日本最南端の有人島・波照間島(ヤギの島)への旅

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沖縄県、『波照間島(はてるまじま)』。
八重山諸島にある離島の一つで、民間人が通常訪れる事の出来る、日本最南端の島として知られています。
ちなみに、「波照間」という名の由来は、“果てのうるま”から来ているとされています。
(うるまとは珊瑚礁または琉球の意味があります)

ちなみに、本当の日本最南端は、東京都小笠原村の『沖の鳥島』ですが、こちらは非常に小さな無人の孤島であり、かつ、船等の定期便も出ていませんので、一般人が訪れるには極めて困難な島となっています。

 

有人島日本最南端の地を踏みしめる

 

 

石垣島から高速船で1時間ほどの距離に、この日本最南端の有人島は位置しています。
島内には波照間空港もありますが、現在は民間機の定期便はない状況にありますので、船でのみアクセスが可能な島となっています。

しかし、2018年以降、石垣⇔波照間において就航の見通しがあるとの情報もあるようです

『沖縄タイムス+プラス/第一航空、粟国便の来年7月再開意向を打診』

 

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島の南東部には、『日本最南端之碑』が建てられており、遠い最果ての地まで来たという実感が湧いてくると共に、心も高揚してくる事でしょう。

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この碑から見る雄大な海もまた格別な気分にさせてくれます。

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「最南端之碑」のすぐ隣には、『日本最南端平和の碑』、『波照間の碑』という2つの碑もあります。

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波照間の碑に使われている石は、沖縄の祖国復帰に際して、全国の青年が各地の石を持ち寄り、ここに建てたもの。
南の果てに見る平和のシンボルとも言うべき碑です。

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この波照間の碑へと続く石垣の通路もまた面白い。

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日本最南端の証明書も忘れずに

 

そして、忘れてはならないのが、日本最南端の到達証明書
本州四端や、本土四極等と同様、ここでも到達証明書が数種類ありますので、証明書コレクターの方は、チェックをしておきましょう。

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石垣島離島ターミナルの運航会社や、波照間島の港ターミナルの売店等で購入が可能です。
他にもいくつか種類があるようですが、入手できるものはしておいた方が良いでしょう。

 関連記事

『目指せ完全制覇!本州四端への旅』
『本土の最果てへ… 本土四極への旅』

 

 

ヤギたちが至る所にいる『ヤギの島』としも知られる島

 

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そしてこの波照間島、島内のいたる場所でヤギたちの姿を見ることが出来ます。

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人に飼われているヤギ、野生のヤギに分かれており、『ヤギの島』という異名でも知られています。

このヤギたち、実は食用となっており、結婚や入学、卒業などの祝い事の際に、刺し身やヤギ汁として振る舞われるようになっています。

ちなみに、ヤギ肉は特有の臭みやクセがありますので、万人ウケする肉とは言い難いものです。
興味がある方は、島内の居酒屋でも食べる事が出来るようですので、トライしてみてはいかがでしょうか。

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島内を周遊していると、波音と共に聞こえてくるヤギの鳴き声。
信号もなければコンビニもない果ての島ではありますが、こののどかな島は、都会の喧騒に疲れた旅行者の心を優しく癒してくれる事でしょう。

自然と動物が織り成す島の声に、是非とも耳をすませてみてください。

 

 

波照間島への旅レポート

 

記事前半でも述べた通り、現時点において、この波照間島へのアクセスは、石垣島より船で訪れるしかありません。

私の場合、夏季休暇(盆休み)を利用して本島の実家に帰省した際、その帰り際にこの波照間島へと訪れましたが、沖縄本島⇒石垣島⇒波照間島⇒石垣島⇒沖縄本島⇒愛知、という移動を日帰りでこなすという、今思えばかなり忙しない段取りを組んだものでした。

1.朝一番の飛行機で那覇空港から石垣空港へ移動し、そこからバスで石垣島離島ターミナルへ移動。
2.離島ターミナルから高速船で1時間かけて波照間島へ移動し、波照間島をレンタサイクルで周遊。
3.周遊後、波照間島から石垣島離島ターミナルへと戻り、バスで石垣島空港へと移動。
4.石垣空港から那覇空港、さらに那覇空港から中部国際空港へと飛行機を乗り継いで移動。

これを日帰りで済ませました。ちょっと無茶だったか。
おかげで肝心の波照間島周遊は1時間強ほどと、かなり限定的なものとなってしまいました。

しかし、この日の波照間島来訪の真の目的は、「日本最南端之碑」まで到達する事。
これに尽きましたので、それを達成すべく移動をこなしました。

 

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移動日当日。
07:20那覇空港発という、早朝便にて石垣島へと飛び立ちます。
翌日から仕事だというのに、我ながら本当に凄い段取りを組んだものだ。

 

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約1時間で石垣空港に到着。

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この時、石垣島は土砂降りの雨。しかし、ここまで来た以上は後には引けない。

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とにかくバスに乗って石垣島離島ターミナルへと向かいます。

 

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空港からバスで35分程で離島ターミナルへ到着。
この時点で何とか雲が引き、晴れ間を見せるようにまで回復してきました。運がまわってきたか。

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ターミナル内にある船の運航会社「安栄観光」にて波照間島行きの船の乗船券を購入します。

ちなみに、「安栄観光」は、インターネットで事前の乗船予約をする事が出来ますので、夏季などの旅行客が増えるシーズンに利用する場合は、このインターネットの予約をしておくのが良いでしょう。
料金は、当日ターミナル窓口にて支払います。

『安栄観光』

 

波照間島までの船代は、往復で一人¥5,870
思ったよりかさみますが、高速船で片道1時間も掛かる事を考えると、こんなもんでしょうか。

ちなみに、この安栄観光の窓口でも、日本最南端の到達証明書を購入する事が可能。興味ある方は、一緒に購入を検討してみましょう。

 

 

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ちなみに、この石垣島離島ターミナルには、石垣市が生んだボクシング元世界チャンピオン具志堅用高の銅像もあります。
興味があれば、一緒に記念撮影してみてはいかがでしょうか。

 

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そして、波照間島行きの船に乗り込み、出航します。

 

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さすがは高速船なだけあって、船なのにかなりのスピードで海上を突き進んでいきます。

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スクリューからかき出される波しぶきがダイナミックです。

ただ、1時間も高速船に揺られますので、船酔いが心配な方は、酔い止めを準備しておく事をお勧めします。
波照間島までの海は意外と荒れやすいので、大きな揺れが発生しやすい傾向にあります
せっかくの波照間島も、船酔いにやられては、満足に楽しむ事が出来なくなってしまいます。
特に船首側の席に座る場合は、要注意です。

ちなみに、海上が荒れやすい事もあって、波照間島行きの船は欠航率も意外と高めですので、注意しましょう。

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途中の海の風景もまた、沖縄の離島間の船旅ならではのもの。
非常に綺麗な光景が続きますので、是非移動中は船の外を流れる海原を見てみましょう。

 

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そして1時間後、いよいよ波照間島に到着。

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波照間島は、思った以上に広く、徒歩で周るには時間が掛かりますので、ここはレンタサイクル等を利用するのが良いでしょう。
レンタカーやレンタルバイクもありますので、好きなものを選びましょう。

桟橋を降りると、案内板を持った業者の方々が立っていますので、利用したい方に声を掛けると、店の前まで送ってもらえます。

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私はレンタサイクルを利用する事に。
この波照間島、小さな島といえども、小高い坂道が意外と多いですので、電動アシスト機能付きの自転車を借りるのが良いでしょう。
ゆっくりと周りたいなら、普通の自転車でも十分ではありますが。

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ちなみにこのレンタサイクル屋、どうやら一人で営業しているらしく、波照間着の船の時間が近づくと、船着場の前まで行ってしまいます。
その間はレンタル手続きが出来なくなってしまいますので、注意しましょう。

返却なら受付ノートに丸印を付けておけば良い模様。

 

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しかし、沖縄の離島というのは、本島に独特な光景をしていて面白いもの。
ただ集落の周りを走っているだけでも、楽しいものです。

とはいえ、私の場合はそんなに時間がなかった為、急ぎ目で「日本最南端之碑」がある場所まで走っていきます。

 

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そして戻り際、まだ微妙に時間があった為、途中で通り掛かった『パーラーみんぴか』に寄り、かき氷を注文してみる事に。

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注文したのは、「黒みつスペシャル」というもの。
これでもか!と盛られた氷に、きな粉と黒蜜がふんだんに使われたかき氷です。
美味しいですが、非常に食べ辛い……。
これをこぼさずに綺麗に食べるなんて無理だ。

 

 

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しかし、やはりというか、1時間そこらでこの波照間島を周り尽くすには、時間が足りませんでした。
とりあえず、本当の目的である「日本最南端之碑」をこの目で見る事は達成する事が出来ましたが、それ以外はほとんど素通り状態で終わってしまったのが惜しいところ。

特に“ハテルマブルー”という言葉で称され、八重山有数の美しい海と評されるニシ浜や、高那崎を素通りしてしまったのが心残り。

「いつか絶対に再訪する!」
そう心に決めて、急いでこの波照間島を後にしました。

 

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そして、この波照間島では、南十字星が見える日本の数少ない場所としても有名です。
見える時期は12月~6月に掛けて。
次は是非この時期を狙って再訪したいものです。

その時は晴れている事を祈って……。

 

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  リンク

『ぱいぬ島ストーリー/波照間島』
『竹富町波照間島星空観測タワー』

『安栄観光』

 

 

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