浄土ヶ浜 ~三陸海岸を代表する極楽浄土のような景勝地~
岩手県宮古市の代表的な景勝地、浄土ヶ浜(じょうどがはま)。
三陸復興国立公園・三陸ジオパークの中心に位置した海岸で、国の名勝にも指定されています。
海岸のすぐ向こう側には、白く尖った岩塊が林立しており、独特の入り江を形成しています。
これらの岩塊は、約5200万年前の流紋岩と呼ばれる火山岩から形成されており、二酸化ケイ素を多く含むため白い色をしているそうです。
「浄土ヶ浜」のという名称は、天和年間(江戸時代の1681〜1684)に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖が、「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆した事に由来するとされています。
流紋岩の上部には岩手県の県木であるナンブアカマツをはじめとした木々も群生しており、この緑と岩肌の白、海と空の青さが絶妙にマッチした日本庭園のごとき壮麗な光景が広がります。
「とどヶ崎」に行った時はたまに雨が降る曇り空だったというのに、ここに来た頃(16:00前)には半分ほど晴れて太陽も覗かせていました。
朝からずっとこうだったら良かったのに、とも思いはしましたが、晴れてくれて本当に良かった。
ここはやはり晴れた時でないとその壮麗な景観が半減してしまうだろう。
海岸は砂浜というより、無数の小さな石ころが敷き詰められたようになっており、まるで河岸のようでもあります。
ウミネコ(?)の姿も多数見ることができ、餌付けもできるようです。
この浄土ヶ浜には、かつて宮沢賢治も訪れており、「うるはしの海のビロード昆布らは寂光のはまに敷かれひかりぬ」という歌を詠んでいます。
この浄土ヶ浜には宮古駅前からバスで訪れる事ができ、この海岸の目の前のバス停まで移動する事ができます。
しかし、私がここに訪れた時間では、浄土ヶ浜の景色を楽しんだ後だとこのバス停から発車する最終のバスには間に合わない為、浄土ヶ浜ビジターセンターという場所まで移動する事に。
海岸沿いには浄土ヶ浜ビジターセンターへと続く遊歩道が伸びています。
一つ目のトンネルを抜けると小さな入り江があり、そこから「青の洞窟」と呼ばれるスポットまで行けるボートに乗ることができるようです。
私は時間もなかったため乗る事はできませんでしたが、興味がある方は試されみるのも良いでしょう。
※ただし、こちらは営業期間が3月~11月までとなっているようです。
このボート乗り場の向かいには展望台のある小高い山があります。
ちょっとした山道を上って展望台へ。
今日は「とどヶ崎」といいよく山道を歩くな。
大した高さはないので、それほど大変な道ではありません。
展望台に到着。
もう少し浄土ヶ浜がきっちりと見える場所であれば…。
しかし、ここからの景色も悪くはありません。
それにしても、映画やマンガに出てきそうな捻じれっぷりをした枯れ木だ。
展望台を下り、さらに遊歩道を進んでいきます。
二つ目のトンネルを抜けると、浄土ヶ浜の周辺を周遊する遊覧船乗り場前に出ます。
船は15:30の便が最終ですので、残念ながらこの遊覧船にも乗る事はできず。
また宮古市に来る機会があれば、次はこの是非ともこの遊覧船に乗ってみたいものだ。
ここまで来るとビジターセンターまでは近いです。
遊歩道口がビジターセンター1階となっており、駐車場やバス乗り場のある階は3階となっています。
このビジターセンターでは浄土ヶ浜の案内や三陸海岸の資料なども展示されています。
時間と興味がある方はここに立ち寄ってみるのも良いでしょう。
入館料無料です。
入館料:無料
開館時間:4月~10月 = 8:00~18:00 / 11月~3月 = 9:00~17:00
休館日:年末年始
浄土ヶ浜へのアクセス
バスの場合:
宮古駅前の3番乗り場より浄土ヶ浜行きのバスが出ています。
「奥浄土ヶ浜」行きのバスに乗り、終点まで移動します。
すると浄土ヶ浜海岸の目の前で下りる事ができて便利です。
「宮古病院」行きのバスでも移動は可能ですが、こちらは「奥浄土ヶ浜」を通りませんので、「浄土ヶ浜ビジターセンター」で下りるようにしましょう。
運賃は「奥浄土ヶ浜」まで¥220、「浄土ヶ浜ビジターセンター」まで¥180です。
車の場合:
JR宮古駅から車で10分、第1~2駐車場から徒歩10~15分ほど、また、東北自動車道盛岡南ICからですと車で120分、第1~2駐車場から徒歩10~15分となります。
リンク
■『宮古市/浄土ヶ浜』
■『みやこ浄土ヶ浜遊覧船』
■『三陸復興国立公園 浄土ヶ浜ビジターセンター』
■『浄土ヶ浜マリンハウス』
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