日本三大美祭・春の高山祭 ~桜舞う小京都と迫力の祭屋台~
岐阜県高山市。
「飛騨の小京都」という呼び名もあり、その名の通り、江戸時代以来の伝統ある城下町の姿が保全された景観で知られています。
その高山市が誇る伝統行事に、毎年開催される、日本三大美祭の一つ、「高山祭(たかやままつり)」というものがあります。
4月14日~15日の「春の山王祭」と、10月9~10日の「秋の八幡祭」の2回に渡って開催され、16世紀後半から17世紀が起源とされる、歴史ある一大行事となっています。
今回は、「春の山王祭」についてまとめてみようと思います。
200年現役の迫力の祭屋台
日本海側の気候で、雪の多い高山市に春の訪れを告げる「春の高山祭」。
「山王祭」は、旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社の例祭となっています。
飛騨の領国大名金森氏の時代(1585年から1692年)が祭の起源とされています。
祭の主役とも言うべきこの屋台。1718年頃に登場したとされ、巧みな人形の動きが特徴の特徴のからくり奉納を3台が行います。
200年ほど前に造られた屋台も、何と修理を繰り返して現役で使用されているとの事。
高さ6m、重さ数トンにも達するこの屋台に、現在でも傾き等による狂いが生じていないというのは、驚きという以外にないでしょう。
御巡幸(祭行列)も見逃せない祭の顔
祭屋台以外に、御巡幸(祭行列)も見逃せません。
煌びやかな金色の神輿(みこし)、獅子舞、そして昔ながらの姿で続いていく大行列。
昔懐かしい風景が残る高山市内でのこの行列。
ちょっとしたタイムスリップ気分を味わえるかもしれません。
桜と伝統祭の贅沢な共演を楽しむ
そして、この「春の高山祭」の開催時期は、例年、丁度高山の桜が咲き誇る時期でもあります。小京都の呼び名に相応しい古都と桜。
あまりに情緒溢れるこの風景。祭の賑やかさと相まって、訪れる人たちの全てを魅了させます。
桜の「中橋」に屋台が立ち並ぶ光景は必見
鮮やかな朱色をした趣のある橋。その脇に咲き誇る桜。そして、そこに迫力の屋台が何台も集合する姿。
この「春の高山祭」において、最も美しいと言っても過言ではない光景となっています。
高山市の代名詞的存在の「古い町並み」
さらに、冒頭でもお伝えしたように、江戸時代以来の伝統ある城下町の姿が保全された、「古い町並み」が宮川の東側にあります。 ここには食事処、甘味処、土産屋など、様々なお店が立ち並んでいますが、ただ散策するだけでも面白いでしょう。
祭の時期に合わせて行くことができないとしても、この小京都と桜の織りなす景観は、特筆ものと言えます。
しかし、やはり春の高山祭は是非とも一度は味わっていただきたい、一大行事です。
非常に多くの観光客でごった返しますが、やはりそれに見合うだけの価値はあるというものです。
撮影日:2016年4月15日
リンク
■『高山市公式観光サイト/春の高山祭』
■『高山市公式観光サイト/高山祭』
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