白い貝殻の道 ~日本最北端の地で見る爽やかな風景~
白い貝殻の道。
北海道稚内市の宗谷岬南部に広がる宗谷丘陵(そうやきゅうりょう)にある、絶景ポイントの一つとしても知られている道です。
宗谷岬のすぐ南西側にある「宗谷公園」から近い場所に、この美しい道が通っています。
廃棄物を再利用した「人工的な絶景」
名前にもある通り、輝く白さを放つこの道の正体は、道に敷き詰められた無数の貝殻。
これらの貝殻は、稚内の名産物でもある「帆立貝」であり、生産工場の廃棄物となってしまった貝殻を洗浄し、道に撒くことで、この白い貝殻の道が生まれたのです。
ゴミを再利用する事で、一つの絶景をつくり上げてしまったという、まさに奇跡の産物とも言うべき道。
機転を利かせた発想があまりにも素晴らしい、「人工的な絶景」の一つ。
風力発電のタービンが立ち並ぶところは、どことなく春の涼しい風を連想させ、海へと続く道は、夏の爽快な記憶を蘇らせる。
北海道の最北端に近い場所と思えないような、飲み込まれてしまいそうな雄大な丘陵もまた美しいもの。
坂道の下側から見ると、白い道が天に向かって伸びて行くようにも見えて面白いものです。
少し分かり辛い場所に位置しているのもあってか、人の多い宗谷岬と比べて、ここはまだあまり知られていない場所でもあります。
休日の昼下がりであっても、非常に落ち着いた空気が漂う、心安らぐ場所となっています。
ただ、これも今の内かもしれません。
宗谷岬に訪れる機会があれば、是非とも一緒に訪れておきたい場所です。
バスでのアクセスも可能
この白い貝殻の道へは、バスで最寄まで移動する事が可能です。
・バス時刻表はコチラを参照ください。
■『天北宗谷岬線バス時刻表』 ※PDFファイル
稚内駅前から出ている「天北宗谷岬線」バスに乗車し、「宗谷」バス停にて下車します。
運賃は片道¥1,110。
※宗谷岬まで乗らない事!
バスを下車したら、まずは「宗谷公園」を目指して歩きます。
↑「宗谷」停留所から白い貝殻の道までの徒歩でのルート↑
宗谷公園の近くまで来ると、右手に「津軽・会津・秋田藩陣屋之跡」という看板が、正面に「宗谷丘陵フットパスコース」という案内板のある分岐路に出くわします。
貝殻の道は、「宗谷丘陵フットパスコース」の行程の一つでもありますので、案内板の指示通り、これを左に進んでいきます。
後は分岐路はありませんので、道なりにどんどん進んでいきましょう。
意外と急勾配な上り坂が続きますが、10分に満たない程度上っていくと、白い貝殻の道の入口に差し掛かります。
ちなみに、この白い貝殻の道は、宗谷岬から続く「宗谷丘陵フットパス」という全行程11kmのウォーキングコースの最終行程でもあります。
本来のコースであれば、宗谷岬から宗谷丘陵を渡り歩いて、この白い貝殻の道を抜けてこの宗谷公園前に辿り着く、という内容です。
車でこのフットパスに挑戦する場合、この宗谷公園前で車を止めて、まずは「宗谷」バス停より「宗谷岬」までバス移動し、フットパスコースを踏破してこの宗谷公園まで戻ってくる、といったルートとなっている模様。
時間と体力があるならば是非とも挑戦してみたいもの。
緑色の案内板が要所要所に立てられていますので、迷う事なくコースを勧めていく事が出来るでしょう。
※ただし、通行可能期間は、6月上旬~11月下旬となっています。(積雪状況によって期間が前後する場合あり)
◆問い合わせ先◆
・稚内市観光交流課 ℡:0162-23-6486
・(一社)稚内観光協会 ℡:0162-24-1216
・「宗谷丘陵フットパス」の詳細については、こちらを参照ください。
■『稚内フットパス/宗谷丘陵コース』
ちなみに、先ほど伝えた分岐路の右側を進んでいくと、「宗谷公園」が左手側に見えてきます。
トイレはここにしかありませんので、貝殻の道に行く前にここで済ませておきましょう。
「宗谷厳島神社」に併設された公園となっています。
これはこれでまたなかなか良い雰囲気の公園。
この公園の前に駐車スペースがありますので、車で訪れてフットパスコースなど挑戦してみたい方は、こちらに止めておくと良いでしょう。
リンク
■『稚内フットパス/宗谷丘陵コース』
■『一般財団法人稚内観光協会/宗谷丘陵(北海道遺産)』
■『宗谷バス株式会社』
■『天北宗谷岬線バス時刻表』 ※PDFファイル
この記事へのコメントはありません。