からとなっているので、特に休日はその時間まで並んで待たないと購入できない可能性も高まります。
平日はまだ購入しやすいと思われますが、徐々に知名度が高まってきている近年においては、やはり平日であっても早い段階で出町柳駅で待つ事が推奨されます。
さらに、悪天候の場合は入場券の販売が中止となる可能性も出てきます。
これだけの制限を乗り越えてまで行く価値があるかと聞かれると、迷わずにYESと答えます。
紅葉の名所が多い京都。どこもかしこも人で溢れかえりますが、この白龍園は入場人数100人という上限が幸いして、非常に落ち着いた静かな場を作り出す事に成功している為、癒しの空間となります。
何よりも、人で溢れかえる心配がないという安心感が、たまらないメリットにもなるでしょう。
100人という制限が課せられているのは、白龍園の庭園内部の階段を含んだ至る所に苔が生えており、安全面を考慮に入れての事。
アクセスも良いとは言い難く、せっかく白龍園に訪れたのに101人目以降となった為に門前払いを受ける、といった事態を避ける為の配慮として、入場券は出町柳駅でのみ販売しているものと考えられます。
「紅葉こそが真価を発揮する」と前述はしましたが、しかし春の桜の白龍園もまた捨てがたいもの。
どうせなら春、秋と2度訪れてみてそれぞれの違いを楽しむのもまた贅沢な楽しみといえるでしょう。
桜の白龍園の様子についてもまとめていますので、興味がありましたら是非とも参照してみてください。
■『京都・白龍園 ~一日100人限定の日本庭園 -春・桜編-~』
■白龍園・秋の特別公開■
料金:
■白龍園特別観覧きっぷ:叡山電車1日フリー乗車券+白龍園観覧券 ¥2,300
■白龍園特別観覧券:白龍園観覧券 ¥1,600
販売方法:
「特別観覧きっぷ」と「特別観覧券」を合わせて各日100枚、叡山電車出町柳駅インフォメーションにて発売
※前売り券の発売はありません
※白龍園では観覧券の販売は行っていません
開催期間:
平成29年10月14日(土)~12月3日(日)
入園時間:
10時~12時30分(12時まで受付)
休園日:
荒天の場合
※休園日は観覧券の販売はありません
チケット発売期間:
平成29年10月14日(土)~12月3日(日) 9時~11時30分
※当日分の100枚完売次第終了
※発売当日限り有効
問い合わせ:
叡山電鉄営業課 075-702-8111
※土、日・祝日のぞく9:00~17:00
ちなみに、今年(2016年)は「試験公開」として11/11(金)、11/20(日)、11/26(土)の14:00~16:00に各日50人限定で予約申し込みを受け付けていたようです。
この募集は9/15に締め切られていますが、今後、公開時期に合わせて同様に限定で予約受付を設ける可能性もあります。
どうしても朝から並んで入手する手段がない、という方は、これを狙ってみるのも良いかもしれません。
(ただ、応募人数が50人を超えると抽選となるとの事ですが、50人を下回るという事はまず無いであろう知名度はあるはずですので、運に頼る事になると思われますが)
さらに、最近では“お茶会”“女子会”“和楽器鑑賞会”“写真・ロケ撮影”といった「貸切プラン」というものもあるようです。
興味がある方は白龍園公式サイトより問い合わせてみましょう。
撮影日:2013/11/21
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