列車と路線バスで行く四国太平洋沿岸横断の旅 #2・1日目、高知市~足摺岬への道中

 

四国太平洋沿岸横断の旅”第2弾。
前回は旅の計画についてまとめましたが、今回は実際の旅の道中1日目についてまとめたいと思います。

 

高知市まで飛行機で移動する

 

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最初は高知市まで高速バスか鉄道の陸路で行こうかとも考えはしましたが、さすがに4日間では時間が足りないので、行きのみ飛行機を利用する事に。
県営名古屋空港(小牧空港)から、FDA(フジドリームエアラインズ)で高知竜馬空港へ。

FDAは中部地方を中心とする地域航空会社。
名古屋空港~各地域の発着便が多数を占めていますが、何故か拠点は静岡空港だったりします。

早朝の07:15発の便にて出発。
この日の小牧は雨となっていましたが、高知は晴れているだろうか?

天気予報では、高知県は曇り後晴れの予報が。
着く頃には晴れていると良いが。

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ちなみにこのFDA、早朝便だとパン(クロワッサン)がサービスされるのも良い。
早朝以外でも、一口チョコ等のちょっとしたお菓子が貰えます。(地域によって変化する事も)

 

高知市に到着 ~高知市内を急ぎ足で満喫する~

 

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飛行機はいよいよ高知竜馬空港に着陸。
私にとって、高知県は人生で初上陸となります。
ついに来たぜ。
これで47都道府県、全てに到達したな。

……と思いきや、佐賀県は長崎県への通過でしか行っておらず、大分県も中津市の端っこにしか行った事がないので、後はこの2県が微妙な所か。
いつかしっかりと満喫したい。

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と、そんな事はさておき、高知市内へ向けて空港連絡バスで移動します。

 

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高知駅までは向かわず、「はりまや橋」停留所で下車。
まずは、ある意味で高知市名物の『はりまや橋』を見てみる事に。

 

 

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はりまや橋』。
日本三大がっかりスポットの一つに入る事でも知られるので、ある意味で高知市内でもトップクラスに有名な場所ではないでしょうか。

確かに街中の大きな道路の脇にいきなりポツンと現れ、周囲は建物で覆われているなど、この風情のなさが“がっかり”に分類される最たる理由なのかもしれません。

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しかし、最近ではこの橋周辺の水路が整備され、ちょっとした散策をするには十分な環境にまで整ってきているなど、思ったよりはがっかりしないスポットとなりつつあります。
「がっかりする」と言われてはいても、それなりに楽しむ方法を見つける事が出来れば、それはもはや“がっかり”ではないだろう。

……多分ね。

そして、この時点で午前9時を回り、高知駅の出発時間は09:53と、あまりゆっくりしている時間はないので、急いで高知市内のもう一つの行ってみたかった場所、『地球33番地』へと向かいます。

 

 

地球33番地』。

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東経133度33分33秒北緯33度33分33秒という地点となっており、このように緯度、経度に同じ数字が12個も連続する地点というのは、全世界の陸上においてはこの『地球33番地』を含めてたったの10箇所しかないという、非常にレアな地点と言われています。

中でもこの『地球33番地』は、他の9箇所に比べ、アクセスが唯一簡単な場所ともされています。
(他は砂漠の真ん中だったり、山岳地帯だったりなど)

国内に限らず、全世界の中でもレアなポイントを楽しめる、高知市のユニーク(マニアック)場所。

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ちなみに、このモニュメントのすぐ後ろにある家屋にて、「地球33番地到達証明書」を無料で発行してもらえます。
興味ある方は、忘れずに貰っていきましょう。

そして、大急ぎで高知駅へと向かいます。

 

高知市から足摺までの移動

 

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09:53発の「特急あしずり」に乗って、まずは中村駅(四万十市)へと向かいます。

2両編成の小さめの特急列車です。
ギリギリの乗車だったので、もう自由席に空きはないかも……と思っていたら、意外にも窓側・通路が空いている席があったので、そこに何とか座る事に成功。

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中村駅まで1時間40分弱。
この日は午前中は雲が広がってはいましたが、時間が進むにつれてどんどん晴れ間が広がっていきました。

列車内にも日光が差込み、暖房が効いていた車内は暑いほど。
地球33番地から走って駅まで移動した為、車内では半袖1枚の状態で過ごしました。

早くも夏の片鱗を見せてくるようになってきたか。

 

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11:32、中村駅に到着。
特急が停車したすぐ向かい側のホームに、宿毛(すくも)行き列車が停車していたので、これに乗り込みます。
乗り換え時間は、わずか2分。

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ここでは駅舎内などを楽しむ間もなく、すぐに宿毛に向けて列車が動き出します。
およそ30分程度のローカル線の旅。

 

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そして12:04、高知県南西部の果ての宿毛(すくも)駅に到着。
本数のあまりないローカルな駅にしては、高架橋に線路が通り、駅舎も2階建てという、意外と豪華(?)な造りをしているのが面白い所。

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駅舎も妙にでかく立派。

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ここで12:34発の「清水プラザパル」行きのバスを待ちます。
1番乗り場が足摺方面へと向かうバスの発着場。

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そして、この旅の真の目的地の一つ『足摺(あしずり)海底館』へと向かうべく、「海底館前」停留所まで向かいます。

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ちなみに、ほぼ同時刻に中村駅経由の足摺岬行きバスがありますが、こちらは「海底館前」を経由しませんので、注意しましょう

 

 

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バスの車窓を流れる景色は、絶景そのもの。
是非ともゆったり流れる青々とした風景を楽しんでみてください。

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足摺海底館、足摺海洋館、竜串海岸を歩く

 

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バスに揺られる事およそ1時間、ついに「海底館前」に到着。
ここでバスを下車し、足摺海底館へと向かいます。

 

 

停留所のすぐ向かい側に建物がありますが、こちらはレストランやお土産等を売っている所。
海底館はこの建物の、もっと奥の方に位置しています。

案内板に従って進んでいきます。

 

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足摺海底館』。
ついに見る事が出来た。
この青い海にそびえる赤と白のカラーリングが印象的な、まるで一昔前の近未来映画から出てきたかのような建物。
これだけでも気分が高揚してきます。

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この足摺海底館は、その名の通り、建物の内部から海の中を泳ぐ魚たちの姿を見る事が出来る所となっており、自然の水族館とも言うべき場所。
しかし、それ故に水質は天候に左右されやすく、例えば私が訪れた日は、天気の悪かった日の翌日となっており、また、風も強かった事から、水の澄み具合がいまいちとなっていました。

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それでも海中で波に揺られながら泳ぐ魚たちを見る事が出来て、面白かったですが。

 

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海底館を楽しんだ後、すぐ近くにある足摺海洋館に寄ってみる事に。

 

 

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こちらは小規模の水族館とも言うべき場所となっており、土佐清水市や大月町の黒潮が流れる海域の魚類を始め、磯の潮だまりに棲息する無脊椎動物など、200種の約3000匹が飼育展示されています。

大水槽を中心に、様々な魚類たちを小水槽の数々に展示しており、規模の割になかなか楽しめる場所となっています。

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そういえば、マンボウを見たのは久しぶりの気がする。

 

そして、バスの時間までまだ時間があった為、周辺を散策してみる事に。

本当なら遊覧船に乗って、竜串海岸沖や“見残し海岸”等も見てみたかったのですが、この日は風が強く、船が出ていなかったので、竜串海岸を散策してみる事に。

 

 

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しかし、なかなかダイナミックな岩の数々です。
まるで人工物かのような美しい模様を描く岩まで。

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じっくり見て回ると、それなりの時間を潰す事が出来ます。

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ただ、この竜串海岸、遊歩道のような通路のような微妙に整備された箇所があり、そこを主に歩く事となりますが、なかなか過酷な箇所もあったりします。

もし足を滑らせたら、海に転落する事必至。
ここを歩くなら、動きやすい格好で。
また、雨の日や雨の直後など、足場が濡れている場合は、細心の注意をはらうか、きっぱりとあきらめるのが無難。

 

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そうこうしている内に、時間はあっという間に17時を回っていました。

17:13発のバスに間に合わせる為に、停留所に戻ります。

 

1日目の最終目的地、足摺国際ホテルへ

 

 

 

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まずは17:13発の「清水プラザパルバス」行きのバスに乗って終点まで行き、そこで17:47発の足摺岬行きのバスに乗り換えます。
このプラザパル、土佐清水市の老舗スーパーマーケットであり、ここを拠点に足摺岬方面や宿毛方面、中村方面などへバスが発着するようになっています。

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足摺岬方面へは意外と本数があります。
店舗内には食品や生活雑貨は勿論、本屋もありますので、バスの待ち時間を利用して、プラザパルで買い物をしてみるのも良いかもしれません。
ただし、当然ながらバスの発車時間には気を付けるように。

ちなみに、土佐清水市内で唯一のゲームセンターもここにあるそうな。(Googleマップ口コミによる)

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そして17:47、この日の宿泊先へ向かうべく、最後のバス移動を開始します。

足摺国際ホテル最寄りの停留所、「足摺岬センター」まで、およそ40分ほどのバス移動。

 

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しかし、随分曲がりくねった山道をバスは進んでいくもんです。
よくこんな細い道をすいすい進んでいけるもんだ。

あと5分ほどで国際ホテルに着こうかという時点で、乗客は私一人のみの状態となっていた事を心配してか、運転手さんが「お客さんどちらまで行かれますか?」と聞いてきました。
もう日が暮れてしまった18:20過ぎ、さすがにこれから岬まで行くのは不審がられるのだろうか?
とりあえず、運転手さんに「足摺国際ホテル前の足摺岬センターまで行きたい」と伝えると、ホテルの前まで来たら、そこで降ろすようにしてくれました。
お、それは助かる。

 

 

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そして18:30頃、この日の宿泊所となる足摺国際ホテルに到着。

「ホテル」とは言うものの、部屋は和室タイプです。
しかも洋室のデスクをドッキングさせたような感じの内装となってますので、どこか中途半端な感が。
和室といや、やはりあの“謎部屋”がないとね~。(広縁の事ね)

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そういえば、和室タイプの部屋で、たまに見かけるのが「The-T」というパズル。
形の違う4種の木片を組み替えて、指定された図形を作るというものですが…なかなか難しいです。

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最初のTですら難問。
ただ、アレコレいじってたら、突如閃いてきますがね。

 

こうして、1日目の行程は無事に完了。
初日から結構濃密な過ごし方をしたもんだ。
移動時間の方が大半を占めてはいますがね……。

そして2日目へと続きます。

 


リンク

『はりまや橋/高知県の観光情報サイトよさこいネット』
『地球33番地』公式サイト

『海中天然ミュージアム 足摺海底館』
『足摺海洋館』
『足摺国際ホテル』公式サイト

『高知西南交通 バス時刻表』 PDFファイル

 

 

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