白米千枚田(しろよねせんまいだ) ~海と棚田が織り成す絶景の原風景~
白米千枚田(しろよねせんまいだ)。
石川県輪島市白米町にある棚田で、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され、さらには世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な棚田としても知られる、能登半島の代表的な観光スポットの一つです。
日本海に面している棚田で、小さな田が斜面に重なるように海岸へと続いていく光景があまりにも見事。
約3.8ヘクタールの範囲に、約20平方メートルの小さな水田が1004枚も重なる棚田風景が展開しており、「日本の原風景」とも呼ばれているようです。
そしてこの千枚田は、時期によって様々な表情を見せてくれる場所でもあります。
4月下旬から棚田に引かれて鏡のように空を映し出し、夏には稲穂が緑豊かに広がり、秋には黄金色に染まって、冬は雪化粧を施す…。
さらには、10月中旬から3月中旬まで「あぜのきらめき」という、棚田の一つ一つにイルミネーションを施し、幻想的な光景が広がります。
ちなみに、私がここを訪れたのは3月の下旬。残念ながらライトアップも終了した頃。
もしかしたら、ライトアップ終了後から田植えまでの時期が最も微妙な時期であるかもしれませんが、これはこれで見事なものがあります。
まるで何かの遺跡を歩いているような…。
ゲームの世界に出てきそうな景色に迷い込んだかのような気分に浸れます。
坂の上から見下ろした時と、実際に棚田の脇へ降りて歩くのとでは、かなりイメージに違いがあり、この違いを味わうのも面白いものです。
棚田と日本海との調和も実に見事です。
この日は一日中爽やかに晴れていて、いつもなら荒れ狂うイメージのある日本海ですが、穏やかな青さが広がる光景が広がっていました。
海の向こう側には、晴れていれば七ツ島(ななつじま)が見えます。
何れも無人島。
ちなみに、この七ツ島のさらに向こう側には、舳倉島(へぐらじま)という有人島があり、そこはバードウォッチングの穴場としても知られる島であるとか。
そしてこの千枚田、白米千枚田愛耕会によるオーナー制度というものがあり、年会費2万円の“オーナー会員”になると、マイ田んぼを1枚持つことができるとか。
会員になると、特典として収穫米10kg+地元山菜、マイ田んぼにオーナー名の表柱を建立できるようになります。
小泉純一郎元総理やちばてつや氏、さいとう・たかを氏は特別名誉会員であるようだ。
千枚田のすぐ隣には「道の駅 千枚田ポケットパーク」があり、そこで軽食やお土産を買うこともできます。
ちょっと気になって、輪島市内でしか買えないと謳われている「輪島サイダー」を購入。
「里山」(写真左)と「里海」(写真右)の2種類があるようで、「里山」の方は能登のお米で造られた地酒風味、「里海」の方は舳倉島でとれた塩を使用したサイダーとの事。
味のほうでですが、「里山」の方は、正直普通のサイダーとあまり変わりないような味に思えてしまったんですが、「里海」の方は、うっすらと塩味を感じ取ることができます。が、サイダーの味のほうがだいぶ勝ってますので、主張しすぎない塩味が意外と良い感じです。
そして、朝食代わりに「よもぎたい焼き」も購入。
普通のたい焼きと違って、生地が餅のように弾力がある(というか実際に餅?)、ちょっと変わったたい焼きとなっています。
ただ、そのおかげであんこが控えめではありますが。
アクセス
千枚田へは輪島市よりバスで移動する事が可能です。
輪島駅前3番乗り場より「町野線」の「宇出津駅前」行きバスにのり、「白米千枚田」バス停で降りてすぐの場所にあります。
輪島駅前から白米千枚田までの運賃は¥480。
■北陸鉄道バス・運賃表
■北陸鉄道バス・時刻表(町野線) ※PDFファイル
金沢駅からの場合、金沢駅東口の1番のりばより、輪島市までの直行バス「輪島特急」で「輪島駅前」まで移動し、後は上記と同様に輪島駅前3番乗り場より「町野線」の「宇出津駅前」行きバスに乗って移動します。
■北陸鉄道バス輪島特急・時刻表 ※PDFファイル
その他のアクセス方法については、こちらを参照ください。
■『千枚田アクセスMAP』
そして、千枚田を十分堪能した後は、能登半島の先端「禄剛埼(ろっこうさき)」を目指すべく、再びバスに乗り込んで移動を開始します。
碌剛埼については、また次回に詳細をまとめようと思います。
リンク
■『白米千枚田』公式サイト
■『白米千枚田・輪島市観光協会』
■『北陸・道の駅【千枚田ポケットパーク】』
■『北陸鉄道株式会社』
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