愛媛県・青島(猫島)への旅 ~移動の注意点と旅の行程~

 

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前回は愛媛県の青島、通称猫島での猫たちについて紹介しましたが、今回は、青島までの旅の行程について、まとめてみようかと思います。
移動するにあたって、意外と高いハードルが待ち構えていますので、それを乗り越える必要があります。
その点についても、可能な限りまとめてみようと思いますので、是非ご一読ください。

『愛猫家の聖地「猫島」 ~愛媛県青島~』

 

 

乗船の注意点と定期船乗り場までの移動の注意点

 

青島へ移動するにあたって

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青島は、愛媛県大洲市の北側の瀬戸内海側にある離島で、島民15人に対して猫が100匹超もいる、通称「猫島」として知られる島です。
離島である為、当然ながら船での移動が必要となりますが、この船での移動が意外な難関となります。
また、島には売店も一切存在しない為、特に第1便で移動する場合、予め食事や飲み物も用意しておく必要があります
それらの注意点について、以下に詳細を記していきましょう。

 

定期船「あおしま」の運航時刻表を把握する

まず、青島へ行くには、大洲市の長浜港より、定期船「あおしま」に乗船する必要があります。
定期船の乗り場は、JR伊予長浜駅から西側へ徒歩で2~3分ほどの場所にあります。

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定期船「あおしま」は、通年、1日2往復の便がありますので、その何れかの船に乗って向かう事となります。
定期船の時刻表は、

第1便・長浜港発08:00⇒青島港着08:35 / 青島港発08:45⇒長浜港着9:20
第2便・長浜港発14:30⇒青島港着15:05 / 青島港発16:15⇒長浜港着16:50

となっています。
2017年6月現在、通年の時刻表

 

第1便の場合、定期船の青島港からの折り返しは10分後となっていますので、まず08:45の青島港発には乗れない事となります。たったの10分足らずで青島を満喫するのは、さすがに無理があります。
よって、第1便で行こうが、第2便で行こうが、青島から帰りは16:15となるのですが、これが青島へ上陸する難易度を上げている事となっているのです

 

意外と厳しい青島行き定期船の乗船条件

定期船「あおしま」の定員は、34人
ただし、2便目の定員は、1便目で乗船した人数を差し引いた人数となる為、1便目で34人に達した場合、2便目は乗船できない事になってしまいます。
帰りの便(16:15発)の定員超えを防ぐ為の措置ですので、こればかりは従わざるを得ません。
また、これは観光船ではなく、あくまで離島航路の為、島民の方が優先となります。よって、34人未満となる場合も出てきます。
その為、ゴールデンウィーク(以下「GW」と表記)等の大型連休や、春・夏休みシーズン等は、乗船者が1便目の時点であっという間に定員に達する可能性が非常に高いです。
よって、朝の早い段階から並んでおかないと、乗船はほぼ不可能と見てよいでしょう。

特にGWなど、何と朝の3時4時からすでに並び始めているほどだとか。

平日ですと、比較的乗船者は少なめとなっていますが、それでも1便目に乗船しておくのが無難。
春・夏休み等の場合、いかに平日といえども定員に達する場合が出てきます。

 

また、天候次第で欠航となる恐れもありますが、中には第1便は予定通り出港したが、第2便は天候不良の為に欠航となった、といった場合もあります。
第2便が欠航になりそうな場合、一応、第1便の出向前に知らされると思いますが、強行してそうなってしまった場合、青島に取り残される事となりますので、十分に注意する必要があります。
ちなみに、猫島にできた休憩所にて宿泊も可能なようですが、オーナーが不在の場合もありますので、確実性に欠けます。

 

最寄りの宿泊場所「民宿漁亭」を押さえる

乗船にこれほどのハードルが待ち受ける猫島ですが、実は長浜港の最寄りに宿泊施設が存在していますので、これを利用すると、車での移動でなくとも比較的乗船しやすくなります。
その宿泊施設は、「民宿漁亭」。
定期船乗り場から徒歩5~6分ほどの場所という、非常に近い場所にある宿泊施設ですので、これを利用するのも良いでしょう。
1泊素泊まりで¥4,500~の宿泊プランとなっています。

↑「民宿漁亭」から定期船乗り場までのルート↑

ただし、連休や休みのシーズン中だと、この民宿も予約が取れなくなる可能性がありますので、利用を考えている場合は、早い段階で予約をしておく事!

 

『民宿漁亭』サイト http://ryouteinagahama.wixsite.com/home

住所:愛媛県大洲市長浜甲623
電話:0893-52-1471

 

始発列車での移動もよく吟味する必要あり

上記の「民宿漁亭」が抑えられなかった、或いは民宿の利用に抵抗がある場合は、最寄りの伊予大洲市内か、松山市方面から列車で移動する事となります。
しかし、車で長浜港まで移動を考えている場合は、出港の2~3時間前から待機しておく事も十分可能ですが、列車での移動となると限界があります。
どんなに朝早くから移動をしようとしても、始発列車の時間は決まっていますので、車移動に対して不利な状況となってしまいます。

ただし、連休などのシーズンを外した平日だと、これでも十分に乗船のチャンスはありますので、選択肢の一つに入れてみるのも良いでしょう。

 

ちなみに、松山駅から移動の場合、伊予長浜駅の到着時刻は、最速でも07:15。 ※05:48松山駅発の特急宇和海1号利用
それに対し、伊予大洲駅からの移動の場合、伊予長浜駅の最速到着時刻は、06:31。 ※06:05伊予大洲駅発の普通列車利用

 

この事から、列車で長浜港までの移動を考えている場合は、前日の内に伊予大洲駅最寄りまで移動しておくと有利になります。
伊予長浜駅から長浜港までは、徒歩で2~3分といったところですので、1便目の出発の1時間20分前には到着が可能となります。

ちなみに、伊予大洲駅の最寄りのホテルは、「ビジネスホテルやかた」、或いは駅から南東方面に徒歩7~8分ほどの距離にある「ホテルオータ」。
今回、私が宿泊したのは「ホテルオータ」のシングルルーム。
極一般的なビジネスホテルの1室といったところですが、内装は意外と綺麗ですので、安心です。

 

『ビジネスホテルやかた』サイト http://www.geocities.jp/bhyakata/

●備考●1泊シングル¥5,000~
住所:愛媛県大洲市中村229-10
電話:0893-23-0567

 

『ホテルオータ』サイト http://www.hotel-ota.com/

●備考●1泊シングル¥5,400~ Wi-Fi有 ※和室を除く
住所:大洲市田口甲36-4
電話:0893-24-3533

 

用意しておくと便利なもの

アクセス手段と宿泊先を確保したからといって、そこで安心はできません。
青島には売店が存在しないと先述した通り、出港前に予め必要な物を準備しておかなければなりません。

以下に用意しておきたいものを記述してみましたので、参考にしていただけると幸いです。

 

推奨ランク:A…必携!忘れずに持っていく事、B…必携ではないが持っておきたい物、C…あると便利、D…一応持っていると便利

1.飲み物、食べ物 ■推奨ランク:A……必需品。食べ物は我慢できても、最低限、飲み物だけは忘れずに持っていきたいものです。

2.折り畳み傘、日傘 ■推奨ランク:B……島内には日陰になる場所が限られていますので、折り畳み傘はあると便利。日傘は女性の方でしたら、是非とも持っておきたい物。

3.ビニール袋等の入れ物 ■推奨ランク:B……島にはゴミ捨て場などがありませんので、自分で出したゴミは持ち帰らないといけません。当然ながらゴミの放置は厳禁。

4.カメラ ■推奨ランク:B……携帯、スマホのカメラでも十分ではありますが、バッテリー対策も兼ねて、やはりデジカメなどは是非とも持っていきたいものです。

5.ウェットティッシュ ■推奨ランク:B……猫を触った後にいきなり食事をするのも考え物なので、用意しておきたいもの。一応、定期船待合室内のトイレでも手は洗えますが、そこまでの移動などを考えると持参しておきたいものです。

6.酔い止め ■推奨ランク:A(船酔いしやすい方)■……船酔いしやすい方は必携。せっかく猫島に着いたのに、船酔いで体調を崩した、という事がないように注意しましょう。

7.猫の餌 ■推奨ランク:C……必需品ではありませんが、やはり沢山の猫を簡単に誘うには、餌やりが効果的。ただし、餌やり場は決まっていますので、そこで与える事。また、餌のやりすぎに注意!

8.猫用おもちゃ ■推奨ランク:C……こちらも必需品ではありませんが、ねこじゃらしなど持参すると、何匹かは遊んでくれますので、時間つぶしなどに効果的です。

9.時間つぶし対策(本やゲーム等) ■推奨ランク:C……特に第1便から訪れた場合、実に7時間半を超える時間を島内で過ごす事になります。猫だけを相手にするのも飽きてくる可能性大ですので、暇つぶしになるものを用意しておくと良いでしょう。

10.モバイルバッテリー ■推奨ランク:D……上記の暇つぶし対策に通ずるものとなりますが、スマホなどで時間をつぶそうとする場合、電池切れの問題が出てきますので、持っておくと良いでしょう。

 

後は、日除けになる建屋などがあまりない事を考慮に入れて、帽子やサングラス、日焼け止めなどがあると良いでしょうか。

 

猫島を楽しむ上での注意点

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前回でも記載していますが、再度ここに記述しておきます。

もはや世界的に知られるレベルとなっているこの青島。
訪れる観光客の増加に伴い、住民への迷惑にもならないよう、ルールとマナーを守る事も大切です。
あまりに身勝手な訪問者が増えた為、島民とその関係者意外の立ち入りが禁止される、なんて事態に陥らないよう、しっかりと決まり事は守りましょう。

1.猫への食事は、所定の場所で与える事定期船発着場付近でのエサやりは禁止されています
2.定期船の発着場付近は、物資等の搬出入場所でもありますので、そこで立ち止まらない
3.島は観光地化された場所ではなく、今も住民が生活をしています。無断で住宅敷地内には立ち入らない
4.島にはゴミ箱やゴミ捨て場がありませんので、ゴミは各自で持ち帰る
5.食事の与えすぎは、猫の体調を崩させる原因となりますので、程ほどに。あまったエサは、待合所内のエサ入れに入れましょう。

以上の5項目が遵守事項となります。

何れも特別な事ではなく、一般的なマナーの範疇ですので、ちょっと気をつけていれば、何てことはない遵守事項のはずです。
また、如何に観光客が増えたといえども、島内には売店もない為、島民への恩恵はほとんどありません。
猫たちの世話は、数少ない島民がしている以上、限界があります。
ですので、

6.待合室内に、猫の為の募金箱が設置されていますので、募金の協力を

こちらは任意ですが、「これからもこの青島の猫たちに会いに行きたい」と考えていらっしゃる方は、是非、募金を。

詳細はコチラも併せてご覧ください。
『お願い事項』 PDFファイル

 

次ページにて、実際に私が青島に行った時の様子についてまとめてみようと思いますので、一読してみてください。

 

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