ヒツジ島(焼尻島)の旅 ~レンタサイクルで島内を駆け巡る~

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北海道、焼尻島(やぎしりとう)

羽幌町の沖25kmほどの位置に浮かぶ離島であり、そのすぐ隣には天売島(てうりとう)という島もあります。

島内にはめん羊牧場が広がり、「ヒツジ島」という通称でも知られる島です。

 

 

羊たちの島、焼尻島

 

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この焼尻島で放牧されている羊は、サフォークという種であり、顔と四又が黒いのが特徴。
イギリスはサフォーク州の原産であり、戦後日本に導入されました。

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ラム肉の多くはこのサフォークのものとなっており、臭みがなく、ジューシーな肉で、フランス料理の高級食材でもあるようです。

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羊といえば、メリノという顔や四又が白い品種が最も有名であり、このメリノの姿を連想される方も多い事でしょう。
しかし、焼尻島では主にサフォークが飼育されていますので、黒い羊の集団を見かけるのは、意外と珍しい光景となります。

メリノについては、こちらを参照ください。
『Wikipedia/メリノ種』

 

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離島である事を忘れてしまうほどの広い牧草地。

そこに群がる羊たちの姿は、まさに牧歌的ともいうべき風景を作り出しています。

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草原とユニークな羊たち。
時間を忘れて楽しむことが出来るでしょう。

 

 

島の醍醐味をレンタサイクルで楽しむ

 

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焼尻島は意外と広い島ですので、徒歩での周回は、かなり時間が掛かります。
島内の自然を満喫しながら効率よく周るには、レンタサイクルが効果的。

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焼尻港フェリーターミナルのすぐ隣でレンタル可能です。

自転車で効率よく島内を周る為の、最適なルートが示された地図も貰うことが出来ますので、活用しましょう。

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看板も出ていますので、あまり迷う事なく進めていくことが出来ると思います。

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羽幌町役場焼尻支所の隣にある「オンコ林園地」を通り抜けていきます。

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閉鎖されているようにも見えますが、自転車は通行可能です。

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この森林内のルート、途中に丁字路がいくつかありますが、道なりに進んでいけば迷わずに抜けることが出来ます。

 

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原生林を抜けると、めん羊牧場に出ます。

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羊たちの姿を横に、しばらくなだらかな坂道を上っていくと、島の西端の「鷹の巣園地」が見えてきます。

 

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この焼尻島の景色もまた、かなり魅力的です。

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特に「鷹の巣園地」と呼ばれる高台からは、隣の天売島を一望する事ができ、そしてそこから南側のルートから見る島内の景色もまた、あまりに素晴らしいもので

す。

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この日は、激しい雨が降った直後の曇天でしたが、それでも惹きつけられます。
見所は羊だけでない事を思い知らされる光景。

 

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急勾配な下り坂が続きますので、速度の出しすぎに注意しながら進めていきましょう。
しかし、いつの間にここまで上ったんだ?と自分自身で驚いてしまうほどの高さが「鷹の巣園地」にはあったようです。

そして自転車のルートマップも、本当に最適なルートを示してくれている事に感謝できます。
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急な坂道を下り終えると、ここから上り坂と下り坂がいくつか繰り返しとなりますので、無理のないペースで進めていきましょう。

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暫く進めると、島南側のめん羊牧場が左手に見えてきます。
ここまで来ると、港まであと一息です。

 

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また、港の近くには、「焼尻郷土館」という、道指定有形文化財の旧小納家を資料館として開放している施設もあります。
明治33年に建てられたという、情緒溢れる概観が特徴的です。
釘を使わずに建てられた旧家、郵便局や電話局が併設されていた当時に使用されていた機材など、なかなか面白い展示品が揃っています。
残念ながら展示品は撮影禁止となっていますが、興味深い内容となっていますので、船の待ち時間などを利用して訪れるのも良いでしょう。

ただし、開館期間は5月~9月と、春夏限定となっているようですので、訪問時期に注意。

◆『羽幌町焼尻郷土館(旧小納家住宅)』◆

入館料:一般/15歳以上310円、6~14歳210円、割引/15名以上で2割引
開館・公開時期:5~9月(9月は土・日曜日のみ開館)
開館・公開日時:09:00~16:00
休館日:期間中無休
その他休館時期:9月の平日、10月~翌年4月

 

 

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このように、羊だけでなく、自然と文化も見所が満載の島となっています。
北海道の離島というと、利尻島や礼文島がまず挙げられる事になると思いますが、この焼尻島もまた素晴らしい島です。

 

 

焼尻島へのアクセス

 

 

焼尻島へは、羽幌町の羽幌港より、船でアクセスします。
その為、まずは羽幌町までの移動しなくてはなりません。

羽幌町に鉄道はありませんが、バスでのアクセスが可能です。
バスでの移動方法は、主に2つ。

1つは、札幌市市内(札幌駅前ターミナル)から出ている羽幌直通の高速バスに乗車し、「本社ターミナル」で下車する方法。

そしてもう1つは、旭川市内(旭川駅前)から「留萌旭川線」バスに乗車して留萌市まで移動し、留萌市から「豊臣留萌線」バスに乗り換えて、「本社ターミナル」で下車する方法。

何れも「沿岸バス株式会社」が運行しているバスですので、時刻表などの詳細は、下記公式サイトを参照ください。

『沿岸バス株式会社』

 

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ちなみに私の場合、焼尻島へ訪れる前日は旭川にいた為、留萌市経由で羽幌町へ移動しました。

 

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そして、本社ターミナルから羽幌港の「羽幌フェリーターミナル」まで移動しますが、結構な距離がありますので、「羽幌港 連絡バス」を利用するのも良いでしょう。

本社ターミナル~羽幌フェリーターミナル間を運行する連絡バスです。

『羽幌港連絡バス』

 

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運賃は、片道200円
約10分ほどで移動が出来ます。

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痛車ならぬ痛バス(?)のような概観ですが。

※ただし、天候によって船が欠航する場合は、この連絡バスも運休となりますので注意。

 

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そして、いよいよ羽幌フェリーターミナルより船に乗って移動をします。

運航時刻は時期によって変化しますので、訪問時期とサイトの時刻表を照らし合わせて、しっかりと移動計画を立てましょう。

特に、10月~4月下旬は往復1便のみの運航となっており、ゴールデンウィークを除く5月及び9月は2往復しか運航されていません。
十分に注意しましょう。

『羽幌沿海フェリー/運航ダイヤ』

 

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羽幌港~焼尻港間の移動時間は、通常のフェリーで1時間、高速船で35分となっています。

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フェリーと高速船では、運賃が違いますので、これもまた注意が必要です。

 

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次回は、焼尻島お隣の島、天売島(てうりとう)についてお伝えします。

 

 


  リンク

『羽幌町観光協会』
『焼尻沿海フェリー/焼尻島』

『羽幌町/焼尻郷土館(旧小納家)』
『北海道文化資源データベース』

『沿岸バス株式会社』
『羽幌港連絡バス』

『羽幌沿海フェリー』
『羽幌沿海フェリー/運航ダイヤ』

 

 

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