河内藤園 ~世界が認める北九州の芸術の園~
昭和52年(1977年)4月に開園してからというもの、口コミで徐々に評判を上げていき、近年ではSNS等を通して一気にその名が知れ渡り、今や北九州市を代表する観光スポットとして、国内外を問わず、多くの来園者で賑わう場所となっています。
藤園という名の通り、毎年5月初頭頃には、実に22種類もの藤の花が咲き乱れ、その光景は、写真だけでも見たことがあるという方が大勢いらっしゃる事だと思います。
ちなみに、晩秋の11月下旬頃になると、今度は約700本もの紅葉が見頃を迎えることとなり、年に2回も楽しませる場所となっています。
絵画的な彩りの園に潜り込む
この河内藤園の見所の一つは、まず何と言っても、全長110mと80mの、2つの藤トンネル。
青、白、桃と、彩り溢れる藤の花のトンネル。
正しく夢のような世界がそこには広がっています。
爽やかな花の香りも漂い、より幻想性が高まります。
園内の中心部に、もう一つの見所である大藤棚があります。 木の幹の支柱、花々の天井といった、あまりに粋な藤の広間がそこには広がっています。
藤の花の合間から差し込む陽光もまた、あまりに清々しい気分にさせてくれます。
大藤棚のすぐ隣の高台から、藤園を見渡す事も可能。
しかし、どこか大規模な果樹園のようにも見えてきます。
アメリカのCNNから「日本の最も美しい場所31選」に選出されている事もあり、国内ばかりでなく、海外からの訪問者も非常に多くなっており、見頃を迎えるゴールデンウィーク頃には、非常に大勢の来園者で賑わいます。
人が多すぎて、あまりゆっくりと散策できなかったり、写真でよく見る藤の花の鮮やかなトンネルが、実際は人だらけで思った光景と違う、などという事もあるかもしれませんが、それだけの価値があるという事は間違いありません。
幻想的な光景に目を奪われてしまうようなこの藤園は、どんなに人が多くとも、さほど薄れるような事はありません。
園内は、山あいに位置している事もあって、急な坂道が多くあります。
足腰が弱まっている方のために、竹杖の貸し出しも行っておりますが、怪我をしていたり、体調があまり優れないという方は、十分に注意しましょう。
入園方法に十分注意!
この河内藤園の入園方法についてですが、やや特殊な形式となっております。
公式サイトでも詳細が説明されていますが、この記事でも念の為に整理しておこうと思います。
まず、この河内藤園が見頃を迎える、ゴールデンウィークとそ近辺の期間、コンビニで予めチケットを購入しておく必要があります。
また、どこのコンビニでも購入できるわけではなく、ファミリーマートかセブンイレブンの何れかでのみ、購入が可能となります。
購入方法はコチラを参照ください。
●セブンイレブンでの購入方法
●ファミリーマートでの購入方法
ちなみに、チケットは、日付だけでなく、入園時間も2時間単位で決められています。
購入の際、日付と共に、8時~10時、10時~12時、12時~14時、14時~16時、16時~18時と、2時間毎にチケットの種類が分けられていますので、希望の日時のチケットを指定して、購入します。
このコンビニチケットがないと、河内藤園の受付に行っても、本当に門前払いを受けてしまいますので、十分注意しましょう。
指定された時間より早かったり、遅くなったりした場合も同様です。
払い戻しもされませんので、特に遠方からの訪問を考えてらっしゃる方は、しっかりと計画を立てておくように。
2017年は、4/27(木)~5/14(日)までの期間、このコンビニチケットが必要となります。
売り切れる、という事はないと思われますので、自分が行ける日にちと時間帯をしっかりと考慮に入れましょう。
さらに、入園料も、開花状況に合わせて変動する事に注意が必要です。
開花直後や咲き終わりは¥500、見頃は¥1,500、その中間頃は¥1,000。
ただし、高校生以下は無料。
ちなみに、コンビニでは¥500均一の価格で販売されていますが、見頃や中間時期に訪問する場合、受付にてチケットを渡す際に、その差額分を支払う形となります。
コンビニチケットを入手したからと言って、現金の持ち合わせがなかった、などという事がないように注意しましょう。
また、あまりに大人数が殺到すると、藤の木が弱まってしまう事もありますので、来園者を分散させる目的でもあります。
最盛期にはシャトルバスも運行される
公共交通機関でJR八幡駅まで訪れた方限定で、シャトルバスが八幡駅~河内藤園間で運行されています。八幡駅発は、午前9時~午後3時頃まで、河内藤園発は、午前9時半~午後4時半頃まで。 発着場の時刻表を見ると、1時間に1本しか運行されていないように思えますが、毎時2~3便は出ている模様。
(そうでないと、到底捌ききれないだろう)
ただし、バスはマイクロバスですので、収容人数はかなり少なめ。
あっという間に満員になってしまいます。
特に、河内藤園からの帰りは、1時間程度待つ場合も出てきます。
バス発着場には屋根がなく、そろそろ日差しも強まってきていますので、帽子や水分補給の準備をしておくのが無難。
ただ、運賃無料で運行されていますので、ある程度の不便は、仕方がない事なのかもしれません。
シャトルバスを利用する場合は、これらの事に十分注意しましょう。
2017年は、4/22~5/11まで運行されています。
タクシーや路線バスの場合
しかし、シャトルバスは大混雑する事必至である為、特に遠方から訪れる方は、大きな不便を感じる事でしょう。
そんな方は、タクシーを利用するのも一つの手でしょう。
JR八幡駅の前や、河内藤園の出入口のすぐ近くで待機してます。
運賃は、JR八幡駅~河内藤園間で、片道¥3,000前後。
行きか帰りのどちらかのみで利用するのも良いでしょう。
往復で利用したとしても、レンタカー代より高くつくという事はないと思われますので、この河内藤縁のみが目的の場合は、タクシーでの往復を考慮に入れても良いでしょう。
ちなみに、路線バスも一応近辺まで通っていますが、最寄のバス停(上重田)から3.5kmほど歩かないといけません。
しかし、タクシー代よりは圧倒的に運賃が安く済みますし、いつ乗れるか分からないシャトルバスを待つ精神的苦痛(?)を考慮に入れると、いっそ歩いてしまった方が楽とも言える……かもしれません。
とは言え、河内貯水池の脇を歩いていくので、散歩がてらの徒歩移動も悪くはないかもしれません。
↑上重田バス停から河内藤園までの徒歩ルート
JR八幡駅より、56・上重田行きに乗車し、終点の「上重田」まで移動します。
所要時間は約21分、運賃は片道¥260です。
■『西鉄くらしネット/にしてつ時刻表』
■『戸畑区・八幡東区 バス路線図』 ※PDFファイル
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■『西鉄くらしネット/にしてつ時刻表』
■『戸畑区・八幡東区 バス路線図』 ※PDFファイル
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