北浜駅 ~オホーツク海に近い絶好のロケーション駅~
オホーツク海に一番近い駅「北浜駅」。
北海道網走市の釧網(せんもう)本線の駅の一つで、その言葉の通り、駅のすぐ目の前にはオホーツク海の雄大な海原が広がります。
この日はすっきりと晴れ渡って知床(しれとこ)半島の知床連山もよく見え、オホーツク海には流氷も広がっており、さらに西日が差し込む光景と相まって、あまりの素晴らしさにただ目を奪われるばかりでした。
ホームのすぐ隣には展望台が設置されており、ここからオホーツク海や網走の街並みや能取岬、知床半島の景色を楽しむことができます。
冷たい冬の景色であるはずなのに、スッと心が安らぐような不思議な光景。
駅舎は小さめで質素な造りではありますが、趣があって非常に良い感じです。
待合室内には名刺や旅の足跡的な感想が綴られた紙が所狭しと四方八方に貼り付けられています。
天井にまでビッシリと。
今では無人駅となっていますが、この駅舎を利用した軽食&喫茶の駅レストラン「停車場」が営まれています。
次の列車が来るまでの待ち時間に利用するばかりでなく、駅のすぐ前を国道244号線が通っている為、ドライブイン的な利用をすることも可能です。
古い列車の座席周辺を再現したかのような、実に洒落た雰囲気を出しています。
列車やオホーツク海の景色を窓から眺めながら食事や休憩をとることができ、至福のひと時が味わえます。
写真は「ホタテカレー」。
お刺身に使われるような大ぶりのホタテが5個も入っており、ホタテの風味とややピリッとスパイスの効いたカレーが相まって、なかなか美味しいです。
一見すると小さな無人駅の一つに思われますが、こうしたロケーションの良さもあって、観光客が多く立ち寄るスポットでもあります。
電車好きな方にもたまらない駅の一つとなっていることでしょう。
ただし、列車で移動する場合、ダイヤに注意しておく必要があります。
写真の通り、大体2時間に1本程度しか運行されていない為、一つ逃すと次は2時間以上待つという事になってしまいます。
一応、すぐ隣の国道244号線に網走、知床斜里方面の路線バスもあるので、場合によってはこれを利用してみる手もありますが、こちらもまた運行状況は少ないです。
また、バスは土、日、祝日ダイヤとなると運休となる便もあるため、そうなってしまうと結局は2時間待って列車に乗った方が良い、という場合も出てきてしまいます。
これで「停車場」が臨時閉店となっている場合、目も当てられません。
予め、駅やバスのダイヤを調べておいておくと良いでしょう。
■路線バス時刻表 ※PDFファイル ←バスの時刻表はこちらを参照してみてください。
■北浜駅 時刻表
駅から東の方にちょっと歩くと、「セイコーマート」というコンビニがあり、そのすぐ隣にある踏み切りから海辺に出ることができます。
冬であれば、ここから流氷を間近で見ることも可能。
あまりに雄大です。
日没から夜になると、また一味違った光景を目にする事ができます。
網走市に行く機会があれば、季節を問わず寄ってみたい駅です。
リンク
■『軽食&喫茶 停車場』
■『網走バス株式会社』
■『網走バス路線図』
■『網走バス 小清水・斜里線』時刻表 ※PDFファイル
■『えきから時刻表 北浜駅』
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