宮崎県南部周遊の旅・2日目 ~幸島・都井岬で動物たちと触れ合う+道中の愉しみ~
宮崎県南部周遊の旅その3。
前回は、実際に路線バスを駆使して観光地を回った1日目の様子についてお伝えしましたが、今回は2日目の様子についてまとめていきます。
2日目は、今回の旅の主な目的の一つである「幸島」について、そしてさらに路線バスと列車を駆使してのさらなる旅の行程について紹介します。
今回の内容は長くなるので、2ページに分けています。
1・幸島への出発
2日目の朝。TAGIRI HOTELでの優雅な一夜が明けた後の目覚めもまた、あまりに気持ちの良いもの。
朝食だけでもここまで洒落た感じに出てきます。
今でいう“インスタ映え”そのものな朝が過ごせます。
(この“インスタ映え”って言葉も、あと何年で死後へと変化するのやら……?)
もう何泊でもしたくなるような居心地の良さですが、10時のチェックアウトには出なければなりません。
そして、何よりも今回の主要な目的の一つ、幸島へと上陸しなければならないので、心行くまでのんびりした後には、出発の準備をしなければいけません。
ちなみに、幸島渡船については、その日の天候や風の強さなどによっては、船が出せなくなる場合もありますので、当日の朝には様子を確認しつつ、渡船の予約をしておいた方が良いでしょう。
連絡方法については、『串間市観光物産協会』へ問い合わせると、渡船の担当者の方の電話番号を教えてくれます。
■『串間市観光物産協会』
朝9時頃に電話してみると、今日は問題なく船が出せるとの事。
そして、10時10分前ほどには、名残惜しくも幸島への上陸を果たすべく、ホテルを後にします。
TAGIRI HOTELから幸島渡船が出ている石波海岸までは、徒歩で5分程度。
昨日降りたバス停「幸島入口」からすぐの場所にあります。
…と、ここで先ほど後にしたTAGIRI HOTELから電話が。
あれ?忘れ物でもしたか?等と思いつつも電話に出ると、「部屋の鍵を持ってませんか?」
……あ、そういえばホテルを出る際にちょっとだけ話し込んだものだから、すっかり返すのを忘れていた。
ポケットの中にしっかりと入っていました。
ホテルの方にわざわざ取りに来てもらいました。
いや、お手数おかけしました。
そして気を取り直して海岸へと向かいます。
2・幸島にて猿たちと戯れる
海岸には「浜の駅」という軽食やお土産の買い物が楽しめるカフェがあり、幸島渡船の担当者もここに待機しています。
ベンチにその担当者と思しき方がいましたので、朝に電話した事を告げると、船まで案内してくれました。
ちなみに、船代は一人だけの場合¥3,000掛かってしまいます。
3人以上だと一人¥1,000で済むとの事ですが、他に乗船客が来るとも限らないうえ、時間も限られているので、ここは仕方なく¥3,000を払って私一人だけで船に乗る事に。
ちょっとした寂しさを感じつつも、貸し切り状態の船に若干の気分の高揚を抑えつつも、船は出港します。
海岸のすぐ目の前にある離島なだけあって、5分程で到着します。
桟橋の類は島内にはなく、近くの岩場の前に船を泊めて、いよいよ幸島への上陸となります。
早速、岩場に数十匹ほどの猿たちの姿を確認。
中には船頭に飛び乗ってくる猿まで。
足元に注意しつつ、岩場へ移ると、担当の方が辺りに餌をまき始めました。
すると、島の奥の砂浜から猿たちが次々とこの岩場めがけて駆け寄ってくる圧巻の光景が目に飛び込んできます。
ちなみに、観光客の猿たちへの餌付けは禁止されていますので、人めがけて飛びかかってきたりするような事はありません。
猿たちと長時間目を合わせさえしなければ、特に問題はないようです。
言い換えると、じーっと目を合わせ続けると、逃げていくか威嚇してくるかするようです。注意しましょう。
動物園とは違って、ここにいるのは皆、野生の猿たち。
海沿いに一斉に群がってくる猿たちというのも、結構珍しい光景ではないでしょうか。
しかも、1匹1匹に名前までちゃんと付けられています。
私には顔の違いすら判りませんが……。
この幸島の様子もまた、改めて記事にまとめたいと思います。
3・南郷の町を散策
約30分ほど猿たちの姿を楽しんだ後、次なる目的地「都井岬」を目指し、幸島を後にします。
幸島入口からのバスの発車時間は、11:35。
十分余裕がありますが、これに乗り遅れると、次のバスまで2時間も待つ羽目になりますので、十分に注意しましょう。
まずは「幸島入口」からバスに乗り込み、「南郷」にて下車します。移動時間は、およそ40分。
南郷駅前の停留所「南郷」へ到着。
ここでバスを降ります。
南郷駅から串間駅へと向かう次の列車は、13:51。
1時間半ほども待ち時間がある為、昼食を済ませつつ、辺りを散策してみる事に。
国道220号線「日南海岸ロードパーク」という主要道路が走っており、そのすぐ脇をJR日南線も並走します。
民家の合間を縫うように走るこの日南線の列車もまた面白い。
当然ながら近づきすぎないよう注意。
南郷は港町ということもあり、目井津港(めいつこう)まで歩いてみましたが……この日「港の駅めいつ」は休業。
残念。南郷はかつおが名物らしく、ここでかつお料理でもいただこうかと思っていただけに。
しかたなく、駅の方まで戻る事に。
そして昼食は、駅前交差点のすぐ向かい側にある「お食事処 まつ」というお店でとる事に。
かつお料理が食べられなかったとなると、ここはやはり(?)宮崎グルメの名物の一つ「チキン南蛮定食」を注文してみる事に。
素朴でありながら濃厚な味わい。
チキンも見た目以上にボリュームがあり、さらにはご飯もおかわりできますので、十分に満足のいく一品でした。
駅の東側には「明月堂」という和菓子やケーキ等を販売しているお店もあります。
なかなか洒落た店構え。
ここでは『びんた』という、カツオミソを使った饅頭が売っています。
ちなみに“びんた”とは鹿児島の方言で「魚の頭」という意味があるそうな。(頬をひっぱたく事ではない)
カツオミソの饅頭と聞くと、一瞬尻込みしそうな気もしますが、これがなかなか旨いのです。
確かにカツオの風味がちょっと効いてるかな?という感じのあんこ、といった感じ。
他にも「チーズ饅頭」や「なんごうマンゴー」等といった個性的なお饅頭も多数販売されています。
どれもなかなかの逸品です。
この記事へのコメントはありません。