岡山県「招き猫美術館」 ~700もの招き猫に招かれる~
招き猫が誕生したのは、150年ほど前の江戸の町での事。
時代の変化に伴って、福助と並ぶ日本を代表する縁起物へと発展し、「恋愛」「長寿」「宝くじ祈願」など様々な御利益が付与されるようになりました。
そんな招き猫も現在までに実に多くの種類と数が生み出されており、それらを多く収蔵、展示している招き猫専門の美術館がこの岡山県岡山市の「招き猫美術館」。
展示数では愛知県瀬戸市の「招き猫ミュージアム」に劣るものの、こちらも700体にも上る膨大な展示数を誇っており、焼物、木彫り、石、紙など様々な日本各地の招き猫を展示しています。
非常に可愛らしいものから威厳のあるもの、芸術性に富んだものなど、実に多種多様な招き猫の数々に魅了される事でしょう。
2階には日本各地の寺社、窯元、郷土につたわる招き猫などを一堂に集めた圧巻のスペースもあります。
これだけの数がありながら、同じ形の招き猫をほとんど見かけないというのも凄いところ。
そして、何とこの美術館、これらの個性的な招き猫の数々を写真に収める事ができるのが大きな強み。
スタンダードな造形から珍しい造形の招き猫までのお気に入りを撮影し、帰ってからでも再び楽しむ事が出来るのも、この美術館最大の魅力の一つと言えるでしょう。
ただし、展示物に触れてはいけないので注意。
また、館内にはショップスペースもあり、招き猫だけでなくストラップや福札、ポストカード、クッキーなどここでしか手に入らないオリジナル商品がずらりと並んでいます。来館記念だけでなく、お土産や贈り物に購入していくのも良いでしょう。
素焼きの招き猫にアクリル絵の具で絵付けをして、自分だけのオリジナル招き猫を作成できる絵付け体験も出来ます。
招き猫美術館の隣には「ラッキーキャッツハウス」という、本館とはまた違ったユニークな招き猫の展示もあります。
「幸運招き」を意味するという両手挙げをしているのも特徴。
そして、この館で注目すべきは入口のテラス。
招き猫型の祈り札が天井にまでビッシリと貼り付けられています。
このラッキーキャッツハウスでは招き猫に願い事をする事ができ、テラス内にある祈り札に願い事を書いて、奉納できるようになっているのです。
脚立もしっかりと用意されていますので、壁の上側や天井の札の隙間に貼り付ける事もできます。
招き猫が呼び込む福の力を取り込む岡山の隠れたパワースポットとして、招き猫美術館と一緒に立ち寄っておきたい場所です。
岡山の原風景、そこに佇む古民家を改築した愛らしい美術館。
数多の招き猫に魅了されてみてはいかがでしょうか。
■招き猫美術館■
・開館時間:10時~17時(入館受付は16:30まで)
・休館日:水曜日・年末(お正月、祝日、お盆期間は開館)
・入館料:一般600円、小・中学生300円
・住所:〒701-2151 岡山市北区金山寺865-1
・電話:086-228-3301
JR岡山駅からのアクセス
●タクシー:約20分(小型車で約3000円)
●JR津山線:岡山駅9番ホームより普通列車“福渡・津山行”に乗車し、「備前原駅」にて下車
約8分、180円
下車後、タクシーで約9分
※徒歩では困難です
津山線発車時刻 10:12 11:39 12:13 14:06 15:36
(上記は普通列車の時刻です 快速列車は備前原駅を通過いたします)
●宇野バス:岡山駅前バスターミナル12番乗り場より林野駅・仁堀・町苅田・ネオポリス・山陽団地行きに乗車し、「金山口」にて下車
約20分、200円 約20分ごとに運行
下車後、タクシーで約7分
※徒歩では困難です
両備タクシーセンター(086)262-3939 へお電話下さい。
金山口バス停からお呼びの場合は、「宇野バス・金山口バス停の駐輪場まで」とお伝え下さい。
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