宮崎県南部周遊の旅 ~路線バス・列車を駆使する~ 旅の計画編
2017年12月29日(金)~31日(日)にかけて、宮崎県へ行ってきました。
出張ではなく、完全プライベートです。
目的は2つ。私の気分上、これまで宮崎県に行った事がないので(※1)、この年末年始の長期休暇を利用して行ってみたいと思い立った事と、幸島の野生の猿たちの姿を見る事。
特に、個人的に魅力的なスポットが多数揃っている南部の海沿いを、是非この目で見てみたいと思い、2泊3日の周遊旅を計画してみる事に。
今回は、その計画を立てた時の様子についてお伝えしようと思います。
※1 = なぜこんな書き方をしているのかというと、確か私が小学校高学年ほどの頃に1度宮崎県に訪れた事があるはずなんですが、その時の記憶がほとんど残っていないから。
周遊プランを練る ~敢えて不便な公共交通機関のみを頼る旅~
行きたい場所のリストアップと移動方法を考える
一口に宮崎県と言っても、かなり広大です。
せっかく宮崎県に行くのであれば、高千穂峡にも行ってみたい!とは当然思ったものの、高千穂峡は宮崎県北部のかなり熊本県寄りに位置している為、移動だけでも一手間です。
そして、最も興味のある幸島へ行く事を優先にプランを立てると、3日間で幸島に寄りつつ高千穂峡にも行く、というのは困難(というか無茶)。
さらに、幸島で猿を確実に見たいのであれば、午前10時頃に訪れるのがベスト、という情報も入った為、高千穂峡は断念。
よって、宮崎南部を重点的に周遊するようにプランを立てる事に。
宮崎県までの移動手段は、大阪の伊丹空港から飛行機を利用し、宮崎空港へ向かう事に。
宮崎空港着は11:45。そこから如何にして効率よく宮崎南部の見どころを回っていくかがポイントとなります。
とりあえず、私が見て回りたいと思った場所は、
・宮崎市内の街
・青島神社
・堀切峠
・鵜戸(うど)神宮
・サンメッセ日南
・飫肥(おび)の町並み
・幸島
・都井岬
といったところ。
そして、これらを敢えて面倒な列車(日南線)、若しくは路線バスで周遊できないものかと考える。
レンタカーで自由気ままに行くのではなく、敢えて制限のある方法で目的をクリアした方が、味わえる達成感が違うと思うから。
私の場合、この達成感を味わう事こそが、旅の大きな醍醐味の一つだと考えているものです。
単純に車窓からの景色を存分に味わいたいというのも、理由の一つですが。
JR日南線では、青島には行けても堀切峠や鵜戸神宮にはアクセスが難しくなるので、初日はバスを主な移動手段にする事に。
バス情報を探していると、宮崎交通バスの「宮崎線」が空港に寄りつつ、青島、堀切峠(道の駅フェニックス)、サンメッセ日南、鵜戸神宮を経由し、飫肥(おび)に向かうという、非常に好都合なルートとなっています。
さらに、ダイヤも1時間に1本程度と、程よい本数となっている為、これを利用しない手はありません。
これで、空港からバスで南下しつつ、順番に寄り道ができるというものです。
…が、午後からの移動開始では、さすがに青島神社、堀切峠、鵜戸神宮、サンメッセ日南を一気に回るには、時間が足りません。
どれかを別の日にまわすか、断念しなければ……。
青島神社はバスだけでなく、JR日南線も近くを通っており、空港もさほど遠くない場所にある為、後回しにするならこっちの方が好都合。
サンメッセ日南は……もう時間がないな……。
「幸島10時着」という制限をどうクリアするか?
と、さらにここで幸島に行くタイミングがややネックとなってきます。
前述した通り、幸島の猿たちを見たいのであれば、朝10時頃に訪れるよう段取りを組まなければなりません。
一応、飫肥から日南、南郷を経由しつつ、幸島の最寄りまで行くバス(宮崎交通バス「市木線」)が出ているものの、このバス、朝の早い便に乗っても、幸島最寄りの「幸島入口」に着く時間は、11:12。
ベストな時間から1時間以上も遅れてしまうと、猿を十分見る事ができるのか、非常に微妙となってきます。
ならば、朝早いJR日南線で、幸島から最も近い駅である「南郷駅」まで行くか、或いは、南郷駅近辺で宿を探して1泊し、そこからタクシーを使うか?と思ったものの……。
南郷駅から幸島まではかなりの距離(15km程度)があり、タクシーを使うと、片道¥5,000前後はかかるだろうか??
これは少し高い……。
ならば、やはりレンタカーを使うしか方法がないか……?
などと思っていると、Googleマップ上で、幸島のすぐ近くにホテルがある事が発覚。
その名も「TAGIRI HOTEL」。
公式サイトを見てみると、何か非常に洒落た感じのホテルで、野郎1人で泊まるような場所か?と思ってしまう。
しかも、宿泊料は、ハイシーズン料金となり、最安でも1泊¥8,910となります。
これならまだ良い。ちょっとだけ高いかな?といった値段設定だから。
しかし……。
ホテルにメールで問い合わせてみると、何と12/29も12/30も、room#2しか空いていないという回答が。
(このホテル、本当にroom#1、2、3の計3部屋しかありません)
1泊¥16,580か……。
さすがにこれはためらったものの、ここに泊まらないにしても、結局はホテル代+タクシー代orレンタカー代が掛かってきます。
ならば、それを考慮に入れても、少し割高になってもここで泊まった方が、歩いてすぐ幸島前まで行ける分、安全安心。
それだけでなく、このホテルの話のネタもできるものだろうと考え、ここで1泊する決意をする。
とりあえずは、これで幸島10時着の条件はクリアとなります。
とはいえこの「TAGIRI HOTEL」、思った以上にお洒落かつリラックスできるホテルとなっています。
はっきり言って高い金払った価値は十分にあったと思えるレベル。
このホテルについては、また詳細記事を作成しようかと思います。
最適な移動プランを整えていく
2日目は幸島へ渡船で渡って猿と戯れた後、都井岬に行ってみたいと思ったので、この移動方法についても考えます。
都井岬行きのバスは、JR串間駅前からしか出ていない事が分かり、さらに串間行きのバスもない為、まずは幸島入口からバスでJR南郷駅前まで移動し、そこからJR日南線で串間駅まで移動します。
そして、串間駅にてコミュニティバス「よかバス」の「都井岬線」に乗車して都井岬へと向かい、最終の都井岬発のバス(18:25 ※土日祝のみの運行!)にて串間駅まで戻ります。
また、これも前々から行ってみたかった志布志市にて宿泊するべく、串間駅から志布志駅行き列車に乗車。志布志市は鹿児島県ではありますが……。
そして、最終日の3日目は朝少しだけ志布志市を散策した後、列車にて一気に青島駅まで向かい、また、せっかくなので、宮崎市内の街もちょっと歩いてみたいと思い、宮崎駅まで移動します。
ここで時間まで楽しんだ後、15:50宮崎空港発の飛行機に間に合うように、空港行き電車にて空港へ向かう……。
こうして3日間の宮崎県南部周遊プランが整ってきました。
最終的なプラン
///1日目・12/29(金)///
宮崎空港 11:45着宮崎空港 12:14発 ⇒ 堀切峠 12:44着 宮崎交通バス「宮崎線」飫肥行き ¥640
・堀切峠から道の駅フェニックスまで徒歩(12~13分程度)
道の駅フェニックス 13:35発 ⇒ 鵜戸神宮 14:04着 宮崎交通バス「宮崎線」飫肥行き ¥860
・鵜戸神宮散策
鵜戸神宮 15:24発 ⇒ 飫肥 16:06着 宮崎交通バス「宮崎線」飫肥行き ¥900
・飫肥散策
飫肥 16:25発 ⇒ 幸島入口 17:47着 宮崎交通バス「市木線」幸島入口行き ¥1,230
・宿泊:TAGIRI HOTEL ¥16,580 + ディナー代¥2,500 + 朝食代¥1,000
///2日目・12/30(土)///
・10:00~ 幸島渡船で幸島へ 渡船代¥3,000 ※私一人のみの乗船だった為幸島入口 11:35発 ⇒ 南郷 12:15 宮崎交通バス「市木線」飫肥行き ¥670
・南郷駅周辺散策、昼食
南郷駅 13:51発 ⇒ 串間駅 14:28 JR日南線/快速マリーン号・志布志行き ¥460
串間駅 15:05発 ⇒ 都井岬 15:39着 コミュニティバス「よかバス」都井岬線 ¥200
・都井岬散策
都井岬 18:25発 ⇒ 串間駅 19:05着 コミュニティバス「よかバス」都井岬線 ¥200
串間駅 20:07発 ⇒ 志布志駅 20:31着 JR日南線・志布志行き ¥290
・宿泊:ホテル ポラリス ¥6,000
///3日目・12/31(日)///
志布志駅 08:56発 ⇒ 青島駅 10:58着 JR日南線・宮崎行き ¥1,650・青島神社散策
青島駅 12:28発 ⇒ 宮崎駅 13:00着 JR日南線・宮崎行き ¥370
・宮崎市内散策・昼食
宮崎駅 14:23発 ⇒ 宮崎空港駅 14:33着 JR宮崎空港線・宮崎空港行き ¥350
このような段取りで進めていく事に。
……蓋を開けてみれば、レンタカー2日間借りるよりよっぽど散財してしまっているような……。
総額¥36,900……。しかも飛行機代や飲食代を除いた額だから、実際はもっといっている。
しかし、良いんです。たまには(?)このように散財してしまうほどのめりこんでしまうのも、良いストレス解消になります。……多分。
ただ、今回のこの宮崎県南部周遊の旅、思った以上に楽しめたのは事実。
散財した価値は十分あったというものです。
各日の詳細については、またまとめていきたいと思います。
あまり参考にならない内容かもしれませんが……。
リンク
■『宮崎交通/宮崎空港連絡バス』 ※時刻表は「日南方面」を参照
■『串間市/コミュニティバス「よかバス」』
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