然別湖コタン ~氷上露天風呂他、全国唯一の体験を楽しむ~
前回は「アイスカフェ/アイスバー」についてまとめましたが、今回はこの然別湖コタンについてもう少し詳細をまとめてみようと思います。
■『然別湖コタン『アイスバー』 ~厳冬の然別湖に現れる幻のバー~』
然別湖コタンとは
然別湖コタンの歴史は36年と意外と長く、閑散としていた真冬の然別湖に、地元の若者たちが、毎年たゆまぬ努力と挑戦を続けて進化し続けてきました。“イグルー(氷の館)”の数々は、数万個もの降り積もった雪を固めてできた、氷のブロックを積み上げて建てたもの。
その姿は、毎年少しずつ変化をしており、一度として同じ顔を見せる事がありません。
また、雪のブロックだけでなく、凍った湖から、天然氷をブロック状に切り出して使われている箇所もあり、その幻想性をさらに高める役割を果たしています。
まるで作り物かのような透き通ったこの氷。
然別湖は、水温の低い貧栄養湖だからこその澄んだ水を蓄えており、2013年に実施した独自調査によると、その透明度は、現時点において国内最高であるとの事。
アイスバーだけでなく、このイグルーで実際に宿泊もできる「アイスロッジ」というものまであります。
料金は、2~6名利用時の場合だと、¥11,150。1人のみの利用だと、少し割増しとなる¥15,150。
興味のある方は、宿泊体験もされてみてはどうでしょうか。
ただし、いくら風が遮断されるとはいえ、イグルー内でただジッとしているのは、非常に寒いものです。
防寒対策は万全にしましょう。
一応、極寒地用のシュラフ(寝袋)の貸し出しはしてくれるようですが。
然別湖コタンからちょっと奥の方に行くと、真っ白な平地となった然別湖の風景を見渡すことができます。
これが夏季になると、全て水に変わると思うと、不思議な感覚になってくるものです。
風も思ったよりあり、風紋が雪原に現れます。
きちんとした装備でないと、雪に足を取られたりしますので、遠出はしないように。
ここでしか味わえない貴重な体験「氷上露天風呂」
そして、アイスバーと並ぶであろう、この然別湖コタンならではの体験。
それは、やはり何といっても「氷上露天風呂」。
氷上に露天風呂を設置するとは、あまりにも大胆な発想。
氷の建物内で風呂に浸かるという不思議な体験ができるのは、まさにこの然別湖コタンだからこそできる芸当。
日本のどこを探しても、いや、もしかしたら世界中でも他にないかもしれない、非常に貴重な体験をする事ができるでしょう。
しかも無料です。
ちなみに、入浴可能な時間は06:30~22:00となっており、18:00~20:00は男性専用、20:00~22:00は女性専用となっております。(後は混浴)
温泉成分表もしっかりと貼りだされています。
そして、注意事項がいくつかあります。
一応仕切りはあるものの、気休め程度の存在となっています。
ですので、最低限タオルは体に巻き付けて入るようにしましょう。露出に抵抗のない方はそのままでも良いかもしれませんが。
ちなみに、水着での入浴も可能です。
内部は、非常に寒くなっているのは勿論、足元が濡れている場合も多いので、非常に冷たいです。
しかし、土足で脱衣所へは入れませんので、注意しましょう。
また、タオル等は一切用意されていません。ちゃんと持参しましょう。 脱衣所内には一応仕切りのある箇所もありますので、女性の方はそこで着替えると良いでしょう。
この脱衣時が非常に寒い、地獄の時間となりますが、風呂に入ると天国が待っています。
しっかりと温まれば、服を着るまでは何とか持ちこたえる事ができるでしょう。
アイスチャペルと星屑の空が織りなす夢の世界
夜になると、この然別湖コタンもまた少し違う様子を見せます。
奥側の方には「アイスチャペル」という、文字通り氷のチャペルが建てられていますが、夜間はキャンドルに火が灯され、寒さの中に温かさを見る事ができるような、夢のような光景が広がります。
ちなみにこのアイスチャペルで、実際に式を挙げる事も可能です。
そして、この山の中の大自然がもたらす、もう一つの素晴らしい光景。
それは星空。
都会ではまず目にする事ができない、まさに“星屑”が頭上いっぱいに散りばめられています。
「星に手が届きそう」という言葉も分かるような気がしてくるでしょう。
厳冬の凍てつく寒さだからこそ成せる、わずか3ヵ月間未満という束の間の期間のみに出現する幻の村、然別湖コタン。
今年(2017年)はもう終わりが近いですが、次の冬にでも訪れる予定を立てるのも良いでしょう。
ここでしか味わう事ができない、貴重な体験をする事ができ、この為だけに訪れる価値が十分にあります。
これからも、どんどん発展を続けていってほしい場所です。
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