関口(せきぐち)駅 ~ローソンにしか見えない駅~
風変わりな駅・個性的な駅シリーズその1・『関口(せきぐち)駅』。
岐阜県の長良川鉄道越美南線の駅で、「ローソンにしか見えない駅」という事で有名になってしまっている駅です。
「ローソンにしか見えない」というより、まんまローソンです。
この関口駅、かつては開業当時(1952年)からの駅舎が使用されいて、駅舎内には喫茶店もあったそうです。
しかし、喫茶店の経営者が高齢の為に店を閉じてしまい、長良川鉄道が次の店舗業者を募集したところ、ローソンより声が掛かり、老朽化した駅舎を建て直して2013年に現在の「関口駅兼ローソン」なスタイルとなったようです。
■改修前の関口駅舎についてはWikipediaを参照
ローソンの中には駅の待合室のような休憩スペースも用意されているのも嬉しいところ。
列車が来るまでここで待っておくのも十分可能です。
建物側面には列車のデザインが設けられた一角があります。
ちなみにこのデザイン、長良川鉄道の初代車両であるらしい。
ちなみに、上記のような経緯があったものの、現在、この駅は無人駅扱いとなっております。
バスのような乗車システムを取る、地方の無人駅と同じスタイルです。
この駅で降りる時は、先頭車両の車掌に切符か整理券と運賃を渡して降り、この駅から乗る時は、後ろ側のドアから整理券を受け取って乗ります。
また、このローソンはあくまで“隣接しているだけ”であって、ホームと直接繋がっているわけではありません(入口も正面の一箇所しかない)。
歩道や駐車場から直接、駅ホームに上り下りする事が出来ます。そこは地方の無人駅と同じです。
何もコンビニ内に改札があるわけではありませんので、店内に入る必要は全くありません。
よって、このローソンの店員さんが切符の改札もしてくれる、というわけではありませんので、期待はしないように。
なので、ローソンの店員さんに切符を求めても、切符の販売まではされていない…のだと思う。
要は“無人駅に隣接しているコンビニ”というだけの事です。
ユニークな駅として有名ではあるものの、過度の期待は禁物です。
この駅の為だけに遠くからわざわざアクセスするのは、正直おススメしません。
とは言え、こうして“地方の一無人駅”を個性的に仕立て上げて話題にするのは、地方路線の衰退防止に繋がるような気がするので、非常に良い事だとは思います。
この駅に立ち寄ったついでにそのまま関市を散策していくのも良いかもしれませんし、この駅から郡上八幡などに行ってみるのも良いでしょう。
根道神社・シモネの池に向かうのも良いかもしれない。
ちなみに、2つ先の「関駅」もちょっといい感じの駅です。
この記事へのコメントはありません。