あなたの知らない沖縄がそこにある 絶海の浪漫孤島・大東島  ~1・大東島へ行こう!島の概要と旅の計画編~

 

沖縄の離島と言えば、『石垣島』や『竹富島』などが有名であり、行った事はなくとも名前はご存知の方も多いでしょう。
しかし、『大東島』となると…?
まず、その島がどこにあるのか、それ以前に今、初めて島の名前を知ったという方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
どこにある島?そこには何がある…??

そんな決して知名度は高いと言えない絶海の浪漫孤島『大東島』について簡単にではありますが、まとめていきます。

 

■大東島への旅シリーズ■

あなたの知らない沖縄がそこにある 絶海の浪漫孤島・大東島  ~1・大東島へ行こう!島の概要と旅の計画編~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day1・レンタサイクルで周遊する(前編)~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day1・レンタサイクルで周遊する(後編)~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day2・南大東島の文化と歴史に触れる周遊の旅~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day2・南から北へ!二つの大東島を楽しむ~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day3・北大東島の絶景と文化に触れる旅~
あなたの知らない沖縄へ 絶海の浪漫孤島・大東島への旅 ~Day3・北大東島の始まりの地と沖縄の果てへ/旅の完結~

 

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1.大東島って? ~島の概要

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大東島は、沖縄本島から360kmほど東に位置する海洋島。
南大東島と北大東島の2つの有人島があり、南大東島の方が面積が広くて人口が多い為、島の中心街となっています。

南大東島のさらに150kmほど南の方に沖大東島という離れ小島もありますが、こちらは無人島となっており、通常では到達できない島となっています。南大東島、北大東島、沖大東島の3島を合わせて「大東諸島」と言います

 

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地図で見ると分かる通り、沖縄本島からかなり東の方に離れた場所に位置しています。

島の規模は小さく、石垣島や宮古島といった有名な“八重山諸島”とはほとんど反対方向に位置している事もあって、見逃す方も多いのではないでしょうか。
台風情報などでちらっと耳にした事はあっても、どこにあるのかまでは把握していない方も多くいらっしゃるかもしれません。
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2.なぜそんなに知られていない? ~沖縄らしからぬ島の地形

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沖縄本島から遠く離れているのは石垣島なども同じ事ではありますが、ではなぜ大東島の方が知名度が劣っているのでしょうか?

島の規模が小さい事も理由に挙げられると思いますが、何よりもその地形によるものが大きいと私は考えます。

そもそも沖縄のイメージとは何でしょう?
多くの方は“綺麗な海”、“南国らしさ”といった、国内旅行でありながら“手軽な海外旅行チック”な楽しみを求めて行く事が多いでしょう。

では、大東島はどうなのか……?

まず、大東島には砂浜というものが存在しません
大東島はかつて一度も陸続きになった事のない島であり(これを海洋島と言います)、火山島にサンゴ礁の堆積物が積み重なって、隆起してできた島とされています。

一見すると平坦な島に見えるかもしれませんが、島の周囲を小高い岩石の山々がリング状に形成しており、海沿いは荒々しい岩々が取り囲む、沖縄らしからぬ地形となっているのです。

こういった事もあり、海のPRを大々的に行う事が出来ないのも、魅力の伝わり難さに拍車をかけているものと思われます。
白い砂浜がない、即ち、南国らしさを満喫する事が出来なさそうなイメージとなり、「この島に行っても何もなさそう」といったネガティブイメージが先行しているものと考えられます。

 

また、アクセスのしにくさも理由の一つに挙げられるでしょう。
本島から大東島に飛行機は飛んでいるものの、小さなプロペラ機が1日最大で2便(週4日は1便のみ)しか出ていない事もあり、なかなか予定が合わない方が多い事態となっています。

フェリーも出ているものの、こちらはさらに便数が少ない(周1~2便)状態であり、台風等の悪天候によって出航日がずれることも多々ある為、さらに不便さに拍車が掛かります。

島に訪れる事自体が困難である事も、島の人気が高まらない理由と考えられます。
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3.大東島の魅力は何か? ~アクセスのし難さを克服した先にある感動の光景

さて、ここまで説明すると、まるで大東島が不便なだけで何も魅力がない離れ小島と思われるかもしれません。
アクセスの困難さを克服してまで訪れた先に、何が待ち受けているのか?
大東島で私が実際に感動した島の魅力について、ここで簡単に取り上げてみましょう。

 

大東島の魅力1・大東ブルーの澄んだ青い海

 

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大東島には砂浜こそないものの、まるでプールのように非常に澄みきった青い海をいたる場所で楽しむ事が出来ます。
大東ブルーとも言われている水色の海。
是非その目で眺めてみて下さい。

 

大東島の魅力2・煌めく天の川

 

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沖縄本島から360kmも離れた絶海の孤島。
それ故に島の周囲に明るい場所が皆無である為、夜になるとプラネタリウムのように綺麗な星空を見上げることが出来ます。
肉眼ではっきりと見る事が出来る天の川には、誰もが息を呑む幻想的な光景。

私はこの天の川が見られただけでも、大東島に行った甲斐があったと、心から思ったものでした。
星空にここまで感動したのは、これが初めての事だったと思います。

 

大東島の魅力3・大自然に溶け込む遺跡のような廃墟

 

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北大東島には、かつて燐鉱石の採掘、貯蔵に使用していた施設があり、現在はまるで古代遺跡のように海沿いに佇む、映画やRPGの世界のような光景を見る事が出来ます。
夜になると、廃墟と天の川という夢の世界のような光景となります。
廃墟マニアにはたまらない場所である事でしょう。
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大東島の魅力4・島の規模からは想像もつかない壮大な鍾乳洞

 

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南大東島の北西部には、島の大きさからは想像もつかないような巨大な鍾乳洞もあります。
水のしたたり落ちる微かな音以外、何も聞こえない静寂さがあたりを包む中、大自然が造り上げた壮大な芸術が心に刻み込まれる神秘の世界を楽しめます。

 

 

YouTubeに大東島の主なスポットの紹介動画もアップしていますので、是非合わせてご覧ください。

 

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レジャーで来ようものなら楽しみ方は難しくなるものの、大自然の美しい光景を求めている方にとっては、非常に魅力的な島と言えるでしょう。

 

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そして、島ならではのグルメもまた良いもの。
中でも大東寿司は、遠く八丈島の島寿司から伝わった品であり、今や大東島を代表するグルメとして知られています。

沖縄そばとセットで楽しむことも出来ますので、是非味わっておきたいものです。
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4.大東島へ行くには? ~アクセス方法を考える

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ここからは、私が実際に南北大東島に行く手立てを考えた時の様子を元に、アクセス方法についてまとめていきます。

大東島にアクセスする方法は2つ。
沖縄・那覇空港から飛行機(RAC(琉球エアーコミューター)のみ運航)で移動するか、フェリー「だいとう」で移動するか。

フェリーの場合は片道1泊2日はかかるうえ、船の運航日が1週間に1~2便あるかどうかといったところであり、しかも台風などの悪天候の場合は出航日がずれることもある為、計画が立てにくいのがネック。
方や飛行機の場合だと、片道1時間程度といったところであり、南大東島には毎日運航している為、ここはやはり飛行機で移動するのが無難です。

 

問題は、南大東島と北大東島をどうやって移動するか?

南・北大東島間も飛行機での移動が可能ではありますが、時刻の割り振りがネックとなってきます。
JALの国内線時刻表を見ただけだと、いまいち分かりづらいところがあると思いますので、私なりに整理してみました。

那覇空港・南大東島、北大東島間を、ローテーションで三角形を描くように運航する、特殊なルートをとっている

那覇空港~南大東空港間は、上記時刻とは別に毎日この時刻の飛行機が運航されている

 

那覇空港から南大東島と北大東島には、毎日飛行機が飛んでいるものの南・北大東島間は片道ずつしか飛んでいません

日にちが合わない場合、どうしても南・北大東島間を渡ろうと思うと、一度那覇空港に戻ってからさらに移動するという、手間と費用がかさむ移動手段に頼らなくてはならなくなってしまいます。

こんな時に限って島間のフェリーは出航していない場合がほとんど…。

那覇空港⇒南大東島⇒北大東島⇒那覇空港、またはその逆ルートを効率よく移動しようとするなら、どうしても日程を、特殊な島間の三角移動に合うように組まなくてはなりません。

南大東島だけなら比較的気軽に行く事が出来そうですが、どうせ行くなら北大東島も一緒に楽しみたい。

そこで、私の場合、月曜日~水曜日の3日間の時間を確保し、月曜日に那覇空港から南大東島に移動し、そこで1泊。火曜日に南大東島から北大東島に移動してさらに1泊し、水曜日に那覇空港に戻る、という日程を組んで移動する事にしました。

 

那覇~北大東島間は、週4日間しか直通便がありませんが、南大東島を経由する事でアクセスが可能となります。また、この場合、南大東島から北大東島への運賃は特例で免除されます。逆パターンも同様

 

宿泊施設は、南大東島では唯一のホテルである『ホテルよしざと』を利用。
北大東島では、『ハマユウ荘』が本命でしたが、空き室がなかった為、『民宿 二六荘』を利用する事にしました。
民宿を利用するのは、今回20数年振りくらいでしょうか。
色々な意味でドキドキしたものでした。

島の規模的に、宿泊施設が限られている為、空き室がなかったら大変な事になります。
可能であればキャンプする手段もありでしょうか。

 

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そして、島内での移動手段についてですが、島ではレンタカーやレンタサイクルを利用する事も可能
レンタサイクルについては、事前予約は特になしで利用する事が出来そうだと(勝手に)考え、当日、借りる手立てを考える事に。

 

こうして、南北大東島を巡る旅の準備が整いました。
後は、いよいよ実践に移すのみです。

ちなみに今回、飛行機と宿泊先の手配以外、ほとんどノープランという、無謀だか能天気だかな勢いのみで大東島への旅を試みました。
しかし、時間も余裕があった為、最終的にはうまく楽しむ事が出来たと思います。

 

次回は、実際の南大東島での周遊の様子についてまとめていきます。

 

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リンク

 

『南大東島ホームページ』
『南大東村観光協会』

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