首都圏外郭放水路 ~予約をする際の注意点と見学までの流れ~

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前回は首都圏外郭放水路の調圧水槽についてまとめました
が、今回はその見学をするにあたっての注意点と、実際の見学会での様子について簡単に紹介してみようかと思います。
放水路に興味がある方、見学会の予約の方法について知りたい方にとって少しでも役に立って頂ければ幸いです。
『首都圏外郭放水路』 ~浸水被害から守る大規模な地下神殿~

 

見学会の予約をする -受付開始の深夜0時頃が最も狙い目-

まず、首都圏外郭放水路を見学する為には、事前に予約をしておく必要があります
インターネットからだと、28日(4週間)前の00:00~1週間前まで電話だと28日(4週間)前の09:00から前日までが予約受付期間となっています。
当日の申込は受付けていません
しかし、この予約をとるのは思ったより困難です。

 

困難な要素① ~基本的に平日しか見学会は開催されない~

見学会は、基本的に平日の火曜日~金曜日までのみ実施となっており、土日祝日は行われません
ただし、不定期に休日の見学会も開催されるようですが、実施回数はあまりないようです。
(月曜日は団体のみの見学会となっている模様)
平日に休みをとることができなければ、そもそもまず見学会に参加することができない事となってしまいます。

 

困難な要素② ~各回の見学可能人数が少ない~

見学会は平日の10:00~11:00、13:00~14:00、15:00~16:00までの3回実施されます。
(夏休みシーズンのみ11:00~12:00までの回が追加されます)
しかし、それぞれ見学人数の上限が決まっており、それも以外と少なめとなっています。
10:00~11:00、13:00~14:00の回は25人(11:00~12:00までの回も25人)、15:00~16:00の回は50人となっており、1日たったの100人(または125人)しか見学会に参加することができない状況となっています。
このこともあり、予約の競争率はかなり高めとなっている状況にあります。
さらに、キャンセル待ちも行っておらず、もし自分が希望する日時の予約が満員となっている場合は、別の日に変更せざるを得なくなります。

 

困難な要素③ ~平日といえども見学会が実施されない場合がある~

放水路予約03
インターネットにて予約の申込をすると、画像のような空き状況ページが出てきます。
「残り○人」と表示されている箇所が、その日時の予約可能な残り人数、「満員」と表示されいる箇所は、その日時は定員に達している為に予約不可能である事を示しています。
「見学会はありません」の表示は、文字通りその日時の見学会は開催されないので、そもそも予約ができない状況。
平日の火曜日~金曜日限定と言えども、このように見学会が開催されない日時もありますので、そうなると予約の競争率は高まります。

 

このように予約が困難な要素が複数あり、なかなか思うように予約を確保することが厳しい状況にあります。
なかでも「困難な要素②」の参加人数の上限の少なさが、予約の困難さに拍車をかけています。
既述の通り、インターネットでの予約受付は28日前の深夜0時からスタートとなっていますが、これだけ困難な要素が存在すると、皆考えることは同じ。受付スタートと同時に予約を申し込もうとする人たちが集中します。
こうなると、サイトにアクセスが集中し、予約受付画面がなかなか表示されない事態が数分、或いは数十分に渡って続くなんて状況に陥る場合も出てきます。
ちなみに、私の場合だと受付画面が表示されるまで55分ほど掛かりました。
こんな事も起こり得ます。
放水路予約03

この画像は、実際に私が予約の申込をした時の様子をキャプチャしたもの。
なかなかサイトに接続できない状況が続く中、粘ること約55分。ようやく受付のページが表示されるようになりました。
この時点ではまだ残り人数にかなりの余裕がありました。
そして急いで申込フォームに必要事項を入力していき、そしてついに予約完了!

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「予約番号」が表示されていれば無事に予約は成立しています。
受付フォームで入力したメールアドレスにもちゃんと予約完了の通知メールが届いているかも確認しておきましょう。
あとは当日、悪天候によって見学会が中止にならないよう祈りつつ待つのみです。

 

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ちなみに、空き状況ページにて表示されていた残り人数ですが、15分後にはここまで残り枠が減少してしまいました。

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それから3分もしない内に13:00~14:00の見学会は満員となり、さらに10分後には10:00~11:00の見学会も満員に。
なかなか高い競争率です。
このことからも、予約をするなら受付開始(28日前)の深夜0時を狙うのが最も確保しやすい時間帯でしょう
夜遅くまで待機するのはやや大変なことかもしれませんが、明朝となると、何れかの時間が満員になる可能性が非常に高いです。
特に、夏休みシーズンとなると10:00~11:00の回が子供向けに変更となり、13:00~14:00の回は瞬時に満員になる可能性が高まります

 

15:00~16:00の見学会については人数が50人までとなっている為、こちらは比較的予約しやすい状況にあります。
ただし、龍Q館(2階展示室)での説明は省略され、1階ロビーで概要を説明後、地下に案内される形となります。
展示室は見学会の前か後に自分で見学する事となります。
こういう事もあってか、この時間のみあまり競争率は高くないような感じです。

 

電話での予約も受付けている事は上述していますが、平日の09:00から受付開始となっている為、まず15:00~16:00の見学会以外は電話での予約確保は難しいとみても良いでしょう。

 

さらに、夏休みシーズンは「子供向け」の説明会というものがあり、10:00~11:00の内容がそれに変更され、11:00~12:00の回が子供向けとして追加されます
しかし、この「子供向け」の場合は、比較的予約が取れやすい状況にあるようです
もしお子様と一緒に見てみたいという場合は、この夏休みシーズンの「子供向け」を狙ってみるのも良いかもしれません。

 

見学会の様子

 

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いよいよ見学会当日。
見学会場である「地底探検ミュージアム 龍Q館」2階へと向かいます。

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龍Q館は朝9時半より会館しています。
電車やバスで移動する場合、東武野田線(東武アーバンパークライン)「南桜井駅」まで移動し、同駅より春日部市コミュニティバス「春バス」にて龍Q館まで移動する事ができます。
遅れないように注意しましょう。

 

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龍Q館2階にて受付を済ませると、写真のような「見学会参加証」が手渡されます。
これを首から掛けていないと調圧水槽に行けなくなってしまいますので、注意しましょう
(ちなみに参加証のケース内はポストカードになっており、見学会終了後に持ち帰ることができます(ケースは回収されます))

 

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そして、いよいよ時間がくると説明会から始まります。
まず床面に設置された大型の航空(衛星?)写真を使用して、放水路周辺流域がどういった状況となっているのかの説明がされます。

 

次にビデオにて放水路建造に至るまでの経緯や、放水路の簡単な説明を鑑賞。

 

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次に壁面パネルを用いて放水路の構造や働き等の大まかな概略が説明されます。

 

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最後に放水路の模型を使って、どういった働きをするのか実際に水を流して説明されます。
写真では分かり難いと思いますが、模型に水が流し込まれ、排水機場(龍Q館)から排出されるまでの流れを見ることができます。

 

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そして場所を移動し、いよいよ地下の調圧水槽へと移動していきます。

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調圧水槽へは100段を超える階段を降りていかなくてはならないので、100段を自力で上り下りできない方、履物が不適切な方(ハイヒールやサンダルなど)はここを降りていくことができません。(移動前に1階ロビーにて確認があります)
また、階段を下りる際は写真撮影が禁止となりますので、注意。

 

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そして最大の目玉である調圧水槽内を10分程度見学します。
余すことなくじっくりと見ていきましょう。

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10分後、先ほど下りた階段を上り、龍Q館へ戻って解散となります。
これで見学会は終了です。

 

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終了後、バスで来た方は待ち時間が発生すると思われますので、その間に龍Q館周辺を散策してみるのも良いでしょう。

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建物1階部分の中央部には、調圧水槽に溜まった水を江戸川へ排水するためのポンプの一部を見ることができます。
1秒間に25mプール1杯分を吸い上げる能力があるとか。凄まじい能力です。

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吸い上げられた水は、龍Q館のすぐ隣にある江戸川へと流されていきます。

 

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施設入口付近には、放水路のトンネル工事の際に使用された泥水式シールドマシンと呼ばれる機械を模した大時計がありました。
現在は時計の針がなくなっており、使用されていないようですが。

 

 

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遠くから見ると普通の建物にしか見えないような排出機場ですが、地下では非常に壮大な構造と働きを持つ空間が広がっているという、まさに縁の下の力持ちといったような首都圏外郭放水路。
見学は思ったよりも難しい状況となっていますが、この壮大さは是非とも肌で感じてもらいたい所です。
しかも、見学料は無料です。

◆首都圏外郭放水路◆

・住所:〒344-0111 埼玉県春日部市上金崎720
・地下見学会:048-747-0281
・龍Q館:048-746-0748

・見学料:無料

・アクセス:
車の場合:
東北自動車道 岩槻ICから国道16号を野田方面に約30分(約17km)
常磐自動車道 柏ICから国道16号を野田方面に約40分(約20km)

電車・バスの場合:
東武野田線(東武アーバンパークライン)・南桜井駅にて下車
春日部市コミュニティバス「春バス」“庄和地区北ルート”「龍Q館」にて下車してすぐ
南桜井駅より片道100円
『春日部市/市バスコミュニティバス「春バス」』
時刻表、路線図については、リンク先の『庄和地区北ルート』を参照ください。

見学会の概要については、下記リンクよりご確認ください。
個人見学(1人~)
団体見学(1組26~50人)

インターネットでの受付:
注意事項に目を通していただき、下部の「~同意します」のリンクをクリック

 

電話での受付:
℡:048(747)0281
受付時間:
月~金曜日(祝日・年末年始を除く)
9:00 ~ 16:30
見学会の実施時間中等は、電話対応できないことがあります。

 

見学を前提とした施設ではない為、調圧水槽の見学は階段約100段を自力で歩行できる方のみ可能となります。
見学当日、悪天候によって見学が中止となった場合、別の日に振り替え実施することはありません。再度予約し直す必要があります。

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   リンク

『首都圏外郭放水路』
『見学会の概要』

『春日部市/市バスコミュニティバス「春バス」』

 

 

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