列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅 ~3.洞爺湖、長万部を巡る旅・7月に寒さに震える(1日目)~
列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅・第3弾。
前回は北海道・新千歳空港までの移動、一筆書き乗車券の購入、そして室蘭・地球岬までの行程についてまとめましたが、今回はその続きです。
洞爺湖(とうやこ)、そして宿泊所の長万部(おしゃまんべ)を目指し、移動を続けます。
■北海道道央西部周遊の旅シリーズ■
・『列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅 ~1.旅の計画~』
・『列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅 ~2.一筆書き乗車券購入と地球岬を巡る旅(1日目)~』
・『列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅 ~3.洞爺湖、長万部を巡る旅・7月に寒さに震える(1日目)~』
・『列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅 ~4.神威岬・余市・小樽・札幌を巡る旅(2日目)~』
・『列車とバスで行く北海道道央西部周遊の旅 ~5.究極のローカル駅・新十津川駅へ+α(3日目)~』
【目次】
1.洞爺駅までの移動
2.洞爺湖へ ~おもちゃのような遊覧船に揺られて~
3.中の島散策
4.洞爺駅前にて ~野郎一人に似つかわしくないディナーをとる~
5.長万部での宿泊 ~古き良き大浴場、7月に寒さに震える~
1.洞爺駅までの移動
母恋駅(ぼこいえき)より移動を再開します。
これまたなかなか良い雰囲気を醸し出している無人駅です。
「ひさしぶりに母に連絡しよう。そう思った母恋駅です。」というキャッチコピーで青春18きっぷのポスターにもなっています。
待合室もかなり良い感じだったはずなんだ。
室蘭に寄る機会があり、かつ興味があれば、是非この母恋駅にも寄ってみてください。
ここから列車に乗る、という気分だけでも十分面白い…はず。
およそ10分後に東室蘭駅に到着。
ここで特急スーパー北斗函館行きに乗り換え、洞爺駅まで移動をします。
スーパー北斗の東室蘭駅出発時間は、13:40。
駅周辺を散策するには微妙な待ち時間だ。
ひとまずここは一旦駅改札を出て、洞爺駅までの自由席特急券を購入する事にします。
昼食をどうしようか考えていると、売店で何となく目にとまった「室蘭やきとり弁当」が気になってしまったので、これを買う事にします。
また、待ち時間もまだ20分以上あったので、ホームの待合室で食べておく事にします。
思った以上にガッツリ、ボリューミーな内容です。
やきとりだけでなく、焼肉まである。
ただ、そこまでお腹が空いていたわけでもなく、この量の弁当は少し辛かったな…。
完食しましたけど。
いい感じに時間を消費出来たところで、13:40発の特急スーパー北斗が到着。
これに乗り込み、洞爺駅へと移動します。
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2.洞爺湖へ ~おもちゃのような遊覧船に揺られて~
ここで洞爺湖温泉行きのバスに乗り換えます。
バスの発車時間は14:20。
しかし、特急が停車する駅の割には、洞爺駅前はけっこう寂れた感じが…。
後で長万部行き列車の、長い待ち時間を過ごさないといけない事になりますが、ここで満足に時間が潰せるのか??
そんな事を思いながら、とりあえずバスに乗って洞爺湖へと向かいます。
洞爺湖の遊覧船乗り場は、このバスターミナルから北へ徒歩3~4分ほどの場所にあります。
綺麗な円形の湖と、そのほぼ中央部につくられた中の島。
大自然の神秘を目の当たりにさせられるような洞爺湖。
中の島へは「駅前桟橋1」から発着する遊覧船で移動しますが…桟橋前には物凄い人だかりが。
これ、もしかして相当混んでるのか?
と思ったら、どうやら団体さんが乗船を待っている様子でした。
15時の出航に何とか乗れないかとチケット売り場を見てみたら、一般の乗船、受付は問題なく出来ていましたので、ここで乗船券を購入します。
しかし、遊園地で見かけるような、おもちゃのような外観の遊覧船だ。
しかし、私は船で移動する時は大概はデッキで過ごすようにしています。
外の景色を存分に味わいたいというのもありますが、何よりも船酔いしにくくなるのが良い。
船の周りには、ウミネコが多数飛び交います。
ここだけ見てたら、まるで海に来ているような感覚に陥る。
(実際、海は近いですが)
中の島まではおよそ25分。
遊覧船についてくるウミネコたちと、湖の景色を眺めながら進んでいきます。
と言っても、今回は極一部にしか立ち寄れませんでしたが。
3.中の島散策
中の島に上陸します。
相当な人数が遊覧船に乗っていたはずでしたが、降りたのは私を含めて5、6人程度。
ここで次の遊覧船が来る30分後まで、ここで散策などして過ごす事になります。
といっても、30分程度では桟橋近辺を観察して回るくらいしか出来ませんでしたが。 どんよりとした曇り空ではありましたが、これはこれで味があって良い。薄暗さが逆にちょっとした不気味さと神聖さを両立させているような感じで、ある意味で心地良い雰囲気。
ただし、この白鳥は野生です。「近ずきすぎないでください 危険」という立札もあります。
何にせよ、従っておく方が良いではあります。
でも、岸辺をチョコチョコ歩くのは見ていて可愛らしいものですがね。
島には博物館や売店もありますが、あまり時間もなかったので、今回はスルーしました。
次来る機会があれば、もっとゆっくりと見て回りたい。
島内ももっと色々散策できないだろうか。
そうこう考えている内に遊覧船が到着しましたので、これに乗り込み、駅前桟橋へと戻ります。
湖上から見ると、洞爺湖温泉、思った以上に立派な町並みしているんだな。
4.洞爺駅前にて ~野郎一人に似つかわしくないディナーをとる~
おもちゃのような遊覧船で行く、洞爺湖周遊はこれで完了。
本当ならゆっくり温泉にでも浸かっていきたかった所なんですが、18:00発の洞爺湖温泉バスセンター発のバスに乗り、洞爺駅に向けて移動します。
でも今思えば、遊覧船を降りてから小一時間は空き時間があったから、その間に入れたか…。
次回の楽しみが出来たと思えば良いか。
次来る機会があるか分からないけど…。
18:21、洞爺駅前に到着。
ここで長万部(おしゃまんべ)行きの普通列車を待ちます。
…が、次の列車は19:38発。
1時間以上の待ち時間が発生してしまいました。
かといって、洞爺湖温泉で次のバスを待とうとすると、洞爺湖駅前に着くのが19:48になってしまい、これでは列車に間に合わない…。
接続が悪いな…。
と愚痴っても仕方ないので、適当に時間を潰す事を考えます。
ただ、夕食時なので、何とか近くに食事が出来そうな店がないか探してみたところ…。
駅のちょうど目の前に『Bistrante&Bento KOTTA (コッタ)』という洒落た感じのレストラン(?)があったので、そこで夕食をとる事にします。
注文したのは「煮込みハンバーグ」。
これまた洒落た盛り付けになっています。夏野菜たっぷり。
野郎一人で来る所じゃないな。
とはいえ、十分に堪能できましたが。
ちなみに、『Bento』と店名にあるように、お弁当を注文する事も出来ます。
あまり時間がないという方は、弁当を購入して、移動中、移動先で食べるのも良いでしょう。
■『Bistrante&Bento KOTTA (コッタ)』
良い具合に時間を消費できたところで、いよいよ1日目の旅の最終目的地、長万部へ向けて移動を開始します。
5.長万部での宿泊 ~古き良き大浴場、7月に寒さに震える~
洞爺駅を出発してから43分が経過しようとする頃、ついに長万部駅(おしゃまんべえき)に到着します。
まるで深夜に辿り着いたかのような暗さと静けさ。
ここは素直に宿まで真っすぐ移動する事にします。
駅の北側に歩道橋があるので、これを渡り、線路の反対側へと移動します。
ちょうど渡っている最中に、函館本線を走る列車が駅に到着しようとしていました。
暗闇に浮かぶ駅ホームとそこに向かう列車。
この光景、案外悪くない。
駅から歩いて10分が経とうかという頃、ついに『長万部温泉ホテル』に到着。
結構古びたホテルですが、この古さがむしろ良い感じ。
しかし、ホテルというよりも、民宿といった感じです。
何だろう、この「今日は田舎のおばぁちゃん家でお泊り」みたいな雰囲気は。
古さと適度な汚れ具合が、そんな懐かしい雰囲気にさせてくれるような…。
ここまでくると、これはこれでむしろアリかもしれないな。
“古き良き”大浴場。
この雰囲気、なかなか良い。
そして、この日はそのまま就寝しようとしましたが…。
ちょっと経ってから、あまりの室内の冷え込みに、体が震えるほどでした。
寝冷えか?
そういえば、昼前の室蘭で13℃だったな。
今、もしかして気温一桁台なのでは…??
毛布にくるまって眠る事に。
7月になって寒さに震えるなんて、人生初だ。
ある意味、貴重な体験…か??
翌朝、風邪をひかないと良いが。
そんなこんなで1日目の夜はふけていきます。
こうして1日目は無事、予定通りにルートを進めていく事に成功しました。
朝一番の新千歳空港までの移動以外は、それほど無茶なプランでもなく、割と余裕を持って移動が出来ています。
予定通りに進んでいくのは、非常に達成感を味わえて良い。
リンク
■『道南バス株式会社/室蘭市内路線バス時刻表』
■『道南バス株式会社』
■『Bistrante&Bento KOTTA (コッタ)』
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